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謎の少女達

でも問題はそんなに簡単なことじゃなかったんだ。

あの川はそのあと、しばらく立ち入り禁止ってことになっちゃんたんだ。

だからオレたちはそこまで行けなくなってしまった。

オレたちは困って、橋の上から川を見てた。

ここなら別に怒られることもないし。

「あの時さ」

ツバキが話し始めた。

「アンタだけ残しちゃったじゃない?」

「そうそう、ツバキちゃんそれずっときにしてて、先生が止めるもの聞かずに助けにいくって・・・」

「ユズコっ」

ツバキが真っ赤になってる。

何をそんなに怒ってるんだろう。

「何かあったの?」

「えっ?」

「だから、アンタだけが知ってる何かがあるんじゃないかって言ってるの!」

「レオ君だけが知ってる何かが今回の謎のキーワードになるんじゃないかってこと。何かあそこで見たり聞いたりした?」

ミオウが何か探偵みたいになってるぞ・・・

「白いワンピースの女の子・・・」

って言ったらツバキの顔色がいっぺんに青くなった。

漫画で見るざーって感じってこんなかなって思うくらい。

「幽霊?」

相変わらずこの話になるとキラキラするなぁユズコは・・・

そんなユズコはオレ、初めて見たよ。

そんなことを思いながらオレは彼女のことをぽつぽつと話した。

「ふうん、そんなことがあったんだね。」

「ねぇ、あそこで手を振ってるのって・・・」

ツバキが見てるほうを見ると一人の女の子がこちらに向かって手を振ってる。

オレたちが行ったのとは反対の岸の方だ。

でも何となく、あのことは違うような・・・

そんなことを思っているうちに急にユズコがその方向へ歩き始めた。

「待てよ、ユズコ。」

オレたちは慌てて追いかけた。

でもおかしい。

ユズコはそんなに足の速いほうじゃないのに追いつけない。

「ユズコ!」

オレはなんだか怖くなった。

川の岸に降りる前にユズコがぴたりと止まった。

ほっとしているとユズコの目の前に女の子が現れた。

あの子じゃない。

真っ黒い影みたいな。

「ユズっ」

ツバキが叫ぶ。

その影の黒い手がユズコに触れそうになったときオレは2人の間に割って入ってた。

影はオレの手を取った。

冷たい。

じっとりと濡れた手だ。

影の女の子が真っ赤な口を開けて笑った、ように見えた。

ぞっとした。

背中を氷みたいな冷たいものが撫でたみたいだった。

(アソボウ)

彼女の手に力が入った。

ミオウのセリフを思い出した

(そうやってとりついたり、自分の世界に引きずり込もうと・・・)

だめじゃん。

どんなに強い気持ちでいたってこうなっちゃったらだめじゃんか。

そう、思った。

(ダ、メ)

頭の中に響く。

これはあの子の声だ。

その時、目の前にあの子が居た。

ふわふわの髪の。

真っ白なワンピース。

光ってる。

それに怯えたみたいに影は消えた。

それが消えたらあの子も消えた。

あの女の子達は一体何者だろう。

謎だけが残ってた。


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