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出会い

オレたちはそのまま噂の川に行ってみた。

ツバキははじめのうちは先生がダメっ言ったとか何とか言って反対してたけど最後にはしぶしぶって感じでついてきた。

何かツバキはそういうの苦手っぽいから、ここでオレがバシッとキメてけいせいぎゃくてん、ってヤツだ!

「・・・何か、レオ楽しそうだね・・・」

ツバキが暗い。反対にオレは明るい。

「何が?」

てきとうにごまかしてみた。

「アンタ・・・余計なこと考えてない?」

「別に?」

そんなことを言っている間に噂の場所に着いた。

「このへん?」

「そう、だと思うけど・・・」

ミオウが自信なさそうに返事してくる。

周りはまだ明るくて何か出そう、って感じでもない。

でもミオウも少し怖いみたいだ。

ユズコは怖い・・・気持ちもあるみたいだけどそうでもないかも。

ちょっと顔が赤くなってて、何となく目がキラキラしているような気もしないでもない・・・んだけど?

オレたちをすっぽり隠してしまいそうなくらい高い・・・これって何の草だろう。

それが風にふかれて揺れてる。

さわさわって音がしてるのを皆が黙って聞いてた。

不思議と誰も何も言わなくて何かを探してるみたいな時間だった。

(・・・て、)

小さな小さな声が聞こえたような気がした。

女の子の声。

「ユズコ、ツバキ、何か言った?」

「え?何も言ってないわよ?」

「・・・・あああ、あんた変なこと言わないでよ!何も言ってないに決まってるでしょ!」

ツバキ、言葉がおかしくなってるぞ。

反対にいつも怖がりのユズコはすごく・・・何か楽しいみたいだ・・・。

(助けて)

今度は全員がはっきり聞いた。

女の子の声。

あ、と思ったとき、

「いやあああああああっ」

ツバキの大声が響いて急にユズコとミオウの手を掴んで走り出した。

イチモクサン、ってこういうことを言うのかな、と思ってふと、オレは自分が置いてけぼりになってることに気付いた。

「ちょ、オレは?!」

思わず誰にも聞こえないツッコミを入れているオレ。

(助けて)

オレの耳にもう一度女の子の声が聞こえた。

オレは不思議と怖くは無かった。

(お願い)

オレはその声の聞こえる方にそっと歩き出した。

川の上にぽうっと光のたまみたいなのが見えた。

じっと見ていると白いワンピースを着た女の子が見えてきた。

(お願い。あの子を、助けて・・・)


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