#7
「さっきの質問、本当に保留でいいの?」
視界の端で何かが動く。視線を戻すと、司はすっかり調子を取り戻していた。
由貴の腕を優しく引き、ベッドに座らせる。
「司さんの答えが出るまで、俺も自分の気持ちを整理します。今の自分が嫌いだから……次は堂々と告白できるように変わります」
「そう……」
大人しく抱き寄せられ、唇を吸われる。四歳しか変わらないが、子ども扱いは変わらない。それはやはり、自分が変わらないからだ。甘えることも甘やかされることも好き。だから子どものままなんだ。
外では「大人」の皮を被って紳士に振る舞うくせに、まるで女のように高い声で鳴く。快感は駄目だ。情けも駄目。俺を駄目にする。
分かってるけど抗えない。……俺は、この人から離れられない。
沈む。
溺れる。
酸素が足りずにもがいた。快感は、吸えば吸うほど苦しくなる。
触られなくても身体は痙攣した。滑稽のあまり自分でも笑ってしまう。
しかし抵抗する気は欠片もない。むしろもっと酷くされたい、その想いで司を見つめる。司は苦しそうに眉根を寄せ、熱い吐息を吐いた。




