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災禍転鬼

作者:河谷 凛俊
数日前、日本各地で同時多発的に龍脈の暴発が確認された。
大地に蓄積された膨大な力は歪みとなって噴き出し、
それに呼応するように、上位妖怪たちが各地で暴れ始める。

妖怪と無縁に生きてきた主人公は、
ある夜、偶然立ち寄った場所で異様な気配を感じる。
そこで耳にしたのは――
**「助けろ」**という、瀕死の声だった。

理屈も状況も理解できないまま、主人公はその声に応える。
その瞬間、体内に異物が流れ込むような強烈な違和感が走り、
意識の奥で何かが嗤った。

直後、周囲に引き寄せられるように妖怪が出現。
主人公は逃げることもできず追い詰められるが、
内側から溢れ出した力によって妖怪は殲滅される。

その正体は、
かつて災厄として恐れられた鬼神――酒呑童子。
龍脈の暴発をきっかけに、その一部が主人公に憑依していた。
 
これは、
妖怪に悩まされ、妖怪を使い、
それでもなお人であろうとする者の物語。
災害につき
2025/12/19 18:30
月夜に轟く鬼神の声
2025/12/19 18:30
日常の終わり
2025/12/26 18:30
鎮妖府①
2025/12/29 18:30
鎮妖府②
2025/12/29 18:30
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