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常磐の奴隷 -青年不死につき生き地獄体験中‐ (更新ストップ中)  作者: ガリガリワン
征西部隊 特別任務編

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第七話 バイクと剣と飯

前回のあらすじ──


スクラヴェとルテマは任務後、

ロタナから目標を授かり、戦闘能力向上にためそれらを教えてくれる人の下へと向かう。


そこで二人は第六小隊の隊長と出会うこととなった。

ナファリ・パラメルノ。彼は君級の剣士であり、

粛清団の最高戦力でもある。


ナファリは剣士のためルテマとスクラヴェは分かれ、

スクラヴェはナファリに、ルテマはカーザの紹介する者の下へと行くことになった。


「それじゃあこのバイクに乗ってください〜」


 俺はあの後ナファリさんに連れられて、

 粛清団(レプレシオン)の駐車場に来た。


「すっげェ、めちゃカッケェバイクっすね!」

「アテシの愛車ですからねぇ。

 一つの生き甲斐ですよぉ」


 煙草を口に咥えた後、一吸いすると一吐きして、

 ヘルメットを俺に投げてきたナファリさん。

 キャッチは簡単で配慮が感じられたぜ。


「ナファリさん。

 これって今からどこに向かうんだ?」

「武器商店ですよぉ、っふ〜……

 まずスクラヴェさんには武器が必要ですぅ」


 そう言えば俺、武器とかなかったな。

 サソリの時は短剣を借りたけどよォ……

 地下水路の時は拳だったなァ。


「俺ァ短い武器が好きっすよォ」

「時間はありますから色々使ってみましょう〜」


 バイクの後ろに俺が乗ると、

 ナファリさんはエンジンを入れた。



 街中をバイクで走るってのは楽しいぜ。

 結構スピードを出すナファリさんだけど、

 俺からすりゃァこんくらいが良い。


 西黎大陸は日差しが強ェんだよな。

 湿気とかはねェからスーツ着ててもあんま暑いとは思わねェ。だからこうやって風を浴びると涼しい。


「どうですスクラヴェさん。

 バイクって良いでしょう〜」

「あァ最高っすね!

 俺もバイク欲しいっす!」

「それなら免許取ってからですねぇ」


 こんなイカしてるバイクがあったら楽しいだろうなァ。金が貯まったら俺も買えんのかな?



 数十分もしたらバイクが止まって武器商店に着いた。そこは結構年季の入った店だったぜ。


「どうもぉ〜、常連が来ましたよぉ」

「はいはい……あぁナファリかい。

 一昨日ぶりだねぇ」


 見るからに高齢な爺さんが出てきた。

 足が半透明で瞳が青い。

 知ってるぜ。この特徴は″霊族″だなァ


「お隣さんは見ない顔だね」

「今日からアテシが剣を教えるんですよぉ。

 武器がないから買いに来たんですぅ」


 店の中は大量の武器で溢れてて、

 なんだか心がくすぐられるような興奮を感じた。

 やっぱり武器ってのは見るとワクワクする。


「えーっと……あんたぁ名は?」

「俺っすか? スクラヴェっす」


 そう言うとその爺さんは、とぼとぼと歩いて棚から武器を持ってきた。


「短剣好きじゃろ? 今あるのだと……

 あぁ、こういう短剣があるぞ」


 なんでこの爺さん俺の好みがわかるんだよ!

 こりゃァ超能力ってやつかァ?


「さすが店長ですねぇ。

 その目は劣らずのようで」

「ふぇっふぇっふぇっ……わしゃぁ目が良いんだ」


 爺さんの持ってきた短剣は二つ。

 真っ赤な刀身が一つと、真っ黒な刀身が一つ。

 どっちも唆られる見た目だぜ。


「店長ぉ、スクラヴェさんが短剣以外に使うとしたらなんだと思いますぅ?」


 俺が短剣を見てる間に二人はそんな会話をしてた。

 確かにそれは俺も気になるぜ。


 何が合ってるかなんてわからねェしな。


「……短剣以外無理じゃろ」

「ですよねぇ〜」


 えェ!? 俺短剣以外無理なの!?


「ま、まあべつに短剣だけでいいっすけどォ……」


 なァーんか、ちょっと残念っていうか……

 物足りないって感じがするぜ。


「ふぇっふぇっ、お主は短剣が好きなんじゃろ?

 ならべつに無理に変えんで良い。好きは伸ばせ」


 爺さんは嬉しそうに言ってくれた。

 不思議な爺さんだぜ。初対面の俺になんでそんな良い顔見せてくれんだ?


「それでスクラヴェさんはどっちにするんですぅ?」


 赤の短剣と黒の短剣……正直どっちもカッケェ。

 でもよ……黒ってのはちょっと嫌な感じだよな。

 まあ好みか……よし決めたぜ。


「この(あけ)ェのにするぜ」

「それじゃあ買いましょうか。

 今回はアテシの奢りでいいですよぅ」


 まじか、奢ってくれるなんてこりゃァ良い日だぜ。


「マジっすか! あざァっす!」

「ただ、買ってあげたんです。

 ちゃんと強くなってくださいよぉ」


 ナファリさんは期待するように俺に視線を向けてくれた。まあ安心してくれよナファリさん。


 俺ァすぐにでも強くなってや──



「ッハァ……ゼェッ……ちょ……たんま」

「なに言ってるんです〜まだまだ続けますよ」


 俺はあの後ナファリさんに剣を教わった。


 この人煙草吸いながらなんでこんな動けんだよ。

 てか何本目だよ……めちゃくちゃ依存してるぜ……


「煙草吸いすぎじゃないっすかァ……!」

「依存はできる時にしとくもんですよぉ。

 ほら立って、今日中に基礎を覚えさせますぅ」


 正直いっそのこと殺してほしい。

 死んだら疲労感もパッと消えるからな……


 当たり前だけどよォ……この人ミスで殺してくれねェ。

 ギリギリ死なないくらいのキツさ……


 俺ァ今日が今までの人生の中で、

 トップレベルに忙しい日だったぜ。


 任務行って、剣を教わってよ。

 やったことと言えァ二つだけど、

 なにせ移動距離だとか身体を動かす時間が長ェ。


 日が沈んで西黎大陸特有の寒い夜がやってくる。

 俺はナファリさんと一緒に本部に戻った。

 


「よっスクラヴェ」


 俺は後ろから肩に手を回され声をかけられる。

 当ててやる。この声はカーザ先輩だぜ。


「カーザ先輩っすよね!」

「残念わっちじゃ!」

「はァ!?」


 見るとルテマが肩に手を回してるだけで、

 カーザ先輩はルテマの一歩後ろから声を出しただけだった。


「甘いのうスクラヴェ!

 じゃが、わっちとカーザ殿の完璧な連携……

 仕方のないことじゃ気にするんじゃない!」

「お前はなに言ってんだ……

 べつに最初から気にしてねェよ」

 

 俺がそう言ったらルテマは背中を殴ってきた。


「じゃあわっちも気にしてないんじゃ!!」

「いってェ!! なにすんだよッ!」

「このくらい死なんからいいじゃろ!」


「二人とも元気でいいですねぇ」

「少し元気すぎますけどね……」



 ーーー



 俺はあの後ナファリさんとカーザ先輩から離れて、

 ルテマと一緒に晩飯に行くことになった。


 飯を食うには少し遅ェ時間だけど、

 まあ腹が減ったら食うのが一番良い。


「もうここで良いじゃろ。

 歩くの疲れたんじゃ」

「ならここにしようぜ」


 俺たちは人があんまりいねェ店に入った。


 中は外装と同じくらいの雰囲気で、

 そわそわもしないちょうど良い雰囲気だったぜ。



「ご注文は」

「これ、特盛でお願いじゃ!」


 こいつめちゃくちゃ食うじゃねェかよ。


「じゃあ俺もこれを特盛で」



 十分経たないくらいで飯がやってきた。


 ルテマは器に米が入ってて、

 その上に肉を焼いたものが何枚も敷いてある。

 横には小皿に小さく切られた野菜と、汁物があった。


 俺のはデカい皿に米が乗ってて、

 茶色で辛い液体がかけられてた。

 ごろごろ具が入ってるのが見えるし、

 湯気が立ってて美味そうだ。


 俺たちは互いの料理が揃うと食べ始めた。


 飯は相変わらずうめェ、でも腹が満たされ始めると俺ァは気になってたことを聞いた。


「なぁルテマ、誰から魔法を教わったんだよ」


 あのあと魔法を教わってたらしいけどよ……

 やっぱりカーザ先輩とかか?


「わっちは副隊長に教えてもらったんじゃ」

「んで、どう言う人だったんだよ」


 ルテマは飯を食う速度を落とす。


「んー、なんじゃろうな。

 めちゃくちゃ真面目な人だったんじゃ!

 ロタナ殿レベルに真面目な人じゃぞ!」


 ルテマはそれから副隊長のことを話してくれた。



 ーーー【ルテマ視点】ーーー



 わっち的に副隊長も緩い人だと思ってたんじゃが、

 全然違かったんじゃ! スクラヴェも驚くじゃろうな。だってわっちが驚いたんじゃからな!

用語解説『邪族』──


社会にはやってはいけないことが多く存在する。

突発的な殺人、略奪、物を壊したりと、これ以外にも多くのしてはいけないことがある。


それらを犯した者たちは″邪族″と呼ばれ、

治安維持組織によって討伐、または捕縛される。


知性がない邪族は討伐。

知性がある邪族は捕縛。

そして裁判にかけられ、罪に対して罰が与えられる。


邪族は年々数を増し、世界中で邪族に対する組織が出来上がり始めているのだ。


邪族。

それは簡単には説明しきれないほど、

この世界に深く関わる絶対的悪の存在。


ーーー

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― 新着の感想 ―
名前も持たなかったスクラヴェが必要とされるのは嬉しいですね。スクラヴェの性格がかなりひどい生い立ちなのに楽観的で好きなキャラです。
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