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常磐の奴隷 -青年不死につき生き地獄体験中‐ (更新ストップ中)  作者: ガリガリワン
征西部隊 特別任務編

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6/70

第六話 最強と最恐

前回のあらすじ──


初任務を無事終えたスクラヴェたちは、

粛清団本部に帰るとロタナと出会う。

ロタナはスクラヴェとルテマに目標を与えた。


スクラヴェは死なないように戦うこと。

ルテマはただひたすらに任務をこなすこと。


目標を持ったスクラヴェは、

自分を鍛えてくれる人物と出会うのであった。

「なァロタナさん。粛清団(レプレシオン)ってどうやったら入れるんだ? 俺ァなんか勝手に入れたけどよォ……」

「ケホっ、粛清団に入るには試験を合格すれば良い。

 実技・筆記・面接……この三つを合格するんだ」


 へぇ、結構しっかりしてんだなァ……


「じゃが、筆記はちょー簡単じゃったぞ!

 面接もそう難しくなかったのう!」


 そうか、ルテマは試験クリアしてんのか。


「まあ試験は実技九割だからね。

 戦いに学力や意気込みなんていらない。

 強くて命令に従うなら、基本なれるよ」


 ロタナさんは振り返らずにそう言ってきた。

 まあそうだよな。強けりゃいいってのは俺も同じ意見だぜ。


「結局戦いには学力とかより、

 臨機応変に動けるやつが必要なんだよな」


 カーザ先輩はそう言いながら前を歩く。

 臨機応変かァ……戦いってのも難しいんだなァ。



「扉の向こうに隊長さんが待ってる。

 ケホっ……私は会議があるから失礼するね」


 ロタナさんは忙しいんだなァ。

 そりゃァ偉い人っぽいし……待てよ?

 俺ァロタナさんのこと全然知らねェ!


「失礼しますよ」


 俺がそう考えてるうちにカーザ先輩が扉を開けて、

 中に入ってくと奥から声がした。


「新人さんたちですねぇ?」


 その人は若いってよりはちょっと顎髭が生えてて、

 鞘みてェなものを腰に差してる。それ以外は普通で髪も目も黒色の人だぜ。


「どうもぉアテシは″ナファリ・パラメルノ″ですぅ。

 これからよろしくお願いしますねぇ」


 挿絵(By みてみん)


 ナファリさん? その人は飄々とした喋り方で、

 語尾は若干伸びてるし、めちゃくちゃ緩い喋り方だった。


「この人が第六小隊の隊長だ」


 カーザ先輩の言葉に耳を疑ったぜ。

 この人が隊長……こんな緩い人が?


「緩い喋り方じゃな! 等級はなんじゃ!」


 ルテマがナファリさんの等級を遠慮なく聞いた。

 俺はそれに合わせてロタナさんに貰った紙を取り出したぜ。これがありゃァわかりやすいからな。


「アテシの等級は──」


 まぁ小隊の隊長だし、帥級(すいきゅう)とか将級(しょうきゅう)くらいだろ。



君級(くんきゅう)ですぅ」



「え?」

「は?」


 俺とルテマはビビったぜ……

 君級って……うん。そうだよな。

 最強って書かれてる等級だ。


 世界に六人しかいねェんだろ……

 まじかよ。この人君級かよ!


「驚かせちゃいましたねぇ。

 アテシは君級、龍刃流(りゅうじんりゅう)の剣士です」


 龍刃流ってなんだよ。

 あれか? 剣の流派ってやつか!


「ナファリさんは一人で君級邪族を討伐したことがある人でな。まじで理不尽なくらい強いぞ」


 カーザ先輩は苦笑いするようにそう言った。

 まあこの人がこの感じで言うってことは……


 いやちょっと待てよ……小隊の隊長がこのレベル?

 じゃあ他もやべェんじゃね?


「ナファリさんが君級なら、

 他の隊長たちもめっちゃ強ェんすか?」


 俺がそんなことを聞くとカーザ先輩が否定してくれた。


「第六小隊は特殊でな。去年できたばかりの隊で、

 ナファリさんには臨時で隊長をしてもらってる。

 本当の所属は征傑(せいけつ)部隊の隊長なんだ。

 

 俺とナファリさんは元々征傑部隊所属、

 あと一年したら戻るんすよね。ナファリさん」

「そうですぅ。短い付き合いですねぇ」


 なるほどなァ。カーザ先輩がめっちゃ強いのに隊長とかやってねェ理由がわかったぜ。


 この人らがおかしいだけで、

 平均はもっと下ってわけだなァ?



「スクラヴェさんのことは聞いてますよぉ。

 アテシが剣術を教えることになってるんですよね」

「ナファリさんが教えてくれんなら、

 俺ァ最強になっちまうかもなァ」


 そう言った瞬間、ルテマが肘で俺を突いてきやがった。


「スクラヴェだけズルいんじゃ。

 わっちだって師匠がほしいのじゃ!」

「んなこと俺に言われてもよォ……」


 するとカーザ先輩が一つ提案してくれた。


「なら、俺が紹介してやろうか?」

「本当かカーザ殿!!」


 ルテマはめちゃくちゃ嬉しそうだったなァ。

 まあ俺の相棒ってなら強くねェとな!


「スクラヴェ! 勝負じゃ!

 わっちとお主どっちが強くなれるかの勝負!」


 んだそりゃ、でもまあ、嫌いじゃねェ。


「いいぜェ! 勝つのは俺だからなァ!」



 ーーー



「ロタナ君、さすがに耳にしていると思うが、

 最近、魔法教団(まほうきょうだん)北東連合(ほくとうれんごう)の関係が悪化したらしい。遠征部隊は確か南大陸(なんたいりく)以外には派遣済み……

 そう言った問題は大丈夫なのかね」


 粛清団は西黎(せいれい)大陸の国々から支援を受けている。

 その対価として私たちは、

 西黎大陸の国々を邪族の脅威から遠ざける。


「大丈夫です。遠征部隊は弱くはないですから。

 それに、他組織に茶々を入れるつもりはないです。

 私の掲げる目標は邪族根絶ですので」


 この世界は絶えず争いごとばかり。

 正義も悪も存在しない。


 皆明日を平穏に生きるために──

 いつかの平穏のために必死にもがく。


「抑止力としては変わらずやっていけると?」


「ケホっ……強い邪族を討伐したり捕まえれば、

 それは自然と世界中に広まる。

 なにも正面からぶつからずとも、力は見せつけるだけで良いんです。抑止力とはそう言うものですよ」


 各国の重役がいる中、私はそう言うと皆が息を吐き、満足した様子で口を開いた。


「さすがに覚悟が違うな。

 相変わらずで信頼できるよロタナ君──

 そう言えば新しく団員が入ったようだな。

 どうだ? その者たちは強いか?」


 情報が知れ渡るのが早い……気にしてるね。

 私たちに裏切られたら貴方たちはどうしようもな

い。


 抑止力はなにも他国だけに向けてないことを、

 この人たちはちゃんと理解できてるのかな?


「強いですよ」


「根拠は?」

「私の目を疑いますか?」


 より良い世界に邪族は要らない。

 必要悪なんてただの言い訳、邪族は邪族。

 根絶する以外に道はない。


 

 ーーー



「お疲れ様ですロタナさん。

 会議はどうでしたか」


 一時間ほど話してたら会議は終わってた。

 私は魔法車に乗って運転を任せる。


「ケホっ……くだらない時間だった。

 退屈で仕方がないし、恐怖からくるお世辞ばかり」

「……戦士は一歩ラインを越えれば邪族です。

 やはり権力者ほど怯えるのでしょう」


 怯えてばかりで対等な関係は存在しない。

 私は孤独だ。強さも権力も持ってしまって、

 誰とも対等になれない。


「新人さんたちはどうだったんです?」

「ん……あぁ、悪くなかったよ。

 特に一人はもしかしたら化けるかもね」


 ……対等な存在。

 あの子なら私と肩を並べてくれるかもしれない。


 息苦しい……こう言う日は咳が増える。


「ケホっ……私って怖いかな」

「……人によりますが、ロタナさんから溢れ出す魔力の圧はいつ受けても慣れません」



「″ユゼルト″君、一つ頼み事があるんだ」

「はい。なんでしょう」

「喫茶店に寄ってもいいかな」

「わかりました」



 今日は苦味を多く感じてみようかな。

用語解説『魔法 ②』──


魔法は細かく分けることができる。


属性・召喚・使役・強化。

治癒・空間・転移・契約。


およそ八つの魔法が知られており、

上の四つは攻撃魔法、下の四つは防御魔法。

今も昔も防御魔法の使用者は少なく、

転移魔法に関しては歴史上四名しか使用者がいない。


生物は必ず八つの属性のうち、

いずれかを見に宿して生まれる。


八つの魔法の詳細はまたの機会に──


ーーー

読んで頂きありがとうございます!!

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― 新着の感想 ―
スクラヴェ君にうまいもんいっぱい食わせてやりてぇなァ。勢いのあるキャラクターが主人公だと、明るい気持ちで読めますね。 それにしても、ロタナさんのケホケホした咳が不穏だ……
おおー!ナファリさんは前作の登場人物であるルルスの子孫ですかね! 早速前作から読んでて面白い情報が! 続きも楽しみに追っていきます。
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