表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ChatGPT頼みで楽して書き上げた短編集(主にコメディ)

悪役プロレス令嬢

作者: グッピー太郎

「エレオノーラ・フォン・シュヴァルツ!君との婚約は、ここに破棄する!」



 アルフレッド第1王子の宣言が周囲に響き渡り、舞踏会にいた貴族たちはざわめき始めた。「悪役令嬢」エレオノーラに向けられる視線のほとんどが嘲笑と失望に溢れていた。誰もが彼女の敗北を期待していたのだ。

 しかし、エレオノーラはその全てを一蹴するかのように冷たい笑みを浮かべ、堂々と王子を見撮えた。


「婚約破棄ですって?まあ、面白いことですわね。よろしいですわ、ここで決着をつけましょう。あなたが私にふさわしくなかったということを、今ここではっきりと教えて差し上げますわ。」


 そう言いながら、彼女は、ドレスを力強く引き裂き、豪華なプロレス用コスチュームを露わにした。周囲の貴族たちは驚きの声を上げ、その光景に息を呑む。

 舞踏会は一瞬にして武闘会へ変わり、誰もがその場を離れることはできなかった。


――カァーン!


 どこからか試合開始のゴングが鳴る。

 エレオノーラは獲物を狩る獣のように王子に突進した。彼女の強烈なラリアットがアルフレッド王子の首元に炸裂する。


「ぐはぁっ!」


「どうなさりましたの、アルフレッド様? あれほど偉そうに婚約破棄を宣言した割には、随分と弱々しいのではございませんこと。あなたにはもっと期待していたのに、これでは失望ですわ。」


 アルフレッド王子は膝をつき、苦しげに首元を抑える。だが、その顔には挑発的な笑みが浮かんでいた。


「エレオノーラ、実は…俺が婚約を破棄したのは、真実の愛を見つけたからなんだ。お前との婚約は最初から政治的な結びつきで、愛はなかった。だが、ある日、本当に心から愛せる女性に出会ったんだ。彼女と過ごすことで、初めて自分が本当に幸せになれると感じた。だからこそ、偽りの関係を続けることなく、自分の心に正直でいたいと思ったんだ。それが、どうしてもお前に伝えたかった理由だ。」


「あら、そうですか。それでしたら、こちらからも一つ言わせてもらいますわ!」


 エレオノーラは大きく息を吸い込み、



――ブワァッ!!



 毒霧を王子の顔に吹きかけた!


「ぎゃああああ! 目が、目がぁぁぁ!」


 王子は目を押さえてジタバタと暴れまわる。その光景に、周囲の貴族たちはドン引きしつつも、誰一人として止めに入る者はいなかった。


「あなたの真実の愛のために、私の父に根も葉もない罪を着せ、我が家を孤立させるなんて、よくもそんな非道をお働きになりましたわね?」


 エレオノーラの怒りは止まらない。彼女はアルフレッドの髪の毛を掴み、彼を豪華な大理石の柱に押し付けた。


「これで終わりではございませんわ。私はまだ、この状況を十分に楽しんでおりますのよ!」


 エレオノーラは笑いながら、王子を無理やり引き倒し、絨毯の上に転がした。彼女は燭台を手に取り、無慈悲に振り下ろしながら笑う。


「この燭台も、私を称えているようですわ。やはり、王子よりも私に忠誠を誓う方が賢明でございますものね。」


 燭台が彼の肩に直撃し、アルフレッドは痛みに顔をしかめる。


「卑怯だぞ…!」


 アルフレッドは苦しそうに呟くが、エレオノーラは全く意に介さない。


「まあ、卑怯ですって?どちらが本当に卑怯なのか、ご自身によく問いただしていただきたいものですわね。」


 彼女は王子を再び引きずり起こし、フィッシュフック(口の端を指で引っ張る技)を繰り出した。王子の端正な顔が歪む。


 その時!


「エレオノーラ様、やめてください!」


 王子と真実の愛を誓い合ったクラリッサが必死に止めに入る。


 周囲からも、


「卑怯だぞ! こんな振る舞いが許されると思っているのか!」

「悪役令嬢なんて引っ込んでしまえ!」

「恥を知れ!アルフレッド王子に歯向かうとは身の程知らずめ!」


 とブーイングと煽りの声が次々と上がる。


 それに対し、エレオノーラは逆に煽り返すように笑みを浮かべた。そして、周りの貴族たちに向かって高らかに宣言した。


「皆さま、よくご覧になって。これが皆さまが期待していた『王子様』でございますわ。真実の愛に酔いしれ、このように情けない醜態をさらしている姿を!」


 彼女は観客に嘲笑を浮かべ、


「このように貧弱な王子様で、この国をお守りになれるとお思いですの?本当に笑わせてくださいますわね。」


 すると、先ほどまで猫をかぶっていたクラリッサは表情を一変させ、怒りに満ちた顔つきで、


「捨てられた女風情が、調子に乗るな!」


 と、城の中の調度品である重厚な椅子をエレオノーラに向かって全力で投げつけた。


 椅子はエレオノーラの頭に当たり、彼女は一瞬よろめく。その隙を逃さず、アルフレッド王子はスリーパーホールドで反撃に転じた。王子の腕がエレオノーラの首に巻き付き、彼女は苦しそうに息を詰まらせる。


「くっ……」


 貴族たちはその反撃に勢いづく。


「やっちまえ、アルフレッド様!」

「ざまあみろ!」

「それでこそアルフレッド王子だ!見せつけてやれ!」

「エレオノーラなんて相手にならないぞ!」


 歓声を上げ、興奮の声がホールに響き渡った。


「うぐぐぅ…」


 エレオノーラの視界がぼやけ、意識が遠のきそうになった次の瞬間、


「エレオノーラ!! まだ終わったわけじゃないぞ!」


 突然、ホールに力強い声が響き渡った。その声の主は、共にプロレス合宿を乗り越えた第2王子セドリックだった。彼はまるで実況者のようにマイクを手に取った。


「さあ、皆よく見ておけ!エレオノーラ嬢がここで終わるはずがない!彼女はまだ本当の力を見せていないぞ!」


 その声にエレオノーラは顔を上げ、セドリックを見つめた。彼の激励の声が彼女の中に再び闘志を燃え上がらせた。


「セドリック様……」


 エレオノーラの胸には、セドリックと共に過ごした厳しい合宿の日々がよみがえった。その時の自分を思い出し、彼女は再び闘志を燃やす。


「そう、私が…負けるはずがない!」


 彼女は限界を超えて立ち上がり、闘志を取り戻した。


「そうだ、エレオノーラ!まだ戦える!これがプロレス!逆転はいつだって可能だ!」


 エレオノーラはセドリックの実況を背に、王子のスリーパーホールドを振りほどく。そして、いったん離れると、再び王子に向かって突進した。強烈なドロップキックがアルフレッドに炸裂し、彼を絨毯の上に叩きつけた。


挿絵(By みてみん)


――ドスン!


「おおっ!見たか、この逆襲~~!これが悪役令嬢の本当の力だあああぁぁぁ!」


 エレオノーラはさらにエルボーを繰り出し、優雅に王子を押し倒していく。倒れた王子は動けなくなり、その無力さが露わになる。


 最後のチャンスを逃さず、エレオノーラはフィニッシュ技「シュヴァルツ・スープレックス」の体勢に入った。


「これで終わりですわ、アルフレッド様!」


彼女はアルフレッドを後ろから力強く持ち上げる。そして、ブリッジをしながら、勢いよく豪華な絨毯の上に叩きつけた。


「決まったーーーーー!!!!シュヴァルツ・スープレックスだ!エレオノーラ嬢の勝利は間違いなーーい!!!!」


レフェリーがカウントを開始する。



「ワン!、ツー!、スリーーーー!」



――カンカンカンカンッ!


試合終了後、エレオノーラは息を切らしながらも、勝利の笑みを浮かべた。最初は彼女を嘲笑っていた貴族たちも、その圧倒的な強さに恐れを抱き、沈黙していた。


セドリックがエレオノーラの元へ歩み寄り、彼女に微笑む。


「エレオノーラ、見事だ。強さも、誇りも、すべてが完璧だ。」


彼は優しく彼女に手を差し出した。


「強さに惚れたよ、エレオノーラ。」


彼の真剣な言葉に、エレオノーラは少し驚きながらも、その手をしっかりと握り返した。


「私を甘く見てはなりませんことよ、セドリック様。これからも私が最強であり続けるのですから。」


「その隣に立つのが俺であれば、さらに楽しいだろうな。」


セドリックは笑いながら、彼女の手を引き寄せ、その額に軽く口づけをした。


「これからは、二人で最強を目指そう。」


エレオノーラは頬を少し赤らめながらも微笑み、うなずいた。


「ええ、二人で最強を目指しましょう。」


セドリックと共に王宮を後にするエレオノーラ。その後、王子への暴行の罪に問われ追放された二人は、王国から新たな旅立ちを決意し、プロレス興行を通じて各地を巡り、その強さと絆を多くの人々に示していった。


「婚約破棄直後にプロレスをやる悪役令嬢」という題目と以下の設定で「ChatGPT 4o」が書いてくれたものを整理して書きました。

・毒霧、フィッシュフック、プロレス技を使う

・ヒロインが応援する、攻略対象が途中で実況に入る、攻略対象と結ばれるなど


イラストは「ドロップキックを王子にする悪役令嬢のプロレスラー」などで「DALL·E」が作成してくれました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ