表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日の放課後から担任の先生と同居することになった〜担任の先生は俺のことが大好きみたいです。〜  作者: 雲李庵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/25

罰ゲームの覗きは即バレ

 俺たちのゲームは幕を切った。内容はトランプのババ抜きだ。運要素の強いゲームだ。これに負けることが出来れば俺が覗きの権利を得る訳だ。覗きの権利を得ることができれば覗いた振りをしようと思った。そうすることで俺が覗きをしなくても良いし他の男子に覗かれる心配もなくなる。流石に常識的に覗きはダメだ。覗きたい気持ちはあるけども。


 ババ抜きは負けるという観点でみると良い感じで進んでいた。開始早々にジョーカーを引いてしまった俺は後はジョーカーをいかに盗られないかを駆使しなければならない。

 男子四人のババ抜きは俺一人がジョーカーを所持した状況で進んでいく。


 その結果、最後までジョーカーを所持していた俺が敗北となり覗きの罰ゲームを受けることになった。


「じゃあ、俺行ってくるから。女風呂 」


 もちろん口だけの嘘だ。適当に時間を稼いで戻ろという手だ。


「待てよ。お前ズルするかもしれないから俺たちも近くまで行くぜ 」


 これは想定外だった。俺は部屋から出るとトイレに行ったりして時間を稼ぐがかなり怪しまれてしまった。


「おい、エース早く行こうぜ。女子たち出てしまうだろ? 」


 女子たちの風呂の時間は二十一時までだ。今は二十時三十分。後、三十分時間を稼ぐしかないと思っていた俺だったが....


「おい、エース。お前が罰ゲームの覗きしないのなら、俺が代わり覗いてきてやるよ 」


 一人の男子山本が名乗り出る。山本は陸上部で足もかなり速い。バレずに覗きを行う自信があるのかもしれない。


「ま、待てよ。覗きは俺がするから 」


 俺は山本を止める。何とかして覗いたフリをするしかない。そう思っていた。しかし、他の男子たちに腕を掴まれて女湯の前まで来てしまった。男子三人が女子が来ていないのを見計らって俺を女湯の脱衣所に入れて逃げて行った。


 山本以外の男子もバリバリの運動部の体育会系だ。力ではかなりの差があり抵抗することも出来ずに入れられた。


 脱衣所には誰もいない。俺は逃げ出そうとした瞬間声をかけられた。


「氷室くん? ここで何をしてるの? 」


 この声は若槻先生だ。俺は恐る恐る声のする方を向いた。正直終わったと思っている。俺の人生ほぼ詰んだと思った。


「すいません。若槻先生。これには事情があって。でも、俺も悪いことには変わりありません。処罰は先生に任せます 」


 俺は若槻先生の方を見て謝った。すると若槻先生は俺の手を握り脱衣所を出る。そのまま若槻先生の部屋に連れて行かれた。

 これからどんな処罰になるのか。俺はビクビクしていた。退学....同居解消..この二つが頭の中に浮かび上がる。


「氷室くん。詳しい事情を話してくれる? 」


「はい 」


 俺は罰ゲームのこと、そして他の男子に若槻先生や湊さんを覗かれたくないと思い自分が覗いた振りをして部屋に戻ろうとしたこと、男子たちに無理矢理脱衣所に入れられたことなどを全て話した。その間の若槻先生は黙って話を聞いていた。

 そして俺が話を終えると長き沈黙を破った。


「そっか、そんなことがあったんだね。流石男子たちね 」


 男子イコールそういうことを考える人というイメージが付いてしまった。同性としてはショックだ。


「あの、若槻先生。俺って停学か、退学かどちらですか? 」


「氷室くんは停学でも、退学でもないよ。氷室くんは覗きが良くないのを理解しているし 」


「でも、俺は正直に言うと....若槻先生を覗きたいって思いました。だから....」


「そうなんだっ!! 私も氷室くんにそういう目で見られてるってことね〜 」


 若槻先生のテンションが上がる。若槻先生は俺にエロい目で見られるのは平気ってことなのか? もしかしたら若槻先生には見られたいという性癖があるのではないかと推測した。


「若槻先生は軽蔑しないんですか? 」


「うん。だって氷室くんのこと好きなんだもん。大好きなんだもん 」


 若槻先生の喋り方が急に変わる。大人びた感じから幼さを増し甘えたそうな声を出す。


「私ね、怜黎くんだったら見られても良いよ? 今からでも見る? 」


 若槻先生は着ていた浴衣の胸の部分を少しチラ見せする。綺麗な曲線を描いた谷間が見える。俺は目が釘付けになっていた。多分、頼めば若槻先生はその場で全裸になってくれると思う。でも、それで良いのか? 何かズルイのではないかと思う。


「怜黎くん。私今から全裸になるね? だから....見て、堪能して? 」


 若槻先生の全裸が見れる。見たい。見たいけど俺は....こんなのはダメだと思う。


「ダメですよ....そんな簡単に裸見せたら....」


「言ったでしょ?怜黎くんだから見せたい。見て欲しいの。私の身体全部を....」


「ごめんなさいっ!! 」


 俺は慌てて若槻先生の部屋から出た。これ以上あの部屋にいるとおかしくなりそうだった。本能のまま若槻先生に襲いかかっていたかもしれない。若槻先生はとても魅力的な女性だ。理性を保つことなんて容易ではないのだ。


 急いで部屋に戻った俺はそのまま眠りについた。他の男子たちは覗きの感想を聞いてくるが俺は何も喋らなかった。脳裏には若槻先生の脱ぎかけの浴衣が思い浮かぶ。

 恐らく、俺が若槻先生の恋人だったら確実に襲いかかっていた自信がある。


 俺は悩んでいた。若槻先生も、湊さんも俺に好意を向けてくれている。どちらも譲らないぐらい差の無い好意を向けてくれている。ここまで好かれることは今までの人生で一度もありえなかったことだ。

 だからこそ悩むのだ。誰が好きで誰と付き合いたいか。


 俺は恋愛には向いていない。それははっきりと分かっていることだ。俺は瞳を閉じて考えながら眠ってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ