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俺は俺の為に死にたいんだ。  作者: ユメのユメ
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ユメ。泣きたくなる。

ん...なんか生暖かいな...


俺はその生暖かさに目を覚ました。

俺の腹にあの女の子が頭を乗せて寝ていた。


「こうしてると子供なんだがな.........まじか。」


俺の腹の回りがびちょびちょだった。


こいつヨダレ垂らしすぎだろ......はぁ...


「おい。起きろ-。」

「んー。ああ。おはおー。ふあーーーぁ。」

「そういえばお前の名前なんて名前なんだ?」

「超絶可愛い美少女」

「......それ名前じゃなくね?」

「名前なんてないわ。私はダンジョンコアだもん。」

「んじゃあ今日からレイな!」

「レ......イ??私の名前はレイ!」

レイは目をきらきらさせながらすごい喜んでいたのを俺は見て少し心が痛くなった...

名前決めるの面倒だったから奴隷のレイをとったなんて死んでも言えないな...

「レイ。ダンジョンて色々変えれるのか?」

「生命力さえあればなんでもできるわ。生命力もたくさんあるし。」

「じゃあ今ダンジョンにいるモンスター達を全て消してくれ。そしてダンジョンの中にいる人間をダンジョンに今は入れないようにしてくれ。それと階層を1層だけにしてくれ。」

「はああ?あんた何考えてるの?こつこつだまし...頑張って階層増やしたのに私の苦労水の泡にするわけ?」

「何でもするんだろ?それに...いや、なんでもない。」

「ちっ......じゃなかった。少し時間かかるけどやればいーんでしょ?やれば!」

「ああ。頼む。後俺を1層に送ってくれ。」

「??今なんて?」

「ん?」

「いや、いーわ。移動は念じれば移動できるよ。マスターなんだから。」

「そうか。悪いがゼリコの事も頼む。後1層絶対に入ってくるなよ?マスター権限だ。」

「ちょっと!それ置いてくって何考えてるの?!ねえ!」

「お前達と出会えてよかったわ。元気でな!」

俺は背中を向け1層に向かった。


なんか今の俺...かっこよくね?!



俺はダンジョン1層に立っていた。

ダンジョン1層は前にドラゴンを倒した層と同じ広さの層になっていた。

後ろにも逃げ道なんてない。

俺が今から戦うのは魔王。武者震いするぜ......いやしてないんだけどさ...わくわくしてるなんて恥ずかしいじゃん?


男は黙って仁王立ち!!


「.........」




10分後



「.........」



12分後 



「.........」



15分後



「.........足疲れた...」



18分後



「おせーなあ.........」



20分後



「遅くね?!なんなんだよ...何分待たせるのよ!!」




「25分後」



「あああああああああああああああ」



「27分後」



「レイ!!レイ!!!」

「はい?」

「トランプ持ってこい!今すぐ!それと茶!!」

「はぁ...」



「30分後」


「お待たせしました。でもトランプ等何に使うおつもりで?」

「召喚の儀をするんだよ!!」

「はあ??頭大丈夫??」

「.........ああ。もう戻っていーぞ。」

「いや...召喚の儀とやら見させてもらうわ。」

「まあいいか。召喚したらすぐに戻ってくれな。」

「りりり!」

レイの目の輝きがなんか申し訳なく思えてくるが......少しだけレイとの思い出作りたかったのは内緒のお話。


「10分後」



「ハーッハッハ。これぞ Theピーラミッドタワー よ。どうよどうよ?ん?レイにはできまいよ!!」

「私だってこんなの楽勝よ!......ってあーー!!今ふーってしたでしょ?!」

「いんやあ?なんの話しかわからないなあ」

「絶対した!絶対したもん!!じゃなかったら倒れないもん!」

「証拠は?ん?証拠あるのか?んー?」

「ふーって音なったもん!」

「証拠ないのに人の事犯人扱いするなんて......お仕置きが必要だな!」

「なによ?!私にいやらしいこと......あははははははっ...や...ひーははははは...やめ......あははははははははははっ」

「レイはくすぐり弱いのか!そうかそうか!!」

「やっやめ......ははははっ......ハァハァ...ひひひひ...ゆるちて......ははははっ...」


俺はレイをくすぐりまくった。

それはもう楽しいっていうよりレイの反応が可愛いすぎていじめたくなってしまった。

そんな時だった。



「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ」


ものすごい怒声とともに目の前には黒く禍々しいオーラを放った巨大な物体が現れた。

体長は3メートルは超してるだろうか......背中に長剣を背負い全身黒い鎧に黒い兜...素顔は見えないが目が赤く一目で誰だかわかるほどだった。



「な...なんでこんなとこに魔王が?!」

「来たか。魔王......レイは下がってろ」

「無茶よ??魔王マオウに勝てるはずないわ...」

「あいつマオウて名前なん?」

「そうよ。魔王マオウよ!!あいつの歩く道には何も残らないって言われてる程強いのよ。勇者千人斬りって呼ばれる程なのよ。」

「ふーん。ここは俺に任せとけ。」

「だめよ!!逃げましょう!」

「レイを守れない男が何がマスターって話よ!!俺はお前を絶対守ってやる!」

「きゅんっ......マイマスター...絶対絶対死なないでください......」

レイはその場からいなくなった。

よしよし。行ったか。俺まじで今のは決まった!!

だがすまん。俺は死ぬんだ......

「魔王マオウさぁ!こい!!」


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ」


頭にものすごい響いてくる......響いて......くる...?ん?ん?!


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ」

【魔王マオウが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?

 はい

 いいえ】


「は?何これ?」

俺の頭の中に変なアナウンスとともに文章が現れてきていた。


「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォ」

【魔王マオウが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?

 はい

 いいえ】


「いやいや。普通におかしいだろ?てか普通にいいえだろ!!」


【魔王マオウが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?

 はい

→いいえ】


【変更は二度と出来ません。それでもよろしいですか?

 はい

 いいえ】


「はいに決まってるだろうに......」


【変更は二度と出来ません。それでもよろしいですか?

→はい

 いいえ】


「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」


【魔王マオウはそれでも仲間になりたそうにこちらを見ている。

仲間にしますか?

 はい

 いいえ】


「しつこいなあ...なんなんだよこれ。もちろんいいえだろ!」


【魔王マオウはそれでも仲間になりたそうにこちらを見ている。

仲間にしますか?

 はい

→いいえ】


「オオオオオオオオオオオオオオオン」


【魔王マオウはどうしても仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?

 はい

 いいえ】


「............」


【魔王マオウはどうしても仲間になりたそうにこちらを見ている仲間にしますか?

 はい

→いいえ】


【あのー。すみません。お仲間にして頂けませんでしょうか?

 はい

→いいえ】


【あのー。

 →いいえ】

「......」

「......」

【荷物持ちでも雑用でもなんでもしますんでお仲間にして頂けませんでしょうか?

→はい

→はい】


「...............選択肢はいしかねーぢゃねーか!!!なんなんだよ!!あれか?!あれなのか?駄女神が張り切ってたからか?あのやろう!!」


【魔王マオウが仲間になりました。魔王マオウより一言メッセージがあります。

お仲間にして頂き幸せっす!!!一生旦那のお側にお仕えいたします!!!】



「.........どうしてこうなった......」



ユメの新たな仲間に魔王マオウが加わった。

新ダンジョン『ユメのダンジョン』は1層のみのダンジョンとなったが、いきなり魔王ダンジョンとしてその名が伝説となるのはまだ先の話である。




「あぁ.........泣きたい。」

ブックマーク、評価ありがとうございます。

最近更新出来ていませんでしたが、更新再開します。

読んで頂けるだけで作者は嬉しいので、たくさんの方に読んで頂けるように日々頑張ります。

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