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俺は俺の為に死にたいんだ。  作者: ユメのユメ
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ユメ。初めてのダンジョン1

「頭痛っ。やべ。まじで超痛い。」

俺はあの後すぐに元の場所に戻してもらった。

「はぁ.....」

俺は自分の家に歩き出す。

「はぁ.....やべぇ。まじで溜め息しか出ないわ。」

俺は自分の家に着くと戸締まりを始めた。

「兄さん...」

布団の横に置いてある錆びた短剣を握りしめ持っていくか悩む。

兄さんの形見であった。

「死にに行くんだからいっか。」

ちなみに兄さんが生きていて出会う事になるのはまだまだ後の話しであった。

「よし。行くか!!」


俺は村を出るために歩き出す。

村の出口につくと振り返った。

「あ。そうだ。忘れてた。」

俺は走って村に戻りやることをすませてから村を後にした。


ひたすら歩いた。

夕方だから魔物がたくさんいると聞いていたが、特に見当たらない。

「んー。なんか聞いてた話と違うなあ」


夜になり一つのダンジョンの前につく。


腐りかけの看板には【ン】しか読める文字がなかった。


「おいおい。ンじゃわからんよな~。ンじゃ。でもまあ、初ダンジョン頑張りますかあ」

俺の装備は

右手「無し」

左手「無し」

胴鎧「Tシャツ」

脚鎧「短パン」

頭鎧「無し」

アクセサリー「右手首鎖つきサイコロ」

普通に死ねる装備なのは間違いなかった。


「フンフフン♪ふんふふんふん♪ダンジョンて言ったらモンスターに罠だよねえ♪ふんふふんふん♪」

スキップしながら歩いていたが、モンスターに会うことなく下に降りる階段についてしまう。


「夜だからかなー?まあ進めばいけるっしょ」

スキップしながら進んだ。


【ン2層】

「ふんふふんふん♪」

【ン3層】

「ふんふん♪」

【ン5層】

「ふんっふんっ」

【ン10層】

「ハァハァ...」

【ン20層】

「ちょっと待て!?なんでモンスターのモ文字もないの?!それにどこまで続いてるの?!もう少し勉強してくればよかった...」

ハァハァ...

「夜だからか?夜だからなのか?なら寝よう。」

俺はその場に横になり眠りについた。

寝ている間にモンスターに食べられる事を期待して。



「おいっすう」

「ちぃっす」

俺はまた駄女神のとこに来ていた。

駄女神はコタツに入りながらメロンを食べていたのだ。

「さっきも思ったけどそれどうしたの?」

「んー?普通に買ったの。食べるう?」

「お。んじゃ頂こうかね」

駄女神とコタツに入りながらまったりと過ごしていた。

「そういえばお主も悪よのう」

「ん?何の事だ?」

「女の子の家の前に大根つめた段ボール置いてたでしょ?1番上にユメが叩かれてた大根のっけて。クスクス」

「ああ。大根好きみたいだからお礼だよ。ちゃんと俺の血でありがとうて書いてきた。」

「クスクスっ。それより今どんな感じ?」

「ダンジョン内で寝てるよ。それよりダンジョンの事なんか知らないか??」

「女神の私が知ってると思う?」

「知らないよな。」

「なに?馬鹿にしてるでしょ?」

「おっ。なんか知ってるのか?!」

「知ってるに決まってるでしょ!!」

「何でも良いから教えてくれ!」

「はぁ?誰にどの口が言ってるのかしら?私いまでもおでこ痛いんですけど!!」

「デコピンは悪かった。だから教えてくれ!」

「誠意が足りないわ」

「どうすればいーんだ?」

「そうね。ああ女神ナナリー様。下僕の存在でなま言ってすいませんでした。一生女神ナナリー様に忠誠を誓います。と言って私の足にキスしたら教えてあげてもいいわ」

「はぁ?ばかじゃねーの?」

「あっそう。知りたくないならいーわ。」

(くっ。駄女神のくせに...)

「ほらあっ。ほおらあっ。」

「くっ...ああ女神ナナリー様。下僕のごにょごにょ」

「なぁに?聞こえないわよ?」

(くそっ。こいつ調子乗らせたらやばいやつだ。どうする...)

ピコーン

(これでいこう。)

俺は立ち上がると駄女神の腰に手を回し俺の方に身体を引き寄せる。

「なっ。いきなりなに?!」

「ああ。麗しき女神ナナリー様。下僕の存在で生言ってすいませんでした。」

「あっ...」

(よしよし。顔も赤くなってる。とどめはこれだな)

女神の顎に手をあて軽く上に向ける。

「一生女神ナナリー様に忠誠を誓います。」

そしてとどめに唇に軽くキスをする。


「あっ。そっ。その。ユメがそそそんなに言うなら教えてあげてもいいいいわよ」

(ちょろいなっ)

「私はダンジョンのことを何も知らない!知らないって事を私が知ってるわ!!」

「は??」

「だーかーらっ。知らないって事を知ってるって言ってるでしょ!!下僕なんだから感謝の言葉くらい言ったらどうなのかしら?!」

「.....」





「おーい駄女神。茶がないよ茶」

「ばいっ。ずぐによういじます。」

「ぬるいっ!!」

「ずみばぜん。ずぐにいれなおじます。」

「熱い!茶の一つも満足に入れれねーのか!」

「ずいまぜんでじた」

(おお。中々気分いいなこれ。)

何があったのかは言えないが何かがあって立場が形勢逆転していた。

「今度からユメ様って呼ぶように。」

「ハィ...ユメ様...」

「そういえば今の俺どうなってる?」

「ちょっと待ってくださいね。」

スクリーンに映像が映し出された。

「特に変わらず寝てますわ」

「ダンジョンにモンスターでてこないんだよなあ...」

「何らかの力が働いているのかもしれませんわね」

「さすがに装備無しはまずかったか...ん?そういえば右手首のサイコロいつの間にか黒色から白色に変わってるんだがなんでだ??」

「あら?本当だわ。なんでかはわからないわ...」

「女神なのに知らなすぎじゃね?」

「私女神なって間もないからねー。」

「女神ってなるもんなん?」

「ええ。天使時代に優秀な天使が女神選抜試験にでられるのよ~。それを切り抜けた人が女神になれるわけ。」

「お前が優秀?!基準やばくねーか??」

「私は優秀の中の優秀よ?本気出したらすごいんだからねっ!!」

「ほおー。んでなんで女神になろうと思ったん?」

「天使時代にさ。一人の女神とお友達なったんだよねー。こいつちょろ...すごい良い人そうでさ。」

「.....それで?」

「色々お話聞いてなんて女神は良いんだろうって!!天使なんかやってられないわって思ったの!!んでその女神を騙し...認めてもらって女神になったわけ!!」

「.....お前が女神じゃなくて天使だったら堕天使だったんぢゃね?」

「へ?なーんでユメが私の昔の事知ってるの?!ねえ?ねえねえ?」

「..........」



「そろそろ戻るわ...」



俺は駄女神に騙されたんじゃないだろうか...





俺は元の世界で目を覚ました。


「ん...なんか暖かいなぁ...」


俺は身体を起こすと金色に輝くゼリー状の物が全身にへばりついていた。



「なんじゃこりゃあああ」



残り6日...俺は大丈夫なんだろうか。

ダンジョン編まだ続きます。

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