表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記憶語りの。  作者: 久山よみち
3/4

2話「序章」

コメント待ってますね!!!!!なんでも言ってください!ダメ出し欲しいです!

記憶というものは命と同じ。常にマイナスへと向かっていくものである。それがゼロに達すれば人は死に絶えてしまう。記憶も然り。その情景に映っていた人が当人の記憶から消え死んでしまう。

今、花屋で涙を拭ききり少年にバラを渡そうとしてるこの少女もある意味で人の死に立ち会ってしまっているのだ。

だから心が沈んでしまっても"しょうがない"。


「はーい!バラ2本ですね!!すぐに用意いたします!」


お客様には泣いてる顔を見してはいけない。私が辛いことはこの人には何も関係ない。だから最低限。最低限。今は耐えよう……


「お姉さん泣いているんですか?何かを失ってしまいましたか?」


少年は不用意に不躾にそして誰よりも単純に尋ねた。そんな言葉が今1番欲しくなかった。少女は泣き崩れてしまった。最初は耐えようとしたんだ。だけど体が言うことを聞いてくれなかった。

少年は優しく部屋に運んでくれた。彼にはすぐにわかったのだ。とてもありふれた、とても残酷な出来事が起きてしまったことが。


「誰の記憶を失いかけているのですか?それとももう……?」


一度大泣きし落ち着いてきたロニーがゆっくりと口を開いた。


「祖母です…… 今日の朝完全に消えてしまいました…… あの人の記憶だけ消えてしまいました。思い出せるのはあと名前とここにいたと言う存在だけです。たった1人の家族でした……」


震えながらゆっくりと彼女が紡いだ言葉はあまりにも不憫だった。だけれど


「よしっ! ならすぐに呼び戻そう! 今日失ったばかりならまだ安心だよ!」


満面の笑みでそう言った少年にはそんな感情は関係なかったのだ。



もっと語彙を学んでレイやロニーを生かしていきたいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ