浮遊城1話
ベルデンの街の北の森にやってきたハラルドは、今回の依頼の仲間を探していた。
しかし今日の天気は雷雨で、視界が良くない。
早く合流して宿屋に向かいたいところだ。
そう思いつつ獣道を進むと一人の青年が立っていた。
その青年もこちらに気がついたようだ。
「真理はいずこに?」
青年はこちらに問いかけてくる。
「・・・魂と数理に」
とハラルドは答えた。これは今回の依頼の仲間を認識するための合言葉のようなものだ。
「雨の中、ご苦労様です。先に現地入りして調査を行なっていたトレロです。」
そして、服と帽子は獣の皮で、茶色のマントが特徴的な青年の名はトレロ、ハラルドと同じ職種だが、彼はまだ新米だ。先にベルデンの街について調べてもらっている。
「本部から派遣されてきたハラルドだ。よろしく頼む。」
「・・・はい、お願いします。」
ハラルドは銀の剣という組織の本部から派遣されベルデンにやってきた。トレロにはまだ銀の剣に所属していることは告げていない。これは銀の剣は秘密結社であり、存在自体は知られているのだが、組織の内容は極秘であるのだ。
「・・・あの、ところでその後ろにいる子供は?」
と、トレロは不思議そうに聞いてくる
「オイラは子供じゃないでやんす!」
見栄を張りつつ言ったのは俺の弟子のカイダだ。誰が見ても文系の人に見えるような人だ。
口癖は「やんす」で俺の住んでいた地域の方言では決してない。
そして、ハラルドはトレロに弟子を連れてきたことを説明したら
「弟子?弟子を連れてきたんですか!?危険ですよ。あの空中に浮かんでいる城には間違いなく魔物が関係・・・」
「トレロ!外で余計なことは喋るな!」
「あ、すみません・・・」
確かにトレロの言っていることは正しい、ただここで浮遊城について話し合うべきではないのだ。
そして俺たち3人は宿屋に向かうことにした
まったり書きます。
よろしくお願いします。