藍摩天鼠
第百一話までのネタバレ含みます
藍摩天鼠
百年近く前に隙間の神から追放された研究者達を纏め上げ、「インテリジェント・デザイン」を築いた創設者。
初代ソロモンとなり、コード名「全的堕落」と相打って死亡した後はその血を提供し、組織に貢献したインテリジェント・デザインの偉人。
二百年前の「聖櫃の暴走」によって滅んだ「藍摩」の一族の生き残り。
またその際、暴走し力を失った「青い聖櫃」を手に入れた。
「藍摩天鼠」と言う聖痕使いは既に死亡しているが、死ぬ直前に藍摩天鼠は聖痕を使い、「自身と寸分狂わぬ自分」を複製し、それに「ベルフェゴール」と名付けた。
外見年齢が老人だった時よりも若返っていること以外は記憶、経験、知識、全てがオリジナルと同じである為、偽者とは言い難く、オリジナルと全く同じ自我を持つ。
また、その身体は聖痕で出来ている為に老化はせず、仮に心臓を失くそうが、脳を破壊されようが「藍摩天鼠」と言う原型さえ保っていれば、その破損はすぐに修復出来る。
性格は傷付いた者を見れば助けにずはいられない心優しい一面と、人間は代えが効くと思い込んでいる狂気的な一面の二面性を持つ。
元々は猫を殺すことも躊躇するような心優しい少年だったが、二百年の歳月と自分の身体を複製品にしたことで形と言うモノに執着しなくなった。
聖痕は「第五元素」
癒しと称し、黒い煙霧に包まれたものを生物、無生物問わず修復していたが、実際は癒しとは異なる。
本質は「複製」
どんな物の代用でもできる第五の元素を発生させ、ありとあらゆる物の完璧な複製品を生成することが出来る。
骨や血肉、無機物、果ては「人間」すらも完全に複製できる。
本人が何度も言うように、「死に難さ」ならともかく、戦闘向けの力ではない。
切り札として、複製の力を応用した、背中から飛び出す、動物の角や植物の枝に似た、コウモリの翼に似た「骨格」を持つ。