裏の畑でリサがなく
念のため、花さかじいさんの歌詞は著作権が消滅しております。
JASRAC No.067-0175-2
大体、朝のルーチンは身支度をしたら、朝食用にお米を研いで洗濯、朝食のちに行動開始、ってな感じに定まってきた。
洗米ついでに、塩水につけていた方の豚バラ肉の塩抜きを始める。
塩水の方は均一に味が付きそうな気がするけど、水が入る分、味が薄かったり腐りやすかったりするんだろうか。
塩も塩豚に比べて3~4倍使うし、塩抜きもしなきゃいけないはずだし、なんかわたしのやり方間違ってたりしそうで怖い。
洗濯の水流と一緒に思考もグルングルンする。
今日の炊き込みご飯は、力うどんだ。
力うどんって、お餅が入ってるやつ。
具は思いのほかいっぱい入ってた。油揚げとかまぼこも入ってるのが嬉しい。
お餅は具として成立するだろうか。
きつねうどんの油揚げと同じように細かく切って飯盒にイン。
うどんだけでももちもちするのに、もちもちのお米にもちもちにさらに餅を入れたらもっちもちになってしまいそう。もちもち。
干しているサツマイモの葉っぱはだいぶしんなりし始めている。にんじんの葉っぱもだ。
葉っぱばっかり食べてきたので、まだ全然茶色いナムルのアレになっていない茎をきんぴらにした。まだ戻す必要もないくらい乾いてないので、料理はそのまま。味付けはめんつゆとお砂糖で、唐辛子はカップ麺の七味を流用しただけだとなんとなく心もとない。フィーダで唐辛子も探してみよう。
軽く塩揉みした大根とにんじんにセロリのピクルスを汁ごと合わせたの。
それとさっと茹でこぼした大根のお味噌汁。
塩抜きしていた豚肉は、3つに分けて断面部を薄く切って焼いてみたら、まだまだしょっぱかったので、水を替えてもう少し漬けておくことにした。
力うどんのお餅は案外溶けなくて、もちもちのまま具になってた。
結構イケる。
三種類のもちもちがもちもちのまま炊き込みご飯になっている。
なんだかものすごくエネルギー効率がよさそう。
それと油揚げが甘くないので、個人的にはこっちの方が座りよく炊き込みご飯だな、と感じる。
お昼の分は、昨日に引き続きエイクの葉で包んで、紐をかけてみた。
おむすび、三角に握ると携帯時に潰れそうなので、丸くしてみる。俵型ではなく、オハギみたいな形だ。
うん、包装はこれでいける。
カップ麺炊き込みご飯、一合だとおむすび3つくらいになるのが判明した。
2合でおむすび6個になってたから当たり前といえば当たり前なんだけど、普段わたしがたべるお米の量が、一食で大体おむすび一つ分、おむすびにしたら二つ分で、おむすびだけだと食べすぎちゃうな、と思ってるんだから、やっぱり2合炊いたら食べすぎになってしまう。しかも一日にカップ麺ふたつは多い。
自分一人で食べるなら、白いご飯で2合、カップ麺を炊き込むなら一合でちょうどいい。
ご飯の後は、昨日の思い付きを試してみるべく、コンポストとも土壌改善予定地とも離れたところに穴を掘ることにした。
ぱっと見は何も植えられていないように見えるのだけど、それはわたしが知らないだけで、季節が変わると何かが植わっている場所なのかもしれない。
でもわからないんだから勘弁してほしい。
初めての鍬体験だ。
えいっと持ち上げてみて、あ、こりゃだめだ、と悟る。
へろへろっと土の上に落ちた鍬は、さくっと刺さったけど、想像よりも全然浅い。
でもまぁ、刺さったのでえい、と土を掘り起こす。
……重い。土って重い、すごく重い。
それが使い慣れない器具で掘り起こせるなんて、そんなわけがなかった。
日本昔話的なものとか、いろんな創作物で、鍬で畑を耕す、って見たことがあるじゃない。
だから、見よう見まねでできるものかと思ってた。
無理だわ。一朝一夕でできるわけがない。
とりあえず、鍬よりは使い慣れたシャベルで土を掘り起こし、ある程度の穴を広げる。
めちゃくちゃ重労働。
慣れた道具だろうが慣れてなかろうが、土って重い。
漫画やアニメで悪戯のために落とし穴を掘る悪ガキ、何のためにそこまで労力かけてんの?
戦争じゃん。こんなの戦闘行為じゃん。
土の中で野菜を貯蔵するのは、適度な湿気と温度変化が少ないのが重要だったはずだから、3~40cmの深さには掘った。収穫した大根を並べられるくらいの広さには掘り広げた。
麻袋に入れて物置に放置していた大根を穴の底に並べ、上から土をかぶせる。
サスペンスでこういうシーン見たことある。
食べられるものを埋めるのって、罪悪感がある。
あと折角掘った穴なのに、埋め戻すの妙に切ない。埋めた大根の分盛り上がる土でふんわり小山にして、その四方に目印にペグを打ってロープを張る。
……なんか事件現場みたい。
何を埋めたか忘れないように、上に薪と板で作った看板を立てた。
……お墓みたい。
収穫された大根、料理される日までここに眠る。
それは別に、間違ってないけども。
ニンジンの分も同じ作業を繰り返すのかと思うとげんなりした。
こんなことで畑の整備とかできると思う?
わたしは無理だと思いまーす。
あぁ、これ絶対明日も筋肉痛になるわ。
大根を埋めたところでとっくに昼も過ぎてたから、手を洗ってお昼にする。
何もしなくてもご飯があるの、ちょー嬉しい。
作ったのわたしなんだけど。
朝のわたしありがとう。
愛してるよ、わたし。
めっちゃシゴデキ。
ブラボーわたし。
塩気と炭水化物がめちゃくちゃ染みる。
さらにお味噌汁まであるとか天才では?
きんぴらと浅漬けを多めに作ってるのもグッジョブ。味が馴染んで朝より美味しいかもしれない。
コリコリしたさつまいもの茎のきんぴらに、甘酸っぱくシャクシャクする大根、クキッとしたにんじん、カリカリのセロリ。どれも違った歯触りが楽しい。
こういうのは三食続いても飽きない。
夜はコイツをつまみながらビールを飲むんだ。
お腹が落ち着いたところで、塩抜きしていた豚バラの端っこをちょっと切って炙る。
……うーん、こんなものかなぁ?
塩抜きしすぎた?
味薄いかも。
抜けちゃったものは仕方がないから、水魔法で表面の水気を切って干す。
昨日の感じだと、燻し始められるのは夕方だろう。
燻しながら晩酌する感じかな。
おぉ、めちゃくちゃスローライフ感あるじゃないか。
そういうのだよ、わたしが求めてたのは。
お昼ご飯を食べて、やる気が復活したわたしは、無事大根のお墓の隣ににんじんのお墓を作り、早いうちから一風呂浴びて、ベーコンのスモークと、晩酌用の天ぷら作りに取り掛かったのだった。
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