表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル10~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/71

【クリスマス対策会議】

※挿絵はAIイラストを使用しています

 雑誌をめくっていたピカルは、ある一文に目を止めた。


『クリスマスは“好きな人”と過ごすイベント』


(好きな人? キララも地球生活に慣れてきたし、もしかして‥‥‥他の誰かと?)


 気づけば、イルミネーションの中で キララの隣に“知らない人物”が立つ光景を想像していた。


挿絵(By みてみん)


(!?な‥‥‥誰だあれは‥‥‥キララの隣に!?)


 顔が熱くなり、頭の中は大混乱。


挿絵(By みてみん)


 リビングで唸っていた兄を見てキララは首を傾げた。


「お兄ちゃん?どうしたの?なんかすごい顔してるけど?」


「‥‥‥き、気のせいだ。問題ない。ちょっと情報過多で処理が追いつかなかっただけだ」


 ハッと我に返り必死に冷静を装うピカル。

 でも耳まで真っ赤。


(‥‥‥クリスマスという文化は心臓に悪い‥‥‥)


 兄の静かな『ぐぬぬ』はまだ続いていた。


_____________


 翌朝、ピカルは早起きしてキッチンに立っていた。

 昨夜の動揺は一晩寝て落ち着いたものの、胸の奥にくすぶる不安は消えていない。


「おはよー、お兄ちゃん!」


 元気よく現れたキララに、ピカルは振り返る。


「おはよう。朝食の準備はできてるぞ」


「ありがとう!あれ?」


 キララは首を傾げた。


「お兄ちゃん、また変な顔してない?昨日から調子悪いの?」


「いや、そうではないけど‥‥‥」


 ピカルは慎重に言葉を選んだ。


「キララ、地球での生活はもう慣れたか?」


「うん!すっかり慣れちゃった。街の人たちとも仲良くなったし、楽しいよ」


(やはり‥‥‥交友関係が広がっているのは事実だな)


「そうか。それで‥‥‥その、新しい友人は?」


「友達?うーん、商店街のおばちゃんとか、図書館の司書さんとか、あ!この前公園で会った大学生のお姉さんも優しかったな〜」


 ピカルは内心安堵する。

 みな年上の女性ばかりではないか。


「男性の友人は?」


「男の人?」


 キララは考え込む。


「そういえば、コンビニの店員さんは男の人だけど‥‥‥あ、でも年齢は五十歳くらいだと思う」


(問題ない範囲だな)


「そうか。それで、もうすぐクリスマスだけど‥‥‥」


「クリスマス!」


 キララの目が輝く。


「楽しみ〜!お兄ちゃんも一緒にお祝いしよう!」


「え?」


「だって、お祝いする相手はお兄ちゃんしかいないもん。それとも‥‥‥」


 キララは少し寂しそうに呟く。


「お兄ちゃん、私以外の人とクリスマス過ごしたい?」


 その表情を見て、ピカルの心は決まった。


「いや、そんなことはない」


 彼は優しく微笑む。


「本当?やった!」


 キララは嬉しそうに手を叩く。


「じゃあ今日、一緒に準備しに行こうよ!ケーキの材料も買いたいし。それと‥‥‥」


 キララは少しいたずらっぽく笑う。


「コーギーちゃんも誘おうか?三人の方が楽しそう」


 ピカルは思わず笑みを浮かべた。

 自分の杞憂がばかばかしく思える。


「それはいいな。きっとコーギーちゃんも喜ぶ」


「決まり!最高のクリスマスにしようね!」


 昨夜の不安は完全に霧散していた。

 地球の文化は複雑だが、大切な人と過ごす時間の価値は、宇宙のどこでも変わらない。



参加者リクエスト:「ピカルが妄想してぐぬぬとなるシーン」


お読みくださりありがとうございます!

ブックマーク、評価、コメントを頂けると大変嬉しいです!!


リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

Xで最新情報を投稿してますので、よかったらご覧ください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ