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Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル10~

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【秋の収穫、縁側の午後】

※挿絵はAIイラストを使用しています

「ふぅ〜、いっぱい採れたね〜!」


 キララは腕いっぱいに抱えていた柿をかごに入れ終えると、にっこりと満面の笑みを浮かべた。

 竹で編まれた大きなかごには、橙色に色づいた柿がぎっしりと詰まっている。


挿絵(By みてみん)


「最初は手が届かなかったけど‥‥‥高い枝とか、お兄ちゃんがとってくれたからこんなにたくさん!」


 キララは嬉しそうに両手を広げた。

 確かに、一番高い枝の柿は彼女の背では届かなかった。

 ピカルが脚立に登って、一つ一つ丁寧に収穫してくれたおかげだ。


「けどちょっと採りすぎたな‥‥‥」


 ピカルは苦笑しながら、かごの中を見下ろした。

 予定では一かご分だったはずが、気づけば二かご目に突入している。

 キララの「あともうちょっと!」が何度も続いた結果だ。


 兄妹は縁側に腰かけ、さっきまで収穫していた柿を手に一息ついている。

 日差しはやわらかく、秋特有の優しい光が二人を包み込む。

 落ち葉の上に置かれたかごの中では、橙色に色づいた柿たちが陽に照らされてきらきらと光っていた。

 遠くでは虫の音が聞こえ、風がそっと木々を揺らす。


「ねぇねぇ、焼き芋もそろそろ出来てるんじゃない?柿と一緒に秋の味覚パーティーだよっ!」


 キララは縁側から身を乗り出して、庭の隅に置いた焼き芋器を見つめた。

 朝から仕込んでおいたサツマイモが、今頃ちょうど良い具合に焼けているはずだ。


「まだ待て。まずはこの柿から‥‥‥ちゃんと甘くなってるか確認してみないと―――」


 ピカルが柿をくるくると眺めていると、キララは待ちきれずに皮をむき始めた。


「もう待てないよ〜!お腹空いたもん!」


「‥‥‥相変わらず、せっかちだな」


 ピカルは呆れながらも、小さく笑った。

 キララは器用に柿の皮をむいていく。

 薄くむかれた皮が、くるくると螺旋状に落ちていく。

 そして、鮮やかなオレンジ色の果肉が顔を出した。


「いっただっきま〜す!」


 一口かじると――


「んん〜!甘〜い!めっちゃ美味しい!」


 キララの目がキラキラと輝いた。

 果汁が口の中いっぱいに広がり、秋の甘さが全身に染み渡る。


「ほら、お兄ちゃんも食べて!」


「ああ、じゃあ‥‥‥」


 ピカルも柿を一口。

 確かに、甘みがしっかりと乗っている。


「‥‥‥うん、確かに美味しい」


「でしょでしょ!秋って、やっぱり美味しいね〜!」


 キララは幸せそうに柿を頬張りながら呟いた。


「食べる前から言うなって‥‥‥まあ、今日は頑張ったからな」


 収穫の達成感とこれから訪れる美味しい時間。

 二人の笑い声が、秋風に乗って庭先にふわりと広がっていった。


 そして――


「あ、そうだ!焼き芋!」


 キララは突然立ち上がり、庭へと駆け出し焼き芋器の蓋を開ける。

 もくもくと立ち上る白い湯気。


「わぁ〜!いい匂い〜!!」


 ホクホクに焼けたサツマイモが、黄金色に輝いていた。


「お兄ちゃん、こっちも完璧だよ!」


「‥‥‥そうか。じゃあ、食べるか」


 ピカルも縁側から降り、キララの隣に立つ。


「柿に焼き芋‥‥‥贅沢だね〜」


「ああ。地球の秋は、本当に豊かだな」


 二人は焼き芋を手に、再び縁側へ。

 柿の甘さ、焼き芋のホクホク感、そして秋の穏やかな陽射し。

 この瞬間を、二人は心に深く刻み込んだ。


『この豊かさを、いつかアルフィオスにも届けられたら』


 ピカルは心の中で静かに誓う。

 キララは隣で、無邪気に焼き芋を頬張っていた。


 秋の午後は、ゆっくりと優しく過ぎていく。

参加者リクエスト:ピカルとキララで秋の味覚狩り


お読みくださりありがとうございます!

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リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

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