【芸能人っぽい?モデルって楽しい!】
※挿絵はAIイラストを使用しています
「キララさん、すごくいいです! そのまま笑顔キープで、もう一枚いきまーす!」
シャッター音がリズミカルに響く空の下、 キララはビルの屋上でポーズを決めていた。
ふんわりと風になびくフリルのブラウス、 元気な印象のデニムショートパンツ、 そして太陽に負けないくらい眩しい笑顔。
今日は“地球文化体験”の一環として、 ファッションモデルのお仕事に挑戦中!
「衣装もポーズも自由にしていいですよ」
と言われ、彼女が選んだのは『夏の風を感じる元気コーデ』。
「えへへっ!なんかこれ、ちょっとだけ芸能人っぽくない?」
最初は照れていたキララだったが、 カメラマンの「かわいい!その表情最高!」の連発に気をよくして、だんだんノッてきた様子。
「じゃあ、次はキメ顔ポーズで!」
「まっかせてーっ!」
カシャッ! 夕陽に照らされるピンクの髪がふわっと舞う。
きらきらとした光の中で、キララの笑顔はまるでひと夏の風景そのものだった。
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「うわ~……なんか、これ……ほんとにわたし……?」
夕方の部屋。
ちゃぶ台の上に置かれたタブレット端末を、キララはうつ伏せになって覗き込んでいた。
画面に映るのは先日のモデル体験で撮ってもらった写真の数々。
風にふわっとなびく髪、太陽に向かって笑うキララ、片足を上げてポーズを決めてるキララ、そして極めつけの「キメ顔(本人いわくかっこかわいい路線)」のキララ。
「えへへ……えへへへへ……ちょっとだけ……芸能人っぽいかも……」
思わず頬がゆるむ。
タブレットを抱きしめてごろごろ転がる。
ピカルがいたら「鼻の穴がふくらんでいるぞ」などと的確なツッコミを入れてきただろうが、今は誰もいない。
よし、と起き上がったキララは、ノートを手に取るとページを開いた。
表紙には《アルフィオス復興のための地球文化メモ》。
「えーっと、『ファッションモデルという職業が存在する』……っと。あと、『笑顔で立ってるだけで褒められる仕事もある』って書いておこう!」
それからしばらく、彼女は真面目な顔でノートにペンを走らせていたが……ふと手を止め、ぽそっとつぶやいた。
「次は……ランウェイってやつ、歩いてみたいなぁ」
手帳を抱えてぼーっとするキララの頭の上で、天井の扇風機が回る。
あの屋上の光、カメラのシャッター音、そしてちょっとだけ背筋が伸びたあの感覚。
キララの中で、あの日の風はまだやさしく吹き続けていた。
その背中をまた誰かが押してくれる気がして、彼女はにんまりと笑った。
「やっぱり地球って、楽しい!」
セルフリクエスト:「キララにモデル体験」
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