【夏っぽい服で海辺で元気にポーズ】
※挿絵はAIイラストを使用しています
夏空の下。
真っ青なマリーナを背に、キャップをくいっと持ち上げてカメラを見つめるキララ。
「うーん!海の風、気持ちいいなぁ〜!」
爽やかな水色のトップスにショートパンツ。
ポニーテールが潮風に揺れて、彼女の表情はいっそう輝いていた。
「ちょっと大人っぽいって思ったけど……どうかな?お兄ちゃんにも、帰ったら写真見せてみようっと♪」
太陽にも負けない笑顔で、キララはもう一度ポーズを決める。
もう一枚撮ると、キララはサングラスをくいっと上げて、ぐるりと辺りを見渡す。
「わぁ〜……どこ見てもリゾートって感じ〜!」
目の前のマリーナには、白く光るヨットが整然と並び、青空を映した水面がきらきらと揺れている。
潮風がふわりとポニーテールをなびかせると、キララは嬉しそうに深呼吸をした。
「このまま飛び込みたいくらい!」
……と言った、その瞬間。
背後から「ぐぅ〜〜……」という、可愛げのない音が響く。
「えっ……!?今のまさか……」
キララはお腹を押さえ、頬を真っ赤にした。
「さっきアイス二本も食べたのに、なんでお腹すくの〜〜!?」
慌ててあたりを見回すと、港の向こうにあるカフェテラスを発見。
キラリと目が光る。
「よしっ、決めた!次は海辺のハンバーガーだねっ!お兄ちゃんにもお土産買ってこ!」
勢いよく駆け出しながら、キララはスマホを自撮りモードに切り替えた。
「はーい!今から海辺のグルメレポート!実況はキララがお送りしますっ☆」
キララの夏の思い出が、またひとつカメラロールに増えていった。
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「お兄ちゃーん! ただいまっ!」
キララが帰宅すると、部屋には涼しい風といつものように机に向かうピカルの姿。
薄明かりの中、彼のメガネのレンズがきらりと光った。
「おかえり。ずいぶん楽しそうにしてたみたいだね」
「ふふん、それがですねぇ〜〜っ!」
キララは胸を張って、スマホを掲げた。
「見て見て!これ、今日のマリーナで撮ったの!」
画面を覗き込んだピカルの目に、太陽の下で弾ける笑顔のキララが映る。
潮風に揺れる髪、海の青さ。
そしてどこか少し大人びた横顔。
「……なるほど。“ちょっと大人っぽい”って言われた意味がわかったよ」
「えっ、ほんと!? やっぱり似合ってたでしょ!」
キララは得意げにくるりと回ってみせる。
「うん。けど」
ピカルは少し笑って、スマホの別の写真を指差した。
「この“ハンバーガーにかぶりついてる顔”のほうが、ずっとキララっぽい」
「そっち!?しかもそれ動画モードだったやつじゃん!」
「しっかり実況まで入ってた。“海辺のグルメレポート☆”って」
「うぅ〜〜っ!それ見ちゃダメ〜!」
キララが慌ててスマホを取り返そうと手を伸ばす。
けれどピカルはひらりとかわして、穏やかに笑った。
「でも、いい一日だったみたいだね」
「うん!すっごく楽しかったよ!」
ピカルは少し間をおいて、窓の外に目をやる。
暮れゆく空には、夕陽に染まった薄い雲と、一番星の光。
「こうして笑って帰ってくる顔を見ると……地球に来てよかったって思えるよ」
「……お兄ちゃん、そういうのずるい!」
キララは頬を膨らませながらも、どこか嬉しそうに笑った。
「じゃあ今度は一緒に行こっ!次の海辺はふたりで!」
「……ああ。そうだな」
その言葉にキララの顔がぱっと明るくなり、次の瞬間にはまた楽しげな笑い声が部屋いっぱいに広がっていた。
今日のマリーナの空のように、ふたりの夏はまだ、まぶしく続いていく。
セルフリクエスト:キララに夏服
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