表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル1~9まで)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/71

【雨の日のナゾ】

※挿絵はAIイラストを使用しています

しとしとと雨が降る午後。


キララは鮮やかな傘をくるくると回しながら、水たまりをぴょんぴょんと跳ねるように避けて歩いていた。


「……っとと! ふふん、濡れないのだ~!」


小さな勝利に胸を張ったその瞬間。

足元で、なにかが“ぬるり”と動いた。


「……ん? なにこれ……えっ!? う、うごいた!? なんで!?」


思わずしゃがみ込むと、そこにはにゅるんとした小さな生き物。

つぶらな目のようなものを伸ばしながら、地面をゆっくりと進んでいる。


挿絵(By みてみん)


「ちょっ、足ないのに動いた!? どゆこと!? 足ないじゃん! どこに力入れてるの!?!?」


当のかたつむりは、キララの大騒ぎなどどこ吹く風。

のんびりマイペースに前進していく。

その光景に、キララは目をまんまるにして呟いた。


「これ、ぜったい“地球ミステリー”だよ……!」


こうして彼女の“ふしぎ図鑑”に、またひとつ謎が追加されることになった。

_________________________


傘をくるりと回しながら、キララは熱心にかたつむりを観察する。


「ん~~~?え、ちょっと待って。角、出したり引っ込めたりしてる!すごっ!これ、センサーなの? 目なの!? え、どっち?!」


真剣そのものの顔でぐいっとのぞき込むキララ。

その様子をすぐそばで見ていたピカルは、ため息をつきながらも手元のメモ帳を取り出した。


「角は“眼柄”だな。先端に視細胞を持つ……いや、そんなに驚かなくても……」


「お兄ちゃん! じゃあ、これ“地球の望遠鏡”って呼んでいい!?」


「……いや、拡大はしないぞ」


「でも、にゅって伸びるんだよ!? 未来技術じゃん!」


興奮が止まらないキララに、ピカルは小さく咳払いをして傘を傾ける。

雨粒が妹の肩にかからないよう、そっと寄せてやりながら。


「観察はいいが、風邪を引くぞ。ほら、もう少し歩こう」


「むぅー……でも観測データが……!」


未練がましく振り返りながらも、しぶしぶ立ち上がるキララ。

その目は最後まで、かたつむりから離れなかった。


「また今度、続きを聞かせてね。地球のナゾ」


小声でそう囁くと、かたつむりは答えるように、にゅるんと角を伸ばした。

雨はやさしく二人を包み込み、静かな街路を銀色に染めていくのだった。


参加者リクエスト:「キララにカタツムリ観察」より


お読みくださりありがとうございます!

ブックマーク、評価、コメントを頂けると大変嬉しいです!!


リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

Xで最新情報を投稿してますので、よかったらご覧ください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ