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Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル1~9まで)

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【雨と“霧の月”】

※挿絵はAIイラストを使用しています

ポツポツと傘を叩く雨音。 

街灯の光は雨粒に滲み、路地を淡く照らしていた。

その下を、ピカルとキララは並んで歩いていた。


挿絵(By みてみん)


「ねえお兄ちゃん。梅雨ってさ……ちょっとさみしいけど、なんか落ち着くね」


キララがふと口にした言葉に、ピカルは目を細めて微笑む。


「湿った空気が光や音をやわらげるからだよ。地球の梅雨は、そういう季節なんだ」


「へぇ……。アルフィオスにもあったの?」


「昔、“霧の月”って呼ばれる時期があったよ。似てるかもしれないね」


キララは雨粒の落ちる空を見上げ、ぱっと笑顔をこぼした。


「じゃあ今は、地球版“霧の月”だね!」


その無邪気な声に、ピカルの胸に小さな温もりが広がる。

静かな雨音に包まれながら、ふたりの足取りは自然とそろっていった。


ピカルはふと傘を傾け、妹の肩にかかる雨粒をそっと避けてやる。


「……霧の月はね、星を隠すけどそのぶん、灯りのありがたさを思い出させてくれる時期だった」


キララは横目でお兄ちゃんを見上げる。

どこか遠い記憶を語るような表情に、小さく首をかしげた。


「灯り……って?」


「家の明かり。人の声。……そして、隣を歩く誰かの存在」


言葉の途中で一瞬だけ視線を落としたピカルに、キララはふっと笑みを浮かべた。


「そっか。じゃあ今の“霧の月”も、悪くないね」


道沿いの水たまりには街灯の光が揺れ、雨粒の輪が静かに広がっていく。

雨音に溶けるように、ふたりの足音はやわらかく響いた。


「ねえお兄ちゃん。次の“霧の月”も、一緒に見ようね」


「……ああ、約束だ」


ピカルは小さく息を吐き、傘をさらに傾けて妹の頭を包み込む。

雨はまだ降り続いていたが、その歩みはどこまでもやさしかった。

参加者リクエスト:「二人で梅雨体験」


お読みくださりありがとうございます!

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リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

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