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Project Alpheos(プロジェクト・アルフィオス) ~あなたのリクエストで星の未来を取り戻せ~  作者: だしのもと
Project Alpheos 体験ミニストーリー(星レベル1~9まで)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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【ピカル・王族風コレクション】

※挿絵はAIイラストを使用しています

石畳のアプローチに、重厚な鉄の門。

その奥にそびえるのは、白壁に蔦を絡ませた洋館。

まるで物語の一頁を切り取ったような光景だ。


その前に立つのは、ピカル。


着せられたのは、地球のクラシックなロングコートと、金の刺繍が施されたベスト。

まるで貴族か王族の肖像画から抜け出したような姿で、しかし本人の顔には明らかな困惑が浮かんでいた。


「はいっ、そこでストップ!」


カメラを構えたキララが、声を弾ませる。


「そのままポーズ決めて~!はい笑顔!いい感じ、すっごく似合ってる~!」


挿絵(By みてみん)


「なんでこんな格好を……?」


笑みを崩し低く呟くピカルと対照的に、キララは満面の笑みで答えた。


「いいのいいの!似合いそうだったから衣装借りて見たの! よーし、どんな感じに撮れてるかなー?」


二人でスマホを覗き込む。

そこに映るのは、洋館を背に立ち姿だけは完璧に様になっているピカルの姿だった。


「おおー!こういう格好見ると、ノヴァ様みたい!」


「えぇぇ……」


ピカルの口元がぴくりと引きつる。

その表情に、キララは


(理由はよくわからないけど、本気で仲悪いんだな~)


と心の中で笑った。


その後もしばらく、ピカルはキララのスマホに翻弄され続けることになる。


「はいっ、次はちょっと真顔で!腕をこうして――よし、決まった!」


「しかしこれ、本当に何に使うんだ?」


「記念だよ記念!“お兄ちゃんの変身アルバム”ってことで!」


「はぁ!?聞いてないぞ、そんなアルバム……!」


カメラのシャッター音が続く中、ピカルは小さくため息をついた。

が、唇の端には、かすかな笑みが浮かんでいた。


(……まぁ、キララが楽しそうなら、それでいいか。)


だが、その瞬間


「でもさ、ノヴァ様ってこういう服よく似合いそうだよね~。あの人、立ち姿だけで貫禄あるし。お兄ちゃんと並んだら凄そう!」


無邪気にそう呟いたキララの言葉に、ピカルの動きが止まった。


「……やめてくれ。あの人を並べないでくれ」


声のトーンが一気に低くなる。

キララはきょとんと目を瞬かせ、そして吹き出した。


「えっ、そこまで!? も~、冗談だよ!……でも――」


彼女はふいにピカルの隣に寄り、スマホの画面を一緒に覗き込みながらふっと笑った。


「私は、お兄ちゃんの方がずっと“かっこいい”って思ってるけどね?」


「……っ!」


ピカルの頬が、みるみる赤く染まる。

彼は顔を逸らし、咳払いで誤魔化そうとしたが、耳の先まで真っ赤になっているのを、キララはしっかり見逃さなかった。


シャッター音が鳴る。


「よーしっ、これがベストショットってことで決定~!」


「や、やめろ……!」


その日。

ピカルのスマホには、『ピカル・王族風コレクション』と名付けられた謎のアルバムが、静かに追加されていた。

参加者リクエスト:ピカルが洋館前で佇む姿


お読みくださりありがとうございます!

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リクエスト企画の方は不定期で参加者様を募集してます。

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