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[完結]引きこもりの少年は異世界で森に引きこもる、はずだった。~幼馴染の聖女の為になし崩し的に異世界を連れまわされた件~  作者: 安ころもっち
第一章・異世界召喚

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08.拠点づくりと新たな主との遭遇 01


 この世界に飛ばされて1週間以上経っただろうか?


 あれから毎日狩りに出ると、兎やら蛇やら鹿なんかも狩った。

 少しづつ能力も上がり、スキルも増えた。


 動きも良くなってきたて、今では兎程度なら自分で捕まえることもできるようになってきた。異世界パワーすげーと思った。

 最近は木の上から太い枝を投げつけてくる森の大猿(フォレストモンキー)の対応に苦慮している。今のところ攻撃手段がないので、不意打ちを躱した後にルリに捕縛してもらい倒している。

 やはり大物を狩ると大きく何かが増えるのを感じる。


 能力値もそれぞれが少しづつアップして、スキルも[城壁][鼓舞][強制退去]が使えるようになった。


――――――

佐田勝基 / 人族 / クラス [引きこもり]

力 G+ / 知 E- / 耐 G

<スキル>

[拠点防衛] 自分の陣地を認識しその範囲を防衛拠点とする力

[偵察] 人知れず相手のステータスを確認する力

[城壁] 拠点内に石造りの壁を作り出す力

[鼓舞] 味方の能力を引き上げる力

[強制退去] 突風により敵対者を陣地から退ける力

――――――


 ステータスを見ると最初から覚えていた拠点防衛については、後のスキルの効果範囲を指定するもののようだ。また、鼓舞については今のところルリ達には効果が無いようで、同じ種族限定なのかもしれない。

 魔物には効果が無く、亜人と呼ばれる人に類されている者達であれば効果があるやもと、ルリが言っていたが今のところ確かめる(すべ)はない無駄スキルだ。


 住み家としてルリの提案で少し外周に近いところまで移動することになった。

 中心部から森の外までおよそ半分程度の位置で、ここなら脅威となる魔物も出現せず、冒険者達もあまり入ってこれない程度には深い位置らしい。


『我がカツキを守っておるじゃからな!たとえ中心部にいる猿や蜥蜴であろうと問題ないのじゃがな!あくまでカツクの精神的な安全を考えた上でじゃからな!忘れるでないぞ?』

 そんなことを言っていた。


「ルリは頼りになる存在だよ。感謝してる」

 そう言うとふふんと言いながら腕を組み頬を緩ませていた。


 最近はその拠点とする場所に限界まで[城壁]を使ってまるで中世のお城の壁のようなブロックの重なった壁を作っていた。何度も重ね掛けすることで分厚くなった外壁に、内部には真四角の簡素な部屋を作った。

 雨風をしのげる場所が完成したことで精神的ストレスもかなり軽減された。


 こっちに来てから1度だけ土砂降りに遭遇していた。あまり雨は降らないとは言っていたが、ずぶ濡れになるのは精神的にきつかった。


 上部にも思い通りに[城壁]で天井部分を作りだすことができるのがありがたかった。見た目はいつか崩れてくるんじゃないか?ってぐらいブロックが重なっているように見えるけど。

 最初は不安だったのでルリに糸で攻撃してもらったが、その部分は抉れて破損したが他の部分が連鎖的に崩れてはこないようで、複数のブロックに見えるがしっかりと固定されている壁になっているようだ。

 破損した部分にさらに[城壁]を使うことで綺麗に修繕されてゆくことも分かり、調子に乗ってドンドン作っていく。作り続けて1時間程で目の前が急に真っ暗となったのを感じた直後、俺の意識が途切れてしまった。

 ルリに抱かれて目が覚めた時、魔力が枯渇して倒れたのだと理解した。


 それからも魔力が枯渇した際の虚脱感に気を付けながら拠点を整備し続け、トイレとなる部屋も用意した。1畳程度の部屋に穴を開けそこに汚物を落とす。後はスライムが無かったことにしてくれるという異世界あるあるなトイレだった。

 もちろんそこにいるスライムは別に捕獲してきたスライムだ。アクアにそんなことをさせるなんて無理だからね。


 そのアクアだが、毎日余った骨とか内臓とかを与えていると、少しだけ力が増えていた。さらには水魔法を使えるようになっている。何度も水分を供給してくれたからだろうか?


 火おこし係のレッドも余ったお肉を与えたりしていたが、前より強い火力を出せるようになっている。多少は獲物を譲って狩りをさせたのも良かったのだろう。いずれ蜥蜴から竜になったりしないだろうか?


――――――

アクア・スモールスライム

力 H- / 知 I- / 耐 H+

<スキル>

[捕食] あらゆるものを吸収して養分にする力

[放水] 水を作り出し体に纏わせる力

――――――

レッド・火蜥蜴

力 H / 知 I / 耐 G+

<スキル>

[火吹き(ブレス)] 口から火を吹く力

[高質化] 体を固く保護する力

――――――


 さらには中央部分には屋根を作りオープンな感じで竈風の物まで作ってしまった。今のところ鍋やフライパンが無いので鋭利な岩で小枝を綺麗に研磨して作った串に刺して肉を焼くようにしている。

 20本ぐらい作って都度アクアに綺麗にしてもらっている。


 毎日ここで焼く魔物の串肉はとても旨い。

 最近では森に自生する木に成る白い実で塩味としょっぱさを確保していた。それを石ですりつぶして軽く塗るだけで別次元で旨く感じる。

 やっぱり塩味って大事だなと思った。


 魔物からは毛皮や骨、肉の他にも体内に魔石という石が入っていることもルリから教えてもらう。

 魔石……これまた異世界あるあるだ。そう思って今のところ使い道のないは拠点の一角に貯めこんでいる。


 そんな毎日を楽しく過ごしている俺であったが、突然強い威圧感を発しながら近づいてきた何かを感じ、思わずルリの上半身に抱きついていた。


『久しいな蜘蛛女、最近お前が何やら飼っている人族だが、なんの目的だ。愛玩用か?』

 第一声にそんなことを言った狼は、全身が金色に輝いていてとても神々しかった。


『カツキは愛玩用などではないのじゃ!』

『では何だと言うのだ?』

『カツキはカツキなのじゃ!』

『わからん』

 そんな会話をしている間、俺はその金狼、ゴールデンネオウルフをぼんやりと眺めていた。




『なるほど。蜘蛛女、お前はこのカツキとやら人族に綺麗と言われほだされたと……』

『違う!』

『そうでないか!』

『カツキは良い子じゃ!だから気に入ったのじゃ!』

 ルリの言葉を聞いた金狼が大きく息を吐き出していた。


『まあ良い。他の人族にこの森を荒らされぬようにして監視を怠らなければ問題はない!カツキとやら、お主も悪さだけはするな!何かあれば殺すからな!』

「は、はい!」

『はあ。まさかこんなことになっているとは……』

 金狼は目を瞑り首を左右に振っている。この状況に呆れているように見えた。



「あの、金狼さんはゴールデンネオウルフなんですよね?」

『お前……鑑定持ちか?』

「鑑定ではないんですけど、それと同じようなものを持ってます」

『そうか。私は固有種でありこの森の西側を守護している。範囲は西側だが、お主が悪さをしたら私がお前を狩りにくる!』

『なんじゃと犬っころ!カツキは殺らせんのじゃ!』

『犬じゃない!誇り高き狼だ!しかも固有種だぞ!唯一の存在だ!』

『我だって唯一無二の存在じゃ!カツキも美しいと言ってくれたのじゃー!』

 2人が睨み合いをはじめてしまった。


――――――

ゴールデンネオウルフ

力 S+ / 知 SS- / 耐 A+

<スキル>

[雷撃] 全身から放電させ解き放つ力

[瞬脚] 風のように早く駆ける力

[気配察知] 周囲の気配を感じる力

――――――


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