七行詩 二篇(「右眼の奥に~」ほか)
○
右眼の奥に住んでいるもの
いつも私を笑っている
ジンジンと頭の奥から痛んでくると
笑い声がする ケラケラと
もう何もしていないと言い訳をしても
その笑いはずっと大きくなって
私は跪いて固まって本当に何もしない
(20200417)
○
私が書いたものを広げると
鳥たちが今日もやって来る
みんなで回し読んでそれから
一羽ずつ点数をつけていく
あらを探し欠点をほじくり出し
弱っているところを決して見逃さない
満足すれば東へと飛んでいく
(20200417)