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✧ 詩 ✧   祈り

この夜に



五月


窓辺の寝台

あなたの香りに包まれる幸福な時間


ぼくたちは月の光を浴びて

夜を越えていく



白く輝く頬を少し傾けて

あなたは問う


こうしてみつめあっているのに

なぜこんなに寂しいの?


こうしてぬくもりを分けあっているのに

どうしてこんなに悲しいの?




それはきっと

こうして愛しあうほど

こうしてみつめあうほど

いつの日か必ず訪れる永遠の別れを思ってしまうから


互いの手の優しさを

ぬくもりをわかちあうほど

あたたかな声の消えた世界にただひとり残される

その耐えがたい苦しみを


みつめあう瞳の光の消えた世界にただひとり生きる

地の底の抜けるほどの悲しみを

あなたも予感するからこそ






















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