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浸水被害に遭った時の話

作者: 桐原まどか



これは数年前、大型台風の影響により、我が家一帯が床上浸水被害に遭ったお話…。

その日、私は仕事が休みでした。

母に起こされた午前五時。

眠い目をこすりながら、外を見ると…水がひたひたと迫ってきてる!

軽いパニックに襲われつつ、薬やら身の回りの品を持ち…問題は…「ショコラ、どうしたらいいんだ?」

当時飼っていた愛猫です。

避難所には連れて行けません。

仕方ないので天袋を開け、「ここに入りなさいね」と言い聞かせ、エサや水を用意してあげました。

そうこうしているうちに、チャイムが鳴りました。

忙しいのに!果たして、警察官が「避難してください」と呼びかけに来たんですね。言われなくても行くわい!

避難所に行って、某コンビニが用意してくれたお弁当を食べると、する事はなく…。

職場に電話し、事情説明。

なんだかな…な感じが漂う中、「排水ポンプ車来ました!」との朗報が!しかし、喜びも束の間…「ポンプ車が故障しました…いま、農村部から来て貰えるよう、頼んでいます」

NO!

消防の方が頑張ってくれたおかげで、次の日の夕方に水がほぼ引きました。

帰宅した我々が真っ先に確認したのは…「ショコラ!」

果たして、ショコラは天袋でぷるぷる震えていました。生きてた、良かった…。安堵しつつ、片付け開始。



何が凄かったって、通り一本隔てると、嘘みたいに水がなかったんですよ。そして、周囲の住民達が見てる、視線。形容しがたい視線でしたね。

「念の力で、水が来ないようにしてる」と言われたら信じていたでしょう。

本当に、嘘みたいな、夢みたいでした。

スーパーに行ったら、みんな平和そうに買い物してる。日常。

家に帰ったら、水の痕跡。

その落差に呆然となりましてね。


それからもやれ、カビだの、扉が狂ってしまい、開け閉め出来なくなる、など色々ありました。


教訓・備えあれば憂いなし。

平素よりの準備が大切だな。と感じた一件です。

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