18.落ちこぼれ王女と惑いの転生者
「…ナガル、これはどういう事だ?」
「王国の騎士団が全滅…なのか?」
「馬鹿な! 平原には聖女がいるんじゃなかったのか?」
「この惨状はいったいなんだ!?」
「なんでこんなに魔物がいる!」
信じられないとばかりに冒険者たちはナガルに問います。それに返す言葉がないのか、ナガルは固く口を閉じたままでした。
「前に来たときはここまで酷くはなかった…」
「聖女は確かに力を奮っていました…」
キーヤさんとルイフィス様が、呆然と呟きます。
「…殿下とあいつは…無事なのか?」
唇をかみしめるように言うのは、私を抱きしめるアルフ兄さんです。
お兄様…? あいつ…?
「――っ!」
そうですわ! お兄様たちがここに居るのです!
「シエラ、どこに行く!?」
私は、得も言われぬ不安を拭えぬまま、平原を見渡せる高台の端まで来ました。後をみんながついてくるのが分かりましたが、今はそれどころではありません!
平原を埋め尽くす魔物、まさかっ――――!
「シンファ、お願い! お兄様を…ネスティ様を探して!」
震える声で叫ぶ私の声に応じるようにシンファが姿を現しました。
肩先でふわふわ飛び回わる小さなシンファは、私を見て頷くと一点を指差します。そこは、流風の平原のほぼ中心に位置する小さな泉の側でした。大量の魔物の只中にありながら、そこだけがぽつりと穴が開いたように魔物の姿がないのです。
「あそこにいるの?」
お兄様たちが…?
『いる』
「無事なの?」
『無事だよ』
「――よかった…!」
「シエラ!」
ほっとしたからなのか、力の抜けた私の身体をアルフ兄さんが支えてくださいました。
良かったです。本当に良かったですわ! 魔物の脅威は去っておりませんけれど、無事でほっと致しました。周りを見ると、アルフ兄さんも、みんなも安堵した顔をなさっております。
「良かったな、兄ちゃんが無事で」
背後から掛けれた声。
他の冒険者たちがいつの間にか私たちの側に来ておりました。きっと、私がお兄様と叫んだのを心配してくれたのでしょう。その相手が、この国の王子とは気付いておられないようですが…。
「ネスティってのは、フィア嬢ちゃんの好きな男か?」
「――っ! ち、違います! なんてことをおっしゃるのですか!」
びっくりするではないですか!
思わず声がひっくり返りましたわよ。突然そんなことを言われると焦ります!
「必死に叫んでるからそうだと思ったんだがな」
「ち が い ま す――!」
「顔が真っ赤だぞ、嬢ちゃん」
完全にからかっておりますわね。
ナガルたちは私の様子を見て苦笑いを浮かべるだけで、誰も助けてはくれません。酷いです……。アルフ兄さんは、なぜか顔を歪めておられますが、どうかしたのですか?
ほんの僅かですが、悲惨な現実を目の前にして絶望に支配されかけていた空気が一瞬緩みました。
現状を打破する糸口はまだ見つかっておりませんが、お兄様たちが無事と分かったのなら希望は持てます!
だって、お兄様たちが無事ならきっとミアさん――聖女様も無事でいらっしゃると思います。あのおふたりが、ミアさんを守らないはずがありませんもの!
それに――
私はゆっくりと周りに集う仲間に視線を巡らせました。
私にもきっと出来る事があるはずです。
一人では不可能かもしれませんが、仲間がいるのです。
冒険者として、この国の王女として、今も戦っておられるお兄様たちや、聖女として立つミアさんのお力になりましょう!
私こと、ユーフィア・シエラ・リスティアは、怯みそうになりそうな心を奮い立たせるかのように、手を強く握りしめました。
平原に群れる魔物の群れを見ていると、お兄様たちがおられる場所から精霊の力を強く感じます。ミアさんが戦っておられるのでしょうか? ここからだと遠すぎて様子が窺えませんが、結界の周辺で魔物が弾き飛ばされているのが微かに見えます。
でも、襲い来る魔物はその数を減らすことがないのです。平原の端の方へ目を向けると、まるでこの場所に引き付けられてるように次から次へと現れてきます。
ナガルたちは、ここからお兄様たちのいる中心へと向かう方法を模索しております。大量の魔物を相手にしながら向かわなければならないのです。それは、おそらく命がけの行動となるのでしょう。
ナガルたちも、他の冒険者たちも、なかなか決断に至らず、難しい顔をなさっておられます。
『シエラ…』
「何、シンファ?」
ナガルたちの邪魔にならないように平原を見ていた私に、シンファが声を掛けてきました。
『声を聞きたい、シエラ?』
「えっ?」
『彼らの声を聞きたい?』
シンファは、小さい手を平原中心へと向けました。
まさか、お兄様たちの…?
「…聞くことが可能なのですか?」
本当に…?
『会話は出来ないけどね…』
「お願いっ!」
私の返事にシンファは大きく頷くと、両手を広げました。
平原にシンファの力を纏う風が流れていきます。
「精霊の風…だね」
何時の間にいたのか、ルイフィス様が恍惚とした目でシンファの力を纏う風を見つめておりました。
相変わらず、精霊大好きなお方です…。
再び視線を平原に戻すと、シンファの風は、ゆっくりとお兄様たちのおられる中心へと向かっておりました。
そして、届いた声は――
『ネスティ、状況は?』
『駄目だ…。騎士団はほぼ壊滅、ここの結界も何時まで持つか…』
お兄様とネスティ様の声です。
とても緊迫した様子がひしひしと伝わってきます。
目を閉じ私は逸る気持ちを抑えながら聞き耳を立てました。
『…ここまで、かな』
『エスリード?』
『…いや、なんでもないよ。それよりミアはどうしている?』
『騎士に守られ、結界の外で魔物と対峙している…。力を振るってはいるが、あまり効果は上がっていないようだ…』
やはりその場から感じた精霊の力はミアさんの力だったのですね。ミアさんは絶望的ともいえるこの状況ですら、聖女として魔物と戦っておられるようです。強い方です。大量の魔物相手に臆することがないなんて、尊敬いたします。
そして、戦われているミアさんを心配なさっておられるのですね。お二人の声からは、現状を憂いる様子がありありと伝わってまいります。
『想像以上の魔物の数に萎縮していると思ったけど、意外と強いね…』
えっ?
『強いというか…殲滅出来ない事に苛立っている』
私の聞き間違いでしょうか? どうも、ミアさんを心配しているというよりは、蔑んでいる口調に聞こえるのですが――
『やはり、偽の聖女だと手に負えないみたいだね……』
『伝承に聞く魔物大量発生、ここまでとは思わなかった…』
偽の聖女?
お兄様とネスティ様は、ミアさんが偽の聖女だと知っていらしたのですか!? では、どうしてミアさんを聖女としていたのですか?
『ミアは相当焦っているようだね。自分が聖女と思い込んでいる所為なのか、この現状が納得できないらしい…』
『…これで良かったのか?』
『ミアが望んだんだ。これで良いんだよ…』
どこか、後悔を含んだ口調でお兄様が言います。
ミアさんは自ら望んで聖女となった、そういう事ですか?
でも、その理由は何となく分かります。この世界を自らがヒロインの乙女ゲームだと思っているのなら、聖女となり世界を救うのが自分の使命だと思っていらっしゃるのでしょうから…。
『エスリード…ひとつ訊く。ここからの撤退、可能と思うか?』
『…難しいだろうね。ミアの力が及ばないなら、もはや打つ手はない』
『…そうか』
諦めにも似た口調。
お兄様たちは、ここで力尽きるまで戦うつもりなのでしょうか?
『それにね、ネスティ』
『…ん?』
『私は、ミア一人にこの責を背負わせるつもりはないよ』
『エスリード?』
『ミアを聖女としたのは私だからね。とっくに覚悟は出来ている』
お兄様の声は、どこか誇らしげに聞こえます。
でも、どうしてそう悲観的なのですか!? 覚悟は出来ている、なんて、諦めの境地ではないですか! ミアさんはまだ諦めずに戦っておられるというのに、そんなの駄目ですわよ! 本当に手はないのですか?
伝えられないもどかしさに、私は知らずに唇を噛んでおりました。
『後悔してないのかい?』
お兄様がネスティ様に問います。
『何が……?』
『ここに来たこと…』
『…していない』
『そうか…それを聞いて安心した。なんにせよ、シエラを巻き込む事だけはしたくないからね』
私を巻き込む…?
お兄様…いったい何をおっしゃっておりますの? ナガルにもここに連れて来るなって命じたみたいですが、ミアさんの為なのではないのですか?
『ああ…シエラ、いや、ユーフィア様が無事なら、それでいい』
「えっ――?」
困惑する私の耳に届いた、得も言われぬ優しい声音。
嘘…? …ネスティ様がそんな優しい声でおっしゃるなんて――
いつも私には、冷酷な眼差しと声で突き放した物言いしかしない方なのに、どうして…?
そう思っていても、その声は確かにネスティ様の声で、ネスティ様が私の無事を心から願っているように聞こえて、思わず、涙が出そうになりました。
ネスティ様が私の事を気にかけてくれているなんて…信じられないです。
ネスティ様はミアさんがお好きなはずです。ミアさんを守るために、私を牽制していたはずです。そして今も、ミアさんを守るために側にいるはずなのです。
それでも、そんな優しい声で私の無事を願っていると言われたら、勘違いしそうになります…。
ねえ、ネスティ様――私は、貴方に嫌われてはいないのですか?
『君も大概不器用な男だね』
『私はアレフリードとは違う…』
お兄様のからかうような声が聞こえます。それに憮然とした口調で答えるネスティ様の声も。でも、何がアルフ兄さんと違うのでしょうか?
『好きなくせに』
えっ!? ネスティ様が…? 誰を…? って、ミアさん…ですわよね?
『そ、そ――っ! なんだ!? この揺れは!』
「シエラ、離れろ!」
「えっ?」
お兄様たちの会話に没頭していた私は、不意に起こった大地の揺れに高台から落ちそうになりました。 アルフ兄さんの声に我に返り、とっさに掴んだナガルの手に支えられ何とか事なきを得ましたが―――危なかったですわ。
「…なんだ、あれは?」
揺れはすぐに収まりましたが、別の異変が私たちの目の前に現れようとしていました。
「黒い塊…? いや…闇が広がってんのか…?」
「なんで聖女の居る場所からあんなもんが…」
口々に言う冒険者たちの声に、私は平原中心に視線を向けました。
「なんですの? あの黒い靄みたいなものは…?」
それは、お兄様たちのおられる場所から円を描くように広がり始めていました。数多の魔物を飲み込み、さらに拡大していきます。
「シンファ! あれは何? あそこで何が起こっているの!? お兄様たちは?」
焦る私に、隣にいる小さなシンファは静かに瞑目すると、その姿を一変させました。
「シンファ?」
人外とも取れる美しさを纏った青年の姿へと―――
「現れるよ…」
呆然と見つめる私の視線を導くようにシンファの指が動きます。
そして、導かれた先で見たものは―――
「あれが、中心地だ―――」
告げられたシンファの声に、そこにいる誰もが凍りついたかのように立ち尽くしておりました。
ずっと探し続けていた魔物大量発生の中心地。それが今目の前に現れたのです。
「あそこが…中心地、なの?」
「どういう事だ? 魔物大量発生は、中心地から広がるんじゃなかったのか…?」
「そう聞いています。文献にもそう記されていたはずですから……」
アルフ兄さんとルイフィス様も、信じられないというふうに呟いております。
それも当然の事と思います。文献で記されていたのは、魔物は中心地より大陸中に広がるとされているのです。今のこの現状とは、まるで逆です――
「ナガルの旦那、どう思う?」
キーヤさんの問いにナガルは無言で首を振っておりました。
私は、傍らに立つ人外の美貌を持つ青年――シンファに視線を向けました。
「シンファ…よね?」
「そうだよ、シエラ」
「…ちょっと混乱しているのだけれど、その姿、どうしたの?」
「こっちが、僕の本当の姿だよ。ずっと黙っていてごめんね」
あまり謝られてる気がしないのですけれど、精霊は気まぐれといいますし、これもその一つなのでしょう。
「シンファ、あれが中心地ってどういう――っ!」
「シエラっ!」
再び襲った揺れに倒れそうになった私をアルフ兄さんが支えてくれました。
「…今の揺れは?」
「中心地の方からですね…」
私の問いに、ルイフィス様が中心地を見据えたまま答えました。
『どうして!? どうして、わたしに殲滅出来ないの! 光の精霊王、聞こえてるんでしょう? 応えてよ!』
「えっ?」
ミアさんの声? どうしてミアさんの声が聞こえるの?
『どうしてこんなに力を使ってるのに魔物が減らないのよ!!』
力を使って…? もしかして、今の揺れはミアさんの力ですか?
「この声は…ミアか?」
「ミアさんのようですね…」
ふいに空から落ちて来たかのように響くミアさんの声に、アルフ兄さんとルイフィス様は困惑を浮かべながら辺りを見渡しております。周りの皆さんもその声に戸惑いを隠せないのか、何処か落ち着かない様子です。
『君に力が足りないからだよ』
そして聞こえたもう一つの声。艶めいた低い声の主は――
「光の精霊王の声だね」
シンファ?
ふと隣を見ると、シンファが陰りを帯びた瞳で中心地を凝視しておりました。
『そんなこと言ってなかったじゃない! わたしが聖女なんでしょう? あなたの守護を受けているんでしょう? どうしてもっと力を貸してくれないの!?』
『君を守護した覚えはないよ、ミア』
『……どういう事よ?』
『言葉の通り、多少の力は与えたけど、守護した覚えはない』
『嘘よ! わたしはこの世界のヒロインなの! あなたは私を守護しているの、そうでしょう!?』
ミアさんの声は、自分の思い通りにいかない事への苛立ちが滲んでいました。
ずっとこの世界を、自分がヒロインの乙女ゲームだと思っていたはずです。それが覆されることを納得できないのでしょう。
自分こそが精霊王の守護を受けた聖女なんだと、きっと疑う事すらなかったのでしょうから…。
『また、君の言うゲームの世界かい? なんで気付かないかな?』
『…なにを気付くって言うのよ!』
『君は、知らないんだろ? この世界の事を?』
『し、知らないけど、転生したなら、当たり前でしょう!?』
「ゲーム?」
「転生って…なんだ?」
「この聖女、大丈夫か?」
聞こえて来るミアさんと精霊王の会話に、周りには動揺が広がっております。
「シエラ、ミアは何を言ってる?」
アルフ兄さんが私に訊いてきます。知ってる、とは言えませんので、首を横に振っておきました。でも、納得いかないとでも言うように、なぜか私から視線を逸らさないのです。
なぜ、そんな不審な目で私を見るのですか! 知ってる方がおかしいでしょう?
『何を持って当たり前と言い切るのか良く分からないけど、はっきり言うよ。この世界はゲームの世界ではない。君の思考が面白いから放置していたけど、いい加減うんざりなんだよね』
蔑むような声音が響きます。とても冷たく突き刺すような声音です。
「…今の声?」
――知ってる? 私は、この声をどこかで聞いたことがある…?
『あ、あなたは…な、何を言って…?』
戸惑い焦るミアさんの声が聞こえます。
『君の力はとても利用できたよ。こうして、中心地を生むことが出来た。これには感謝しよう』
中心地を生む?
光の精霊王は何をおっしゃっているのでしょうか…?
『い、いや、…なに? なんなの、これは!』
恐怖に震える声が響いてきます。いったいミアさんに何が起こっているのですか?
『ミア、君がこの世界のヒロインと言うなら、君には世界の礎となってもらおうか』
「は、はなして! い…いやよ、わ、わたしは――っ!」
『さあ、その力をすべて渡してもらおう』
『いやぁぁぁぁぁ―――――!』
瞬間、響き渡る悲鳴と重なるように中心地から闇があふれ出ました。
ミアさんに一体何が起こったのですか!? 声だけだと判断が付きません! それに、あそこにはお兄様とネスティ様が――!
「凄まじい力だ…あれは、精霊王の力、なのか?」
キーヤさんが、腕を摩りながら何か思案しておられます。何か、見えたのでしょうか?
「キーヤさん、ミアさんは? お兄様たちは無事ですか!?」
中心地がちょうどお兄様たちがいる場所から広がっているのです。その只中にいるのですから、心配せずにはおれません!
「…すまん。何かに邪魔されてるみたいでな。中心地の中は見る事が出来ん」
「そんな……」
どうしたら良いのでしょう…。このままではっ――!
「魔物の様子がおかしい……」
「ナガル?」
どうすることも出来ず焦る私の耳に、ナガルの呟く声が聞こえました。
「見ろ…」
ナガルが指差すのは中心地。
そこから広がるように、ここに呼び集められたかのように平原に留まっていた魔物が、散り散りに動き始めていたのです。
「…なんですの?」
「…ここから動くのか?」
「どこへ行こうとしてんだ?」
キーヤさんとゴウマおじさんも困惑した表情をしています。
「いや…どこへじゃない。ここから広がるんだ、大陸中に…!」
「――っ!」
ナガルの言葉に戦慄が走りました。
大量発生の魔物は中心地から広がる。今私たちの目の前で、それが現実となって突き付けておりました。
「どうする、ナガル?」
他の冒険者たちの人たちが、ナガルに問います。
ここにいる冒険者の中で、Sランク冒険者はナガルだけ。その意思に従おうとしているのでしょう。
「お前たちは、生き残っている冒険者たちと近隣の民を引き連れて王都へ向かってくれ。後方支援で待機している騎士たちにも協力要請を頼む。あと、中心地出現の事をディグに伝えてくれないか」
「それは良いが、お前たちはどうする?」
「俺たちは、中心地に向かう」
「危険だぞ?」
「承知の上だ。どのみち、あれを何とかしない事には魔物の出現を止められない…」
「分かった…。気を付けろよ」
「…ああ。王都の方はまかせる」
ここまで一緒に来られた冒険者の方々は、私達を残し王都へと向かいました。でも、大量の魔物の群れを掻い潜って向かうのです、安易な事ではありません。彼らは、途中で二手に分かれ王都へ直接向かう人と、近隣を巡り民を救出しながら向かう人とに分かれるそうです。
心配げに見送る私を「王都で会おうな」とみなさん笑いながら去っていきました。
引き留める事は私には出来ませんでした。今この現実を前に、みなさんそれぞれ成すべきことをしていらっしゃるのですから―――
ゆっくりと広がり始める魔物の群れを凝視しながら、私は無性に誰かの視線を強く感じておりました。
――誰?
ふと胸に灯る光――優しく温かなそれは、相反する一つの言葉と共に届いたのです。
『君はこれを抑えることが出来るかな? 愛しいシエラ』
とても冷たく突き刺すような声音――それは、光の精霊王の声でした。
ありがとうございました!




