第1話:藤と春とアキレス腱固め
初書きです。わからないこと多いですが始まったんです☆
どうか末永くよろしくお願いします。
今日は2日続いてる雨の2日目。
僕は天川 藤18歳。花の名前ついてますが男です。
ただいま今日最後の授業である世界史の授業中であります。でも僕は黒板を見ずに校庭に咲いている青紫の藤の花を見ている。
僕の通ってる笹葉高校は単位制高校だ。まぁ簡単に言うと大学と同じで自分で好きな授業を選び卒業単位さえとれば卒業出来る。
なので高校3年目の僕はもうほとんどの単位が取れていて後は適当に単位をとって卒業するだけだ。
「ヒマだなぁ…」
ほぼ出る必要のない授業なんてやる気が起きるわけがない。面子と放課後にやることがあるから受けているだけだ。
結局、ダイエー帝国が強かった。ということだけ理解した。そして生徒会室に向かう。これが放課後のやることだ。一応クラスはあるが連絡事項がなければSHRなどは特にないのですぐ移動できてしまう。
「おはようで〜す」
生徒会室ではその日初めて入室するときはおはようって言う決まりになっている。最初は夕方でもおはようかよって不思議だったが今はもう慣れた。
「あ、藤ちゃん、おはようございま〜す!」
「春、今日やることは?」
コイツは柳川 小春同じ3年だ。色白で身長はかなり低く、髪は肩くらいまである。簡単に説明すると仕事できるけどへんな奴だ。
「まったくありませ〜ん!」
ちなみに4月のこの時期は行事がないのでかなり暇なのだ。だから基本的に今は生徒会室には人がいない。だからいつも生徒会室に入り浸っているコイツは何が楽しいかわからない、へんな奴だ。
「そうか、じゃ帰るわ、お疲れさんでした」
入室時間10秒。
「ちょっと待つアルね〜!なに言ってるアルよ!?ちゃんと5時までいなきゃダメアルよ!」
「なんで5時なんだよ?」
なぜエセ中国人言葉かはめんどくさいからツッコまない。
ちなみに今は3時40分になるとこだ。
「私の宿題がちょうど終わるころだから☆」
後光がさすような満面の笑みを僕は初めて見た。
「お疲れさんでしたー」
ガラッガラッと古い生徒会室のドアをならし僕は足早に出ようとした。
…しかし足がなんか重い。
「ごめんなさい〜、帰らないで〜、ひとりじゃ寂しくて死んじゃう〜!!」
春が足にしがみついていた。
「いや残念だけど亡くなってくれ。俺は雪森のジェラートが食いてぇからさ、ジェラートのために死んでくれ。」
春を引きずりながら廊下を移動する。
「酷〜い、鬼、悪魔〜、鬼畜外道〜、みんなに藤ちゃんが生徒会室で無理やり…って噂流してやる〜!」
「おいやめろ!僕にも選ぶ権利がある!…君みたいなチビなんて…って痛っ!」
ひっくり返しやがったこのやろう!というかいつの間にかアキレス腱固めに入ってるっ!!
「痛い痛い痛い痛いっ!ちょ…おまっ…やめて…おいっ!!」
小さな声で藤ちゃん…いままでありがとうとかいいながらマジ固めはやめてっ!
廊下を通る生徒は今日も熱いね〜なんていいながら素通りしていく。2、3年には慣れた光景であるんだろう…ビクッと反応しながらも通っていくのは新入生なんだろうな〜。誰でもいいからちょっとくらい助けてください。
「ふ〜じ〜ちゃんっ!一緒に宿題するぅ?」
ミシミシッと僕のアキレス腱がダメになっていく音が聞こえる。ここで冗談でもNO!と言ったら緊急手術確定だ!
「わ…かった、わかりました小春さん…、一緒に宿題…しましょう…。」
「ホントに?」
少しだけ固めが緩む。
「ホントにホントですよ」
今できる精一杯の笑顔で答えた。
「よし、じゃ宿題やろうね〜」
やっと解放されたがアキレス腱を痛めて動けないとわかった僕を春は引きずりながら生徒会室に戻った。
かなりの生徒に目撃されたのでまた(悪い)噂が流れるのは間違いないだろう。
「まったく…。」
楽しくてしょうがない奴だ。
ちなみに宿題始めて5分で寝た大バカやろうはそのまま置いて帰ってやった、痛めたアキレス腱を引きずりながら…。
お読みいただいてありがとうございます。楽しんでいただけたなら幸いです。
書くのに一週間掛かりました。不定期連載になるので永い目でお付き合い下さい。
これからよろしくお願いします。




