仲良しな二人
近衛兵男子組が採ってきた山菜と魚を調理し終え、後は二人の起床をまつだけであった。
二人はどうやら戦闘中に魔力を使い果たし、身体も打ち身だらけであったため、よほど疲れていたのだろう。重なって寝ていても起きる気配はなかった。
「おはようございます!!師匠!!」
二人の麗しき女性が元気な声で挨拶をしてくる。
両者ともに背が高めで、胸が控えめで、きりっとした顔立ち・・・控えめに言っても美人だ。だが俺は知っている。どちらも戦闘中におかしくなるのだ。異世界から来た二人は言っていた。こういう病気は後々「クロレキシ」という大病に発展するのだと。
「ああ、おはよう。休めたかい。しかし今はもう夕方だ。雨も上がったし夕食にしよう」
俺がそう誘うと二人は並んで二人で近づいてきた。道中
「マナはなかなかやりますね。あの重剣、すごかったですよ。枝が折れるかと思いました。北方騎士団から抜けたならそう言ってもらえればよかったのに」
カルラが笑顔で語る。
「カルラもすごかったですよ、あんな連撃・・・私の最後の受け流し、殺す気でカウンター当てたんですけど、師匠のせいで殺り損ねましたね~そしてあんなに光る小枝には驚きました。私なんてたまにぼんやり暖かくなるだけですよ~」
それを聞いてカルラはちょっとムッとしている。
「私も真っ二つにしてやるつもりで切りつけましたからね、最後のは手加減しませんでしたよ。しかし、手数は私の方が上です。本気でやれば勝てます。まぁ、受け流しだけは認めてやりますけど、それだけですね」
それを聞いてマナがムッとしている。
「ふん、貧乳のくせに・・・」
どうやらマナが地雷を踏みぬいたようだ
「貴様ぁ!!同じくらいだろうが!!!!」
二人は途中で喧嘩モードに入ったようだ。どうやら仲良くやっていけそうだ・・・
「団長とマナさん、落ち着いてください。夕食べましょうよ・・・」
ヤンが苦笑いを浮かべながら仲裁し、席を譲る。
「フン」
「フン」
二人とも同じような反応をして魚を食べ始める。
「ああ、うまいなぁ・・・たまにはキャンプもいいかもね。明日から修行開始だけど、何日くらい滞在するのかな?」
「二日ほどになります。今回は師匠と私の模擬戦中心で、彼等は見学の予定でした。議長から「世界は広いぞー、強すぎる奴もいるから若い奴らはみてこーい」と言われたのが事の発端です」
もぐもぐと魚を食べながらカルラが返事をする。
「成る程、議長か・・・あいつなら言いそうだね。そのカリキュラムだけど・・・男性陣はマナとカルラの模擬戦の感想はどうだったかな?」
俺はヤンとエンデの方を振り向いて問いかける。
「そうですね・・・・あまりにも早すぎてついていけないところが多かったですが・・・普段の訓練よりも得るものが多いと思いました。でも最後の人が飛ぶのは今でも夢でも見たのかと思っています」
ヤンが俯きながら答えた。
「私はよくわかりませんでした!でも流星切りかっこよかったです!!」
エンデがこちらを見て笑顔で答えた。
「そうだね、二人から学ぶことも多い、幸い実力はマナとカルラでそこまで離れていないから・・・そうだな。ヤンとエンデ二人は順番にマナとカルラに相手をしてもらうといい。指導は俺がする。」
ふと麗しき美人ふたりの方向を見る。
「あえ?私が相手するんですか?いいですよ、しばき上げてやりますよ!」
マナが口の周りを汚しながら喜ぶ。
「そうですね、師匠が立ち会ってくれるなら殺す気で切ってもいいかもしれませんね」
カルラも口の周りを汚しながら真剣な目でこちらを見ている。
「きたねぇなお前ら・・・・ということで死にそうになったら俺が止めてやる。明日からがんばろうな」
「「はい・・・」」
ヤンとエンデは焦燥した顔で、しかし綺麗に魚を食べ終えた。
マナとカルラは体力勝負をするとのことで、草原を走り始めた。
近衛男性陣は夕食の後片付けをしてから、一緒に走るとのことであった。
「賑やかになったなぁ・・・・・まぁ、平和なことはいいことだ」
俺は草原を走りながら罵り合っている二人の女性と、死にそうな顔でその後をついていく二人の男性を見ながら食後のティータイムを楽しんだ。
「うん、お茶はうまい」




