ガルド南ダンジョン攻略①マナは錆びた鉄の剣を手に入れた!
「まったく・・・ドラゴンちゃんは厳しいですね。でもあの魔法、まさしくファントムですね・・・」
マナが考え込んでいる。彼女が悩むときは技の名前を考えている時だ・・・
「使いようによっては、分身みたいなこともできるかもしれないね。ではもう少し慣れるまで打ち合っていこうか」
「は~い。手加減はしてくださいよ!!」
ドガガガッガッ!
マナは先ほどより半身の使い方がうまくなっていた。まるで踊っているかのように乱舞を放ち始める。
「良くなってきたね、俺も手加減はしてられないかもな・・・!」
俺とマナの攻防が数時間続き、マナはへとへとになっていた。
「もうだめですよ~~、限界です~~~」
マナは地面に突っ伏し、ドラゴンちゃんが代わりに白旗を振っていた。
「二刀流、向いてるかもしれないね。一本の時より明らかに強くなってる。障壁の展開も段々よくなってきているよ、さすが世界樹、マナのこともよくわかってみたみたいだね。」
俺はマナの傍に腰掛け、そう言った。
「う~でも魔石が足りないんですよね・・・ああいうのってどこにあるんですか?」
マナがプルプルと足を震わせがら立ち上がった。
「鍛冶屋のおっちゃんが言ってたの覚えてるかな?ダンジョンだよ。マナは冒険者登録してるけど、ダンジョンは行ったことがないのかい?」
「ダンジョンは行ったことがないですねぇ・・・専ら賞金首を狙っていましたので」
マナは首に親指をあて、こちらを見ながらクイクイしている。
「ははは・・・じゃあ、カルラも誘ってダンジョンに潜ってみようか。君達にちょうどよさそうなダンジョンがあるんだよね。いつもの町の南側にあるんだよ。人気がないからいつも空き空きなんだ、どうかな?」
マナは休憩が終わった様子でドラゴンちゃんを頭に載せなおし、こちらを見た
「へー!よゆーっしょ!!」
親指を立て蔓延の笑顔だ。ちょっとかわいいのに腹が立った。
昼食を摂り、休憩を挟み再び打ち合う。
二時間ほど経った時、マナが何かを思いついたようだ。
「ふぅ・・・・師匠、今日はこの辺にしておきませんか?カルラに会いたくなってきました」
肩で息をしながらマナはそう言った。
「おや、珍しいね。いいけど・・・・どうしたの?急に」
俺がマナにそう尋ねると
「会いたいものは仕方がないのです。野暮用なのですよ」
マナがニヤニヤしながら答える。不思議な子だ・・・・
「わかった。じゃあダンジョンの話もカルラにしておいてくれる?議長への手紙も一緒に預けるから、カルラに届けてほしい」
議長への手紙を書いた後、ダンジョンのことを考えてあらかじめもう一通書いておいたのだ。
マナに手紙を渡すと、自室に引っ込み、ガサガサと荷物をまとめ始めた。
「では師匠行ってきます。今回は1週間くらい滞在してくると思いますので!!」
マナとドラゴンちゃんがびしっと敬礼した。鞄から巻紙がいくつかはみ出ている。
「一週間か・・・じゃあ世界樹を置いて行ってくれるかな?俺もここを留守にするから、もし先に帰ってきてたら・・・そうだ、ダンジョンにカルラと二人でいくといい。それと、うちの裏にある剣をもっていくといいよ。役に立つから」
俺はそう良いマナを家の裏にある道具箱まで案内し、開けて見せた。
「ほえ~、こんなところに剣が入れてあるんですね。せっかくなんで二本借りていきますね」
マナはロングソードを二本持ち、腰に下げた。
「質は良くないけど、錆びてるしね・・・護身用には十分だと思うよ。まぁ・・・素手で十分かもしれないけどね」
マナはまじまじと剣を見つめ
「あ~、でも懐かしい感じがしますね・・・あの時は・・・・若気の至りってやつでしょうかね・・・」
マナ、それを人はクロレキシと呼ぶらしいよ。
「じゃあ、気を付けていっておいで、ヤンとエンデにもよろしくね。ダンジョンに行くならカルラのいうことをちゃんと聞くんだよ~」
俺はマナに手を振った。
「は~い、いってきま~す」
マナを見送り、マナとカルラの世界樹を手に取った。
「さてと・・・・俺は俺で仕事をしますかね」
町の方を見据え、覚悟を決めた。
ガルド南のダンジョンの攻略となります。
次回は少しだけ時間が進みます。




