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剣を作ろう①その名はドラゴンウェポン

「はい、お茶が入ったよ。そういえば、さっき世界樹のことについて話してたね。マナは二つに分かれたんだっけ。カルラはそのまま大きくなってるね」

マナとカルラはそれぞれ腰に下げた木刀を手に取った。

「私は最初に使っていたくらいの長さのやつが二つに分かれましたね、枝が分かれるわ葉っぱも増えるわでびっくりしましたよ・・・」

マナがひゅんひゅん二本の木刀を振り回している。

「私のは大きくなるばかりですね・・・今では背丈位になってきてますね・・・」

カルラが枝を放り投げると、ゴトッと床に大きな木刀が落ちた。

「うん、ちょうど二人の特性に合わせて成長してるのかな?2か月前に頼んでいた魔石の加工も終わったらしいし、一度見に行ってみようか」

「ついにできたんですね!!楽しみだ~~」

マナがぴょんぴょん跳ねている。

「ついにですか?楽しみですね」

カルラは微笑んでいる。

「では、行こうか」

二人はドラゴンを鞄に放り込み、小走りで町の方に出発した。

「「早く行きましょう!」」

どうやらとても楽しみな様子だ。


町についた、この街に来るのも何か月ぶりだろうか・・・

「こんにちは衛兵さん、今日も買い出しにきましたよ」

マナがニコニコして冒険者証を衛兵に見せる。

「お、マナちゃんか、今日も元気だね。ドラゴンちゃんも元気かい?」

マナは衛兵と仲良くなったらしい、若いほうの衛兵はドラゴンちゃんのことも知っている様だ。

「おや、そちらは新しく来た衛兵さんですね?よろしくお願いします」

マナがペコっと頭を下げる。

「・・・木彫りのカメレオン・・・?ふん、通れ・・・」

こちらの衛兵は仏頂面である。

「こんにちは。お久しぶりですね」

カルラは近衛兵のタグを見せる

「これはカルラ様!どうぞお通りください!」

カルラはスムーズに町に入っていく。俺の番だ・・・

「あ、ハジメさん」

若いほうの衛兵がこちらに頭を下げた。すると

「こ、これはハジメ様ではございませんか!!!!今すぐ知らせに・・」

仏頂面の衛兵が走っていこうとしたので、後ろに回り、絞めた。

「じゃあ、頼むよ・・・」

若いほうの衛兵に彼を託す。

「ははは・・・生きる伝説は大変ですね、どうぞ、お通りください」

苦笑しながらも通してくれた。よし、今日も順調だ。


薄暗い路地を進み、鍛冶屋に着いた。

「こんにちは、ライアンさん居ますか~」

俺は大きな声で誰も居ない店で叫ぶ。

「おお、来たな・・ちょっと待っててくれ・・・」

店の奥でライアンさんがそう答えた。

「相変わらず変な武器が多いですね・・・あ、前の鎌が修理されて置いてますよ!!」

マナが巨大な鎌を指さして震えている。

「マナ、ここは受注生産を主にしているので、特殊な武器が多いのですよ。そして持ち主が死んだときに返しに来る人も多く、半額を返金してこうやって見本として飾っているのです」

カルラがこの店についてマナに説明してくれていた。

「へぇ、そうだったんですね。前回来たときは色々トラブルがありましたからね、よく見てませんでした。前もこの鎌たちありましたもんね・・・ニンジャですかね・・・」

マナが興味深そうに鎖鎌をジーっと眺めている。

「ちょっと裏まで来てくれ、すまんが店の看板をクローズにしておいてくれ」

ライアンさんが奥から叫んだ。

「はいはーい、これですね」

マナが表に回り、看板をひっくり返した。


「使ってすまなかったな。これが嬢ちゃんたちの剣の刀身だ。一度触ってみてくれ」

布でぐるぐる巻きにされた刀身が大きな机の上においてある。

マナとカルラはそれぞれ布をとり、触っている。

「ほえ~、これは綺麗な刀身ですねぇ・・・普段使っている長さと同じくらいですね。すごく切れそうですねぇ・・・・ぐふふ」

マナが涎を垂らしながら刃を摩っている。

「私のは大きいですね、近衛団で使っている剣と同じくらいですか」

そう言いながらカルラも澄ました顔で涎を垂らしながら刃を摩っていた。

「普段使っている剣の大きさで作ってもらったんだ。あとは君たちのその世界樹を柄と鞘ににすれば完成だね。でも、マナはもう一本世界樹があるんだよねぇ・・・うーん」

俺が悩むと、ライアンさんが何かを思い出したかのように

「お前たち、かなりの実力だろ?こんな魔剣を欲しがるくらいだしな。ダンジョンボスを討伐してくればいいんじゃないか?」

と言った。

「そうだね・・・マナとカルラの修行にもなると思うし、そうしようかな」

俺たちが次の魔石をどうするか・・話し合っていると後ろからバチバチっと音がした。

ドラゴン達が鞄から抜け出し、各々の主人の剣に魔法を使っていた。

「おい!なんだこいつら!!何してやがる!!何かの魔道具か!?」

ライアンさんがとても驚いている。まぁ普通は驚くよな・・・

「ドラゴンちゃん暇でしたか、ごめんね~」

マナがひょいっと頭にドラゴンちゃんを乗せる。

「アイスちゃんも放置してすいませんでした」

カルラもひょいっと頭にアイスちゃんを乗せる。

前より大きくなっているので、頭に乗っている姿はちょっと違和感を感じる。

ドラゴン達は刀身をちょいちょいと指さしている。

「どうなってんだ・・・?まぁいいか。刀身に色がついたな・・・」

ライアンさんはずっと困惑した顔である。

無色であった刀身に色がついていた。

本来魔剣と言われるものは元となった残存魔力で性質や色が決まるものだ。今回使ったものは完全に魔力切れを起こした魔石であったため透明だったのだ。

「うーん、私のは薄い黄色ですか・・・刀身に稲妻の走った後がありますね」

マナがまじまじと刀身を見つめている。

「私の方は淡い水色ですね・・・特に模様はないですね・・・マナだけずるい・・」

カルラはちょっと悔しそうな顔でマナをみている。

「カルラ、私はあなたの方がうらやましいですよ・・・これは昔のゲームの中のあれとそっくりですからね・・・まさしくウェポン・・・ぐふふ・・・デザインは私に任せてください・・・こんな感じですね・・・・・」

「これは素晴らしい・・・マナはこんなので・・名前はドラゴンウェポンとしましょう・・・・ぐふふ・・・」

小声で女子の会話が繰り広げられている。


「ライアンさん、この子たちが来てから俺も困惑しっぱなしですよ、世界は俺たちの知らないことが多いと認識させられますね」

わいわい二人で盛り上がっている横で、少し寂しい気持ちになった。

「ハジメさんはよく冷静でいられるな・・・・あんなでかい魔石も初めてだし、魔剣も久しぶりだし、なによりあのカメレオンとイモリ?よくわかんねぇな」


「「ドラゴンです!!」」

女子たちがこちらを振り向いて叫んだ。


聞こえていたようだ。俺たちは顔を見合わせ、苦笑いした。

剣撃自体はマナの方が重いです。10センチくらいの身長の差がありますが、体重の差はそれほどないです。カルラは脱いだらすごいタイプです。

カルラは体格の差を埋めるため普段はグレートソードを使っています。



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