表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/35

修行➈次元斬!!

「今日は(ガンッ)・・・(ガガガッガッ)いい天気ドガァンだ・・(ドリャァアァァア!)・・・」

今日は女子二人組が朝から打ち合っている。

マナは昨日の戦闘に腹が立ったらしく、起き掛けにカルラを起こしたらしい。

カルラもいつもよりも晴れやかな顔で打ち合っている。

二人の木刀が光っているので、魔力を加えながら戦っているのだろう。まだ二人は余裕があるのか、そこまで口は汚くなっていない。

「おはようございます。あの二人は凄まじいですね、朝から・・今日は罵っていませんね」

ヤンが引き気味でこちらに歩いてくる。しかしその目はきちんと二人の動きを追っている。

「おはようございます、ハジメ様。昨日の対人戦。勉強になることが多かったです。団長たち・・・元気ですね。僕なんかあちこち痛いですよ」

エンデが項垂れながらこちらに歩いてくる。しかし彼も目は二人の動きを追っていた。

「君たちもあの動きが見えるようになってきてるんだね。一日一日の積み重ねが君たちを強くするんだ。今日はお昼までだけど、よろしく頼むよ・・・おーい、二人とも、ヤンとエンデと手合わせしてくれーー」

俺が二人に話しかけると

「あ~?やっときましたかぁ~今日もしばきあげてやりますよぉ?」

ニチャァと笑顔を返すマナ。

「ふふふふ、今日は生きて帰れると思ってのかしらぁ?」

ニチャァと笑顔を振りまくカルラ。

「「なめんじゃねぇぞ!!!!」」

ヤンとエンデが何故か喧嘩を売りながら走っていく。いや・・・口の悪さまで真似をしなくてもいいんだけども・・・

「「気合が入ってんじゃねぇか!!こいやぁ!!!」」

マナとカルラがそれに呼応する。

みんなのスイッチが入ってしまった様だ・・・・

「ん・・・・?」

魔力探知に一つ大きな反応があった。少しずつこちらに向かってきている様子だ。

「そういえば・・・・この間のあいつ・・・放置していたな・・・丁度いいか」

俺はティータイムの続きを満喫した。


「「はははははは!!!!近衛兵軟弱なり!!!」」

マナとカルラが叫ぶ。

聞き覚えるのある台詞である。しかし先日とは違う点が・・・

「「まだまだぁ!!!!」」

男子組が耐えているのである。

吹っ飛ばされることもなくなり、多少打ち返している。息は上がり全身ガクガクと震えているが、立っていた。

「もうすぐ11時だ。ではここで今回の修行の総仕上げに入る。マナ、カルラ、重剣だ。あとの二人は避けずに受けるように」

俺がそういうと二人は邪悪な顔で舌なめずりをし始め

「ついに引導を渡す時がきたかぁ、ひひひひ」

「有望な種を積んでやらぁ、たまんねぇなぁ・・・」

両者ともに木刀を光らせながら、その目は獲物を捕らえている。

「え、俺達殺されちゃうんですか」

エンデが絶望的な顔でこちらを見ている。

「ハジメ様、短い間でしたが、ありがとうございました」

ヤンも遠い目でこちらをみている。

「大丈夫大丈夫・・・多分ね。二人には本気で打ってもらおうかな。枝にしてね。そう言えばマナ、君・・・カルラの技使えるよね?」

マナの方向を見ると

「これですか、ほいほい」

マナが近くの木を木刀でぺしぺし叩くとガガガガガガガッと何重にも音がした。

「私が教えました。しかしマナのセンスが悪い」

カルラは不満そうにほっぺを膨らませている。

「何をおっしゃいますか。私には人類年千年という集大成が宿っております故センスの塊でございます」

マナがそっぽをむいて歩き始めた。

「ということで、その・・・本来ソニックブレードというんだけど、それを受けてもらいます」

「「・・・・・」」

ヤンとエンデは空を仰いでいた。


マナとエンデ、カルラとヤンという組み合わせで両者ともに剣を構える。

「じゃあ、がんばってね。構え・・・はじめ!」

「「くらえ!!!!!!!」」

上段に構えたマナとカルラの木刀が輝きを放つ。眩しい。

両者全く同じ動きで一歩踏み出し

「ディレイスラッシュ!!!!!!」

「次元斬!!!!!!」

・・・・ソニックブレードで十分かっこいいと思うんだけど・・・・ディレイはわかるけど、次元ってなんだろう・・・俺はそう思った。

ヤンとエンデも頭上で剣を構える


ガガガガガッ!!!


「くおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!二発じゃないのかよおおおお!!!!」

ヤンが後ろに押されながらも必死の形相で耐えている。

「ぬぁぁぁぁあああ!!!!ひぃいいいい!!!!」

エンデが泣きそうな顔で地面に足をめり込ませながら耐えている。

五連撃である。マナとカルラも昨日の修行で強くなっていたのだ。


「「ふん、つまらないものを切ってしまった」」

マナとカルラが同時に言葉を発し、後ろを向くと


ドガァン!!


男子組の剣が爆発し、二人は吹っ飛ばされた。どうやらちょっとした魔力の応用らしい。ただダメージは皆無でただの見た目とのことだ、朝から二人で編み出したらしい。道理でいつもより静かだったはずだ・・・しかしこれファイヤの上位魔法じゃないのか・・?

「死なずにすんだね。おめでとう」

俺は二人に手を差し伸べ

「ハァ・・・ハァ・・・本当に死ぬかと思いました・・・」

ヤンが手を取る

「ぼかぁ・・・死後の世界に居るんですかね・・・」

エンデが目を回しながらも手を取った。

「いやいや、ちゃんと生きてるぞ。あの賊の腕を切り飛ばした一撃に近い剣撃だった。よく耐えたな」

こう見るとエンデの方が体力がある様子だ。

「よくぞ耐えた、もう教えることは無い・・・」

「うむ・・・お前らは明日から近衛騎士団団長と名乗れ・・・」

マナとカルラが勝手なことを言い始めた。

「マナはまだ修行の身だろ、カルラも勝手なこと言わないの」

俺は二人を諫める。二人は少し歩いたかと思うと、振り向き

「「テヘペロ」」

美女二人が舌を出しながら呟いた。


「はぁー・・・・・・・」

俺は頭が痛くなるのを感じた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ