「満州戦争」と「第3次朝鮮戦争」後の国際情勢（2020年代半ば頃）
全体構造：多極冷戦の再来（2025年前後）
三大ブロックの並立
ブロック 主導国 特徴 支配・影響圏
連合国ブロック 日本・米国・英・南イタリア 自由貿易圏＋秩序維持軍事同盟 東アジア・
東南アジア・大西洋・中東西部
ユーラシア社会主義圏 ソ連・ドイツ・中華残存政権・北朝鮮 社会主義復興＋「大陸安
定」の名の下の帝国化 東欧・シベリア・中央アジア・遼東半島
非同盟／イスラム共同体圏 トルコ・エジプト・アラブ議会連合・アフリカ諸国 宗教・民
族アイデンティティを基盤に中立化 西アジア・北アフリカ・アラビア半島
→ 一極支配も二極冷戦も崩壊し、「相互抑止型の三極世界」へ
。
日本帝国の現況：
「戦勝国」から「現代の主導勢力」へ
• 満州戦争への参戦により 連合国側（米・英）との軍事的連携を強化
• 満州防衛戦での勝利により、
**「アジアにおける秩序の担い手」**として国際的威信が急上昇
• ただし帝国軍体制を維持しており、軍政と民政の二重構造が続く
経済
• 東南アジア・台湾・南洋諸島・インドネシアとの経済圏形成
• 日本円を基軸通貨とする「東アジア決済機構」発足
• 軍需産業の高度化が進み、史実よりも技術進歩が速い
• 満州再建支援で巨大な経済負担を抱えるが、国内の好況で吸収
政治
• 立憲体制ながら「天皇制＋議会制＋軍政参謀本部」が併存
• 自由主義国と見られながらも、帝国的伝統を保持する“秩序国家”
ソ連：プーチン体制の確立と帝国回帰
• 2000年の大統領制移行後、プーチンが執権。
• ゴルバチョフ期の「社会主義市場経済」を国家資本主義へ再統合。
• 表向きは連邦だが、実態は “近代化されたネオ・ツァーリ体制”
プーチンの理念
「強い国家だけが秩序を生む。弱い国家はテロと分裂を呼ぶ。」
これにより：
• ソ連再中央集権化（地方共和国の権限縮小）
• 再軍備、極東艦隊と北方軍管区の強化
• 満州と遼東への影響力回復を「歴史的権利」として主張
• 2014年：遼東半島を「保護占領」
満州戦争（2022年）
• 満州総統府の親連合国化に危機感を抱き、「特別軍事作戦」と称して侵攻
• 北朝鮮も支援して参戦するが、日本帝国軍により壊滅
• ソ連軍は制空権を失い撤退、遼東半島のみを保持
• 現在は「遼東半島帰属問題」が外交・国際法上の焦点
朝鮮半島：無限戦争の沼
• 北朝鮮は満州撤退後も韓国との戦争を継続。
• ソ連の全面支援を受けつつも、補給網の寸断で長期消耗戦に陥る。
• 韓国も反共独裁体制が継続し、戦争継続が政権維持手段となっている。
**「誰も勝てず、誰も止めない戦争」**が続く。
• ソウル・平壌は共に廃墟化、数千万人が難民化。
• 日本とアメリカは“人道支援”の名で沿岸部を事実上の緩衝地帯化。
• 国際社会では「アジアの火薬庫」と呼ばれる。
中国：分裂したままの中原
• 毛沢東爆死以降、地方軍閥国家に分裂したまま。
• 沿岸部（上海・広東・福建）は日本・米国の経済圏。
• 内陸部（西安・四川）はソ連の影響下。
• 満州戦争では中立を保ったが、経済的には日本側との関係が強い。
その他の地域情勢
ヨーロッパ
• 西欧は「英・南伊・北欧連合」が連合国圏を維持
• ドイツは共産党政権のまま存続するが、経済的にはソ連に従属
• 東欧では社会主義市場経済が安定、冷戦よりも緩やかな対立
中東・アフリカ
• アラブ議会連合が形成され、イスラム共同体国家群が台頭
• ICG（イスラム共同体政府）が依然として砂漠地帯で活動
• 米・日・ソは共同で情報戦・封鎖を継続
世界の構造的特徴（この時代の要約）
分野 状況
国際体制 多極均衡（米日・ソ連・イスラム共同体）
戦争形態 代理戦争＋地域紛争が恒常化
技術・産業 核・航空宇宙・AI兵器が拮抗状態
経済 社会主義市場経済と自由主義市場の融合体
政治思想 民主主義よりも「秩序・安定・国家の威信」が重視される
総括：
世界は再び「戦後」ではなく「戦間期」に戻った。
• 大戦は終わっていない、ただ冷却しているだけ。
• 各国は「正義」を語らず、「秩序の名の下に支配」を続けている。
• その中で、かつての戦勝国・日本が
「平和の守護者でありながら帝国的影響力を保つ稀有な国家」として存在感を放つ。
