同時多発テロ
時代背景(1990年代末)
この世界は 米・日・ソの三極均衡 によって国際秩序が保たれていた。
勢力 特徴
米国 ペルシャ湾と大西洋の海上交易秩序の中心
日本 東アジア〜インド洋の海上交通安全保障の中心
ソ連 ユーラシア大陸全体の陸上安定と緩衝地帯管理
「世界は衝突ではなく、連結によって安定する」 という理念が主流になりつつあった。
しかし、この連結は 中東の急進的イスラム勢力にとっては“冒涜” と映る。
「民族・宗派・文化の境界を溶かす文明は、純粋さを滅ぼす」
こうして、
反米ではなく、“反文明連結” の思想 が生まれる。
これがこの世界のアル=カーイダに相当する 「ウンマ再興戦線(UFU)」 である。
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2001年9月11日:同時多発テロ
作戦の目的
三極秩序を象徴する都市を同時に攻撃し、“世界が一つである”という前提を破壊するこ
と。
標的は「三極の象徴」
国 標的となった場所 象徴性
アメリカ ニューヨークの金融中枢(世界経済の結節) 交易・資本流動の中心
日本 横浜港湾国際物流センター(アジア海上供給網の中核) 海上輸送と東アジア経済
ネットワーク
ソ連 モスクワ・レニングラード駅接続圏(大陸交通網中枢) 鉄道によるユーラシア結合
の象徴
※ 史実のように「国防・政府中枢」ではなく、
「世界をつなぐ交通・経済インフラ」そのものが狙われた。
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各地での出来事(記述は象徴的・抽象的)
ニューヨーク
• 午前8時台、国際旅客機が金融複合ビル群に衝突
• 中継映像は 「世界経済が揺らぐ瞬間」 を人類全体に示す
• 株式取引は即時停止、通信回線が混乱
横浜
• 同日夜(日本時間)、大型物流ターミナルが大規模炎上
• 海上輸送の中枢が止まり、日本は 「世界の物資循環の責任を自覚する日」 となる
モスクワ
• 鉄道接続駅で爆発が発生、旅客・貨物輸送が一時麻痺
• ソ連はこれを 「文明交流への挑戦」と公式表現
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世界の反応
三大国は 史上初めて同一文面の共同声明 を発する。
「我々は争うが、
世界を断ち切る暴力には共に立ち向かう。」
ソ連外務省が言った言葉が歴史的名言となる:
「我々は敵であり、同時に同じ世界に住む。」
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結果:世界秩序は“衝突”ではなく“同盟強化”へ
領域 変化
米国 テロ対策の国際軍事行動を主導
日本 情報機関を統合、海+情報の大国へ
ソ連 イスラム圏との調停外交を展開し仲裁大国の地位を固める
中東 国家 vs 非国家武装勢力 の対立が決定的に深まる
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総括
この世界の9.11は、“アメリカを攻撃する事件”ではない。
「世界をつなぐ秩序そのもの」を攻撃する事件であった。
• それは 多極世界が成熟したがゆえに生じた逆流
• そして結果として、
三極は互いを必要とするようになり、協調が強まる
つまり:
同時多発テロは、多極世界の“統合開始点”になる。




