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湾岸危機(1990年)

背景:対イラン戦争後のイラク

イラクは長期の対イラン戦争によって

• 国家財政を疲弊させ

• 外国債務が膨れ上がり

• 国内のバース党支配は武装化・硬直化していた。

サダム・フセイン政権は、財政再建を 「外への拡張」 に求める。

対象 要求 反応

クウェート 債務帳消し+油田採掘制限 拒否

サウジ 同上 拒否

こうして、

1990年8月2日 イラク軍、クウェート侵攻・占領。

イラクは翌日、クウェートの「イラクへの併合」を宣言。

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国際対応

多極世界ならではの構図になる

国 / 勢力 立場 理由

アメリカ 制裁・軍事介入の主導 ペルシャ湾航路の安全

日本 米と協調、後方支援+制海権確保で参戦 石油安定と国際信用

イギリス 積極参加 湾岸地域の旧宗主国としての影響力維持

イタリア 医療・補給・地上部隊少数派遣 国際的信頼の獲得、ただし大規模軍事は不可

ソ連 中立+外交仲裁 改革中で軍事介入を避けるが、侵略は非難

※ここで史実と異なる決定的ポイント:

ソ連が中立外交の“調停大国”として振る舞う。

米国は単独覇権ではなく“多国籍秩序の中心”となる。

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多国籍軍の編成

1990年11月、国連安保理が「武力による撤退命令」を決議。

ここで米国は 日本とイギリスを軸とする連合軍 を形成する。

日本の役割(非常に大きい)

• 海軍:インド洋・ペルシャ湾での 対機雷戦・洋上補給

• 航空支援:空中給油・哨戒飛行

• 後方兵站:医療船・港湾整備・海上輸送の調達

→ 日本海軍が戦争遂行の“海の背骨”になる。

陸軍を出さずとも戦争の形を決める強い存在感を発揮。

イタリアの役割(象徴的・補助的)

• 医療大隊派遣

• 工兵部隊による施設修復支援

• 空軍の戦術輸送機派遣

→ 「欧州の穏健な調停者」の地位を確立。

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1991年1月:開戦

作戦名:砂漠の嵐(性格は史実とほぼ同じだが時間が短い)

第1段階:航空優勢の確立

• 米英空軍が指揮

• 日本の空中給油部隊が作戦持続力を保証

• イラクの防空網は 3日で麻痺

第2段階:海上封鎖

• 日本・英海軍が共同で ホルムズ海峡〜紅海を完全制圧

• イラク海軍は実質行動不能

第3段階:短期地上戦

• 米英主力部隊による砂漠突破作戦

• サウジ側からの縦深侵攻

• クウェート市は 2週間以内に解放

バグダード進攻は行わない。

理由は明確:

• 日本 → 地域秩序の崩壊を嫌う

• ソ連 → 政権転覆はイスラム勢力暴発の危険

• イギリス → 湾岸王政の安定を優先

• 米国 → 占領コストは得策でない

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講和と戦後(1991年3月)

• イラクはクウェート撤退と賠償支払いに合意

• サダム政権は存続

• 国境線と王政は維持される

ただし条件:

• イラク軍の大幅な削減

• 国際核監視団の常駐

• 油田収益の透明化

→ イラクは“監視下の地域強国”として存続する。

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湾岸戦争がもたらした世界秩序

領域 影響 説明

国際安全保障 米・日・英が多国籍軍の軸に 一極ではなく多極型集団安全保障に

ソ連外交 中立と仲裁に成功 国家の威信を保ち、崩壊を回避

日本の国際地位 「経済大国 → 安定供給大国 → 安全保障行動国」へ 東アジアの秩序核と

なる

イタリアの位置 武力ではなく信頼による影響力 欧州の調整者としての役割を確立

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総括

湾岸戦争は、「アメリカ一強の時代を生まなかった世界」での、

多極協調秩序の確認戦争となった。

• 国境は変わらず

• 政権転覆も起こらず

• しかし安全保障の枠組みが再定義された

そしてこの戦争以降:

世界は「米・日・ソ」の三極均衡で動いていく。

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