表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/67

イタリア戦争(1976〜1977)前半 “統一”を掲げた北の電撃進撃と、南の崩れながらの抗戦

Ⅰ. 戦争前夜:イタリアはすでに二つの国家だった

地域 体制 経済 社会構造 国民感情

北イタリア(ミラノ・トリノ・ボローニャ) 社会主義共和国(計画産業国家) 工業力高

い・労働組合が支配 都市中産階級が組織化 「我々こそ本来のイタリア」

南イタリア(ローマ・ナポリ・シチリア) ムッソリーニ死後の暫定保守政権 観光・農業

中心で貧困 マフィア・教会が各地域を統制 「再統一より生活が心配」

最大の構造差は 「北は組織国家、南は個人政治」。

ムッソリーニ死後、南は政治的空白と経済不安に揺れていた。

北にとってこれは:

「歴史的統一の大義と、軍事的好機が同時に到来した状態」。

---

Ⅱ. 開戦(1976年6月16日)

北イタリアの電撃作戦 Operazione Garibaldi

作戦目的:

「ローマを落とせば戦争は終わる」

兵力構成

• 北イタリア陸軍:機械化3個軍団

• 戦車部隊中心(FIAT・IVECO製)

進撃軸

北イタリア

↓ (ポー川を突破)

[パルマ] → [フィレンツェ] → [ローマ]

開戦48時間の成果

• ポー川渡河成功

• パルマ・レッジョエミリア陥落

• 南イタリア軍、組織的防衛に失敗

理由:

北の強み 南の弱み

機械化された高速軍 旧式歩兵中心で自動車化不足

統制された戦略指揮 指揮系統が分裂し命令が遅延

住民の協力(統一賛同地域) 地域ごとに忠誠対象が違う

→ 南は軍事以前に国家が統一されていなかった。

---

Ⅲ. フィレンツェ陥落と心理戦(1976年6月25日)

北イタリアは宣言する:

「ローマは我らの母、イタリア民族は再び一つになる」

この宣言は、

• 北の兵士にとって 宗教的使命感 を与え

• 南の市民にとって 「抵抗しても無駄」という無力感 を生んだ

住民感情

地域 感情

北中部トスカーナ 「ついに統一が来た」→ 協力的

ローマ 「戦場が自分の街に来ないでくれ」

ナポリ・シチリア 「ローマより生活が先だ」→ 静観

南は国家的団結を形成できなかった。

---

Ⅳ. ローマ北方戦線(1976年7月〜12月)

ここで戦争は“機動戦”から“補給戦”へ

北軍はローマの50km北方まで前進する。

しかし、ここで進撃が停止する。

理由は補給。

北イタリア側の問題 内容

補給線が細長い 戦車・燃料を北部から運ばねばならない

鉄道が破壊される 南ゲリラ・マフィアが輸送線を妨害

食糧供給が足りない 奪った地域は貧しく徴発が効果薄

→ 北は ローマを包囲できるが、制圧はできない 状態に入る。

---

Ⅴ. 南イタリアの戦略転換

「正面戦を捨て、街と山で粘る」

南は軍事的に劣勢と理解し、次を選ぶ:

1. 市街戦による防衛拠点化

フィレンツェ・ローマを「石の要塞」に再構築

2. マフィアと教会ネットワークを動員

食糧配給と情報戦で市民統治

3. 米英への外交依存戦略

「ローマ陥落は地中海バランス崩壊」と訴える

特に重要なのは:

南イタリアは“反共の象徴”となり、

英米が見捨てられない存在になったこと。

---

Ⅵ. 国際反応(1977年初頭)

国 反応 理由

米国 ローマ陥落阻止を優先 地中海の制海権保全

日本 朝鮮戦争後で疲弊、直接関与せず ただし武器と物資は供給

英国 地中海艦隊をシチリアに配置 イタリア全赤化を恐れる

ソ連 黙認(公式には不介入) 北イタリアは“理論的には同志”だが、戦争拡大は望まない

この段階で イタリア戦争はヨーロッパ秩序の中心問題になる。

---

総括:戦争前半の構図

北イタリア 南イタリア

攻勢側だが補給が持たない 守勢だが地形と国際支援で粘る

「統一」という強い理念 「ローマ防衛」の象徴的抵抗

軍は強いが国家は若い 軍は弱いが社会ネットワークは強い

勝敗はついていない。

だが“時間”は南を助け、北を疲弊させていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ