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世界構造の全体像(1947年時点)

停戦後の世界は、「一極覇権」ではなく、**三極構造的な“凍結冷戦体制”**に移行しまし

た。

1. 西方自由圏(米・英・仏南部・南伊・日本・南朝鮮など)

2. 欧州共産圏(ドイツ・北伊・一部東欧)

3. ソ連圏(バルト〜東欧東部・中央アジア)

さらに中国・東南アジア・中東・アフリカが「緩衝・不安定地帯」として存在します。

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1. 欧州勢力圏

ドイツ社会主義共和国(KPD政権)

• ライン河を国境にフランスと接し、西進を阻まれて停戦。

• 共産党主導の計画経済体制を確立。

• ソ連と同盟を結ぶが、スターリン暗殺後は独自路線(ドイツ型共産主義)。

• 東欧・北イタリアに衛星国を持ち、事実上「欧州共産ブロックの盟主」。

• 首都:ベルリン(被災都市の復興が進行中)。

フランス共和国(南部政府)

• 北部は共産勢力の影響を受け一時的混乱。

• 南部中心に自由政府が存続し、連合国(米・英)支援で秩序回復。

• アルプス以南ではムッソリーニ政権と協調関係。

イタリア

• 北部:イタリア共産党政権。ドイツと提携、欧州共産圏の一角。

• 南部:ムッソリーニ政権が残存。ローマ以南を統治。

• 反共主義・民族主義を掲げ、連合国の支援を受ける。

• 事実上の“南イタリア王国”化。

英国

• 戦争の疲弊から海外展開を縮小。

• 米国と協調して「欧州安定化政策」を主導。

• 植民地維持よりも、対ソ連・対ドイツ外交に注力。

ソ連圏

• スターリン死後の後継政権が体制維持。

• 東欧東部・バルト・ベラルーシ・ウクライナを影響圏に保持。

• ドイツ共産圏とは協調関係だが、指導権を巡る潜在的対立も存在。

• 核兵器は未保有、外交的柔軟路線を取り始める。

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2. 東アジア・太平洋勢力圏

日本帝国(戦後自由圏の柱)

• 原爆攻撃なし・本土無傷。

• 東南アジアや朝鮮半島南部を連合国の一員として占領・統治。

• 東アジアでの経済的・軍事的主導権を確立。

• 米国と「太平洋安全保障同盟」を締結(名目上の連合関係)。

• 台湾は引き続き日本領。

朝鮮半島

• 南部:連合国管理下で独立。大韓民国成立(資本主義・民主制)。

• 北部:ソ連の影響下で朝鮮民主主義人民共和国が成立。

• 38度線相当の分断固定。緊張状態だが戦闘は停止。

中国

• 原爆3発の影響で中央政府(中共)は壊滅。

• 毛沢東死亡後、統一権力崩壊。各地で軍閥・都市評議会・ゲリラ政権が乱立。

• 米英日が沿岸部・港湾都市(上海・天津・広州など)に安全地帯を設定。

• 内陸は無政府状態、地方独立政権が乱立。

• 国際的には「戦争は終結したが国家は崩壊中」とみなされる。

東南アジア(仏印・蘭印・英領地域)

• 仏印・蘭印:本国崩壊のため、日米が共同保障占領。

• マレー・ビルマ・フィリピン:日米連合の安全保障下。

• 独立運動・赤化運動は抑制されつつも潜在的脅威として残る。

• 東南アジア全体が「自由圏の緩衝地帯」として機能。

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3. 中東・南アジア・アフリカ

中東

• 戦時中の欧州列強崩壊で勢力空白。

• 米英が石油地帯の管理と秩序維持に介入。

• 共産ブロックの影響は限定的だが、民族主義が台頭。

南アジア

• 英領インドが分裂準備段階。

• 東西ブロック双方からの影響が始まる。

アフリカ

• 欧州列強の弱体化で独立運動拡大。

• 米英が「安定化支援」名目で介入。

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4. 核兵器・軍事バランス

陣営 保有状況 備考

米国 保有(実戦使用済) 世界唯一の核保有国

ソ連 未保有(開発途上) 体制不安定で遅延

ドイツ共産圏 開発中 科学者が独自研究を続ける

日本 研究開始段階 米国技術の協力を受け試験段階

核の独占が米国の外交的主導権を決定づけるが、ドイツの科学力は潜在的脅威。

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5. 世界構造のまとめ

陣営 主体国 体制 勢力圏・特徴

自由圏 米・英・日・南伊・仏南・南朝鮮 民主・資本主義 西欧・東南アジア・太平洋を掌

握。唯一の核保有陣営。

欧州共産圏 ドイツ・北伊・東欧西部 社会主義(独自型) ライン河以東を勢力圏。ソ連と

は緊張関係。

ソ連圏 ソ連・東欧東部・中央アジア 共産主義(正統派) 欧州東部と中央アジアを保持。

ドイツ圏と分裂傾向。

中華戦後地帯 無政府・軍閥 群雄割拠 国家機能崩壊。アジアの火薬庫。

保障占領地帯 東南アジア・台湾・南洋群島 日米共同統治 冷戦初期の緩衝地帯・経済復興

拠点。

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6. 歴史的意義

• 「敗戦国なき停戦」:各国が勝利宣言を出したことで、講和条約ではなく「多国間休戦

覚書」で戦争終結。

• 「冷戦の早期化」:1947年の段階で三極的冷戦構造が成立。

• 「アジアの再編」:日本が戦後も国力を維持し、米国と並ぶ東洋の中心へ

• 「欧州の赤い境界線」:ライン河〜北伊を通る「赤い鉄のカーテン」が象徴化。

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この世界では、地球全体が戦争ではなく“緊張の凍結”によって秩序を保つ構造です。

東西だけでなく、「欧州型共産主義 vs ソ連型共産主義 vs 自由陣営」という三重対立が

特徴となります。

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