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0.プロローグ


「にゃーーーん!!」


ある日歩いていたら、突然空から猫が降ってきた。

そして俺は咄嗟にその猫を顔面で受け止めた!


モフッ


ああー!この世の物とは思えないモフモフ感。

お日様とポップコーンが混ざったみたいな匂い。

これが猫吸いなのか…えも言われぬ幸福だ。

もっと深く吸い込みたい!!もう一度深呼吸をし…て…


-------


「どうしてですか!!何アレで死んでるんですか!?」


「…猫アレで…?」


「何うまいこと言った、みたいな顔してるんですか?!」


目が覚めると、そこは真っ白な空間でした。

いやぁ、やらかしたね。俺猫アレルギーだったわ。


「あまりにも幸せで、自分が猫アレルギーだってこと忘れてましたわ。ハハハ。」


「ハハハ、じゃないんですよ!貴方死んじゃったんですよ!?どうしてくれるんですか…死ぬはずのない人間を殺してしまうなんて、女神失格です…」


どうやら俺は死んでしまったらしい。

普段は呼吸が苦しくなったり、痒くなったりするくらいだから油断していた。

連日の残業疲れと体調不良が重なった結果なのだろう。

ちょうど鼻かもうとしてマスクも外してたしね…。

そして先程から目の前で怒ったり泣いたりしている金髪美女は女神様なのね。


「ちょっと猫に化けて他の世界の様子を見に行こうとしただけなのに…はぁ、いつまでもグチグチ言ってても仕方がないですよね…。貴方には大変申し訳ないことをしました。」


「いえ、俺もすぐに猫吸いをやめれば死ななかったと思うので、なんかすみません。」


「貴方が謝ることではないのです…。これが私の世界ならすぐに生き返らせて差し上げるのですが…少々お待ちくださいね。念のため確認いたします。」


そう言うと女神様は懐から何かを取り出した。

あれはどう見ても・・・スマホだ。


「あ、お世話になっております〜。私みどりの星の管理をしておりますエメラダと申しますが、そちら地球の管理者様でお間違いないでしょうか…。あ!お世話になっております〜!」


エメラダ様っていうのか。それにしても腰低いな…。神々の世界もなかなか大変そうだ。


「実はですね、ちょっと手違いでそちらの民を1人ですね…。はい、大変申し訳ございません〜。お手数おかけします〜。…ちなみになんですけど生き返らせていただくのとかって…あ!難しいですよね〜!いえいえ!こちらのミスですので!なんとか納得してもらいますんで〜!お忙しい中ありがとうございました!失礼します〜!」



「無理でした…!」


「欲を言えばもう少し頑張って欲しかったですね…」


「ちょっと神界での立場というかなんというか…あまり強い方ではなくてですね…。」


それはさっきの電話?を聞けばわかるけれども。

俺は地球では生き返れないんだなぁ…。

未練も特にないけれど。まあこの流れでいけば…。


「そこで代わりと言ってはなんなのですが…。」


お?


「私の管理する世界に転生ということでは「待ってました!!!」


来たぜ!異世界転生だ!!!

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