定例会議
王城にたどり着いた俺は門番に秘密の言葉を言った。
「定例会議です。」
「入ってよし。」
無事入れた俺は見慣れた王城内を駆け足で進んでいった。
そして王城内の庭にポツンと建っている小さな家の前についた。
「定例会議に来ました。5です。」
と言うと、中から
「パウく~ん!ようこそ~。」
と愉快な声が聞こえてきた。
それと同時に扉が開き、丸い机に9人の男女が座っているのが見えた。
「パウくん遅かったねぇ~。あとちょっとで始まっちゃうとこだったよ~。」
「すみません。少々野暮用で遅れました。あとここでパウという名で呼ぶのはやめてもらってもいいですかね、シズクさん。」
青い髪に星の髪飾りをつけてるこの女、名前はシズク。
一応こいつ...この人も俺と同じ転生者だ。
この世界には多くとは言えないが転生者がいる。
年齢は聞いたら殴られた。
あんなに怖い顔は見たことがなかった。
殺気まみれの魔獣よりも魔王よりも怖かった。
で、話を戻すけども定例会議とは俺を含めた10人、冒険者ランクカラーがグレーの人たちのことだ。
まぁざっくり言うと。この世界で超強い人たちが今後の方針について議論するという体でと世間ではそういうことになっているが、実際はただのお茶会やらちょっとした世間話的な事しかやってない。
サボってるわけではないんだが、重大な話は先にやって解決させてしまうので時間が有り余っているのだ。
「ではりゅうたも席に座れ。これから第何千回かは忘れたが定例会議を行う。」
「まずは自己紹介からだったけ~。」
「毎回同じ人なのに紹介いるかなぁ。」
「まぁまぁ、そこはあまり気にしないで...。」
てな感じでいつも通りの定例会議が始まった。
カレー食べたらお腹痛くなった(@_@)