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ゼロナイト  作者: たむーん
1/3

背景

荒れ果てた土地。

乾燥しきった湖。

灼熱の海。

凍える山。

魔物と人の声が鳴りやまない。

魔物を倒し、魔物に倒される。

人を倒し、人に倒される。

止まらない戦い。

いつからこのような事になったのか、それを知る者はもう誰一人としていないだろう。

何のために戦っているのか、仲間が殺され、それを理由として復讐をする。

それを見た魔物と人がまた復讐をする。

復讐の憎悪は増え続け、やがて黒い大きな丸い塊となった。

塊は赤黒い瘴気を放出し爆発をした。

その爆発は山一つを更地にさせるほどの威力。

その威力に魔物と人は一瞬戦いが止まった。

呪いみたいなそんな感じのものが感じられた。

が、再び戦いは始まった。

きりがない戦いの最中、人と魔物は常に成長をしていた。

魔物は強い個体や強い魔法を、人はそれに対抗するような魔法と知恵を。

なんの意味もない戦いは魔物と人を成長させた。

国ができ、大きな戦力を蓄え物が動き、食料を生産する。

知能が上がり、魔物と人との戦いにデメリットとリスクしかないと気付いた者たちは不可侵条約を結びお互いに協力し合うような仲になった。

共存しあえない考えの魔物と人は今もなお戦いを続けている。

亡くなったものの数は計り知れないほどになっているだろう。

亡くならないものを創ればいいと考えた外道の者たちもいる。

そしてそれらを先導する王をそれぞれ魔王と国王と呼んだ。

初代魔王ムーン・ホワイトと初代国王グランド・エールは未来永劫続く不可侵条約を結び、それを機に魔国は5国、王国は7国誕生した。

そのうち魔国では最強の王を決めるため魔王戦争を、王国では最強の冒険者を決める冒険者ランクを始めた。

その結果魔王は5人、冒険者は順位とランクカラーが出来た。

しかし、最強がいるならば最弱というものもできてしまう。

その格差が広まり身内による自滅などが多発した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「これがこの世界の背景だ。全魔類と人類がこのことを知っている。これは暗記レベルのものだ。

 冒険者の心得としてしっかり胸に、脳に刻んでおけよ!特にこれから冒険者となるお前ら無の

 やつら。毎年魔獣との戦いで負傷者及び死亡者が後を絶たない。安全第一だ。命あってこその

 人生だ。油断と焦心が足をすくわれる。では、解散とする!」


ここはタミュール王国の冒険者協会。

今しゃべってた人はここの協会代表のライク。

ランクカラーは白、どのくらいの強さかというとだいたい山を吹き飛ばす魔獣を一人で討伐できるくらいだ。要するに相当強い。代表なだけある。

今のは初心者冒険者に対する講習会。


ここ最近冒険者成りたての初心者が負傷などをする事故が発生している。

初心者だからしょうがないという意見もあるだろうが、今回は事件レベルだ。

初心者の8割が重軽傷を負っている。

強い魔獣が出現したとか天変地異や厄災が起こったとかそういう情報はない。

となると、初心者狩りや盗賊などといった人為的なものによる可能性が高い。


ちなみに俺はパウ。苗字は内緒で名前はりゅうた。パウはこの世界で使ってる偽名だ。

偽名といってもパウの名は結構な頻度で使用しているからあまり違和感はない。

あと俺には姉がいる。ミヤノというんだがこの世界では俺と同じく偽名で通してる。

まぁ姉のことは置いておいて、さきほどからこの世界と言っているがまぁ、俺らは俗にいう転生者ってやつだ。この世界にはかなり昔からいる。ゲームでいうと最古参的な奴だ。

じゃあなんで生きてるんだとかどうやってこの世界に来たとかそういうことは後程説明するとして、今はそんなことより、ちょっと緊急な用事がはいっているんだ。


まずはここを出て王城の会議室に行かないと。


「よう、パウおまえもここにいたのか。どうだ今回の講義会は?」

「うるさい、あ、あぁよかった。急いでるから失礼する。」

「う、うるさい...。言うようになったなぁパウのやつめ。」


ライクさんには悪いけどまたあとでね。

時間に間に合わなくなると申し訳ないから、下級魔法のクイックを俺の足に付与をする。

これでいつもの5倍ほど早く走れるようになった。

あと追加でジャンプアップもつけておくか。

ケガだけしないようにしないとな。

最近暑くて朝起きたら部屋の温度が29.8度いってて死ぬかと思いました。

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