表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/4

4ht〜6ht

4:Red Zone



今日もまた来た

お前の催促


出会って3年

ずっと足代わり



したことといえば

酔っ払ってやったキスだけ



おまえのために買った車

走行距離はもう

1000000キロ


打ち破ってやる

この関係

今の二人のその先に突き抜けるための

Red Zone




踏み込むアクセル

加速する想い


疾る衝動

跳ね上がるスピード


勇気搾って

もう告っちまおうゼ!



おまえのために買った車

飛ばして向かうおまえの心


打ち破ってやる

このバリア

焦らし続けるその態度

跳ね飛ばすための

Red Zone




おまえのために買った車

ぶち込んでやるぜそのハートに


打ち破ってやる

壁全部

閉ざされた心のドアを

こじ開けるための

Red Zone









5:拝啓、桜の花薫る季節となりました



拝啓

桜の花薫る季節となりました

貴方はどうお過しですか?


僕は

桜の花に囲まれて

貴方を思い出しています



薄紅色の花びらが舞うあの公園に

貴方に連れて行ってもらってから


僕もすっかり桜の花が好きになりました



貴方は覚えていますか?

あの麗らかに差し込む晩春の日差しの中


まるでライスシャワーのように

優しく降り注ぐ花びらのシャワーの中を寄り添って歩いたあの日を


僕は忘れていません

僕にとって貴方がくれた最高の宝物だから




ところで

話はがらっと変わりますが

新しい恋人ができました


僕は

彼女にもあの綺麗な

桜並木を見せたいと思います



薄紅色の花びらが舞うあの景色は

とても綺麗で幻想的で


彼女もきっと気に入ってくれることでしょう



僕は間違っていますか?

これから別な人の隣で歩き出そうとする中


その相手を貴方の色に染め変えようとする僕は

貴方には忘れられますか?

あの日を


僕はできそうにありません

貴方がくれたあの日々は

どうしたって宝物だから




苦しいです


正直

辛いんです

今の僕の胸の内は


彼女は貴方ではないのに


僕のカノジョももう……

貴方ではないのに!




貴方は覚えていますか?

覚えていたなら忘れてください

僕らが過ごしたあの日々は


僕も閉じ込めようと思います

僕の心の奥にあるパンドラの箱に


その誓いとして今日僕は

この手紙を貴方の墓前に捧げる次第です



それでは

常世でますますご健勝のことお祈りしつつ

この辺りで筆を置きます

敬具









6:紙がねえ!



突然やってきた腹の急降下

あっという間に限界だ!


人目憚らず立ち上がり

専用施設に猛ダッシュ!



間に合った

間に合った

なんとか間に合った!


用を足し終え

戻るテンション

最後の仕上げと右側見ると

     !

か・み・が・ね・え・!




一時期の不運と割り切って

他の個室を覗き込む


掃除用具入れの上の棚

確かそこにも置いてある



ある筈だ

ある筈だ

絶対ある筈だ!


短けぇ脚伸ばし

もがきながら

必死にまさぐる棚の上

たけど

か・み・は・ね・え・!




男子トイレに紙はねえ

じゃあどうすると考えた


思い付く場所は只一つ

禁断の場所女子トイレ



見付けたぞ

見付けたぞ

ようやく見付けたぞ!


急いで巻き取り

拭き取った後


感じてしまった

最悪な気配



誰か来る

誰か来る

ヤベえ誰か来る!



急転直下

急降下


天国から地獄へ



今開く

今開く

地獄への扉が……



 「「きゃあー!」」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ