始まらない
ある高校の校舎
廊下で男子学生が掲示板を眺めていた。
このポスター、ずっと貼ってあるんだよなあ
ちゃんと読んだことなかったな、
『「深夜部」 部員募集中
部室に入れたらあなたも深夜部員!
集合場所 4号館5F
活動時間 午前0時~ …』
うわ、やめとこ
4号館って大学だよな、
活動ほんとに深夜だし
こんな部活誰が入るんだ。
予鈴が鳴り、男子学生は教室へ向かった。
「あ~~~~!も~~~~!ちょっとだっったのに!!
興味示さないかなぁ?
一度は挑戦してみろよ!!
夜にちょっと学校に来るだけじゃん!!
学校だよ?どっかのゲーセンじゃないんだから、
あっ、ゲーセンのが良いか。…」
なんちゃって制服を着た女性がポスターをつついてぶつくさ言っているが授業が始まっているので誰も聞いていない。
「こんなんで部員来るかな…早く増やさないと…この学校を…」
「ねえ…助けてよ、 ………」