06 INワ OR リアル?
初めてお風呂というものを体験中のチセは
タマにもたれかかりながらも、その新感覚に心躍らせていた。
「これは、ぷわぷわして楽しいのぉ?
ぽかぽかが、全身を程よく圧迫してくる感じも堪らぬ・・・」
「お風呂は気持ちええよねぇー。」
「ふはぁぁぁぁ~~ 溶けてしまいそうじゃぁぁ~ 」
ああー うちも一緒にそれ味わいたいなぁぁ><。
ゲーム内とゲーム外の住人では
その感想が異なるのは当然だが
チセはかなりお風呂を気にいった様子で
タマもそれを見ているだけでほっこりしていた。
が・・・
10分ほどして、チセは宣言通り溶けてしまったように
のぼせて目を回した。
◇ ◇ ◇
「チセ様ぁー? 大丈夫ー?」
チセを下着姿の上から大きなタオルで包んだ状態で
ベッドに運び寝かせ、額に濡れタオルを乗せながら
タマは心配そうに声をかけた。
「うぅー・・・ クルクルじゃ・・・
世界が回って熱いのじゃ・・・」
「ちょっと熱冷ましたら良くなるから
ちょっとま我慢してなぁ。」
「あまりの心地良さにウトウトしてしまって
クラクラッときたと思ったらコレじゃ・・・
1人で入っておったら、そのまま水死体になっておった。
タマが一緒で助かったのじゃ・・・。」
「あはは、大袈裟やなぁ?
いくら死にやすいって言っても
そこまで弱ないで? 人間も。
あ、タオル冷た過ぎない? 大丈夫?」
「あ、うむ、コレは心地よい・・・。
タマは流石人間だけあって
この身体の扱いをよく知っておるのじゃな。」
「・・・?
こんなん、普通やで?
どっちかゆうたら、うちは無知で、お馬鹿やし。」
「そうなのか?
じゃが、この冷たいタオルのお陰で
随分楽になったのは確かじゃ
妾にとってはありがたい事じゃ。」
「そっか・・・ なんかそれ、嬉しいな。」
「互いに、な。」
リアルでは何のとりえもなく
誰かに褒められる事もなかったタマには
その言葉は何かすごくキラキラした宝物のようで
思わず顔がニヤニヤになっていた。
「えへへ・・・
あ、風邪ひいちゃわないようにしないと!
身体は、拭いたつもりやけど
濡れた下着のままやから
着替えちゃって欲しいんやけど
お布団の中ででもささっと・・・ できる?
あっち行ってよか?」
タマはそう言いながら
新しい下着を用意して、掛布団をチセにかけた。
「いや、やってみる。
そこに、おれ。」
モゾモゾ・・・ゴソゴソ・・・
「う・・・
背中のホックに・・・ 手が届かぬ。
タマ、手探りでつけてくれぬか?」
パンツは履き替えれたようだが
ブラの方は手強かったらしく
脱ぐ方はホックも外さずに無理やり脱いだようだが
新しいブラの背中のホックを止めれずに
チセは布団の中からタマに助けを求めた。
「無理・・・。」
「・・・何?
妾が特別の特別に、恥ずかしいのを我慢して
少しだけ肌に触れても良いと言っておるのに
タマは今、断ったのか?」
「そうやなくて・・・
感触ないから、手探りは分からへんねん・・・。
間違ってお肉つまんだりして
痛い事しちゃうかもだし、怖いんよ・・・。
見ながらでもええなら・・・ もちろんするけど。」
「ぅ・・・。
妾の柔肌を見る為に
嘘を言ってはおらぬじゃろうな?」
「うわ・・・信用ないなぁ、うちって。」
「し、信用の話ではない!
その・・・ タマのその顔が
妾にそう言わせるのじゃ・・・。」
「あはは・・・ そっか。
正直ゆうとな・・・
うちもびっくりなんやけど
チセ様の裸見ると、ドキドキしちゃって・・・
あははは・・・カミングアウトしちゃったw
うち、けっこう末期の故障中みたいや・・・。」
「むぅぅ・・・ えっち・・・」
「あははは・・・
女の子に言われる日がくるとか、びっくり。」
「タマがそんなでは余計に恥ずかしいではないか・・・
まったく。
こんな恥ずかしい事を我慢するのじゃ
当然、ガチの美味しいご褒美が
用意されておるのじゃろうな?」
「それ・・・ うちが作ったシステムやないから
保障でけへんで・・・?」
チセは返事をするかわりに身体を起こし
前を新しいブラで隠しながら
背中まで伸びた髪を
右肩側から前に下ろし
タマの眼前に、背中を晒した。
その姿にドキっとさせられながらも
タマは、背中越しに見えるチセの頬や長い耳が
赤く染まっている事に気付く。
言葉にはしなくても、チセも故障中なのは明らかだった。
タマは、露わになった華奢な背中に目を奪われながらも
両側にあるブラの紐を寄せ
力加減が分からないから
傷付けない様に、できる限りそっと
そっと、優しく、ホックをとめた。
タマにとっては
モニターの中で起きた出来事。
それなのに、妙にリアルで・・・
その場にいて、この手でそのホックをとめたような感じだった。
ドキ ドキ ドキ ドキ ・・・・
モニターの上にあるカメラやセンサー類が
タマの顔を読み取り、赤く染まった顔の色や
ドギマギした表情を、容赦なくアバターに反映させ
自分がどれだけドキドキしているかを思い知らされる。
その顔をチセに見せるのが死ぬほど恥ずかしくて
思わずカメラから逃げようとして・・・
でも、チセの長い耳や綺麗な顔が
同じように赤くなっているのを見ると
逃げるなんて事は、できなかった。
自分も、同じように、ドキドキしてると・・・
違う世界にいたって
同じように感じる事ができなくたって
それでも、同じように
チセにドキドキしていると・・・
伝えたかった。
「か、顔が・・・ えっちじゃ。
バカタマ。」
「うん・・・。
めっちゃ、恥ずくて・・・ 死にそう。」
「妾のセリフじゃ・・・ バカ。
じゃが、タマも同じなら
・・・良い」
「うん・・・ うんっ。
風邪・・・ ひくよ?
お布団かぶって、ちょっと休みっ 」
「・・・ うむ。」
少し満足そうな微笑みを浮かべ、チセはそう答えた。
◇ ◇ ◇
チセがベッドに落ち着き、一安心したタマは
ふと目をやった窓の外が、すっかり暗くなっているのに気づく。
そして、ここがゲームの中の世界で
6倍で時間が流れる世界である事を思い出した。
もう、1日過ぎちゃったのかぁ・・・
ここでは、1日は4時間。
つまり、たった2時間程活動するだけで夜がくる。
ベッドに横たわるチセは
やはりあちら側の住人のようで
少し前に起きたのに、もうトロンとした目になり
船を漕ぎはじめていた。
「夜んなっちゃたね・・・
もう、寝る?」
「うむ・・・
どうやらまた、眠いというやつじゃ。
タマはまだ眠くならぬのか?
また2日も消えられても困るし
早めに寝て、早起きをして欲しいのじゃが。」
「・・・?」
頭の中で計算してみた。
1日が4時間の世界で・・・
チセと同じように寝たり起きたりできるのだろうか?・・・と。
2時間ほど寝て、2時間ほど・・・起きる? とか?
いや、さっきチセは1時間程眺めていたら
普通にあくびをしながら起きた気がする。
え・・・ 1時間睡眠・・・?
んー・・・ うん、無理ゲー。
でも、今だけは・・・
あと数日くらいは・・・
リアルで2~3日も頑張れば
チセ様にとっての2週間くらいの時間を
一緒にいてあげれるって事・・・やんな。
・・・って、うち、正気? 末期? 手遅れ?
リアルの感覚でそう思いつつも
2、3日程度をチセに捧げるくらいはなんともない!
という心の衝動は、確かにタマの中にある訳で・・・
スマホのカウントダウンタイマーを立ち上げ
1時間の仮眠をとる事を決意した。
普段、何かをしたいなんて事をあまり感じないタマにとって
何かをしたいと思える衝動が沸いて
それが生きるエネルギーになっているような・・・
そんな感覚だった。
どうでもいいリアルよりも
今はそう感じる事ができる
チセとの時間が何よりも大切に感じ始めていたのかもしれない。
とはいえ、まだ全然眠い訳もないので
少しでも休めたら儲けものといった気持ちだった。
「チセ様?
うちもちょっとだけ寝るね。
今度は消えない様に・・・。」
「・・・??
もう、ハァ? も言い飽きたのじゃが
それは、どう理解すればよいのじゃ?」
「身体はここに残ると思うんやけど
魂が抜けちゃってるっていうか
目も耳も使えなくなっちゃうっていうか
なんかそんな感じ・・・かな?」
「身体は消えぬが 魂が、抜ける??」
「うん・・・。
6時間・・・うちにとっては1時間なんやけど
6時間したら起きるように頑張るから。
あ、でも、もし、お寝坊したら・・・ごめん。
一応、リンゴと梨とお水はいっぱい出しとくけど。
また、寂しい思いさせたら・・・ごめん。」
「・・・むぅぅ。
お寝坊は許さぬ・・・が
6時間はタマのたったの1時間、か。
厄介な・・・
むぅぅぅ・・・
タマの身体があるだけでも安心じゃが・・・」
ちょっと複雑な表情をしながら
チセは少し考え込んだ。
が、何かを思い出したように口を開いた。
「ぬぅぅ・・・ いや、やはり許さぬ!
考えてもみろ?
あの、二日は、ここ数千年・・・
いや、妾が存在した全ての時間の中で
間違いなく最も最悪な時間だったのじゃ。
分かるか?
いや、タマが分からぬなど許さぬ!
また、あの永遠の苦しみとも言える時間を過ごすなど・・・
今度は、本当に、壊れてしまうかもしれぬ・・・。」
「・・・あっ」
「怖くて、寂しいのじゃ・・・
タマがまた、二日もおらぬなど・・・
妾には耐えきれぬ。
タマの事情を気にかけれるほど、余裕などないのじゃ。
じゃから、妾を一人になど・・・ するでない・・・。」
あの日の事を思い出してしまったらしく
そう話すチセの顔はさっきよりも深刻で
何かに怯え、もうすでに壊れ初めているようにしか
タマには見えなかった。
「うちが、馬鹿やった。
絶対、戻って来る。
もう、チセ様をそんな気持ちにさせへんから。」
「タマ・・・。
分かって・・・くれたのじゃな。
ありがとうじゃ・・・ タマ。」
「うんっ。」
その会話の後、チセは数分で寝息を立て始めた。
ちゃんと1時間で戻って来る事を強く決心したタマだが
当然まだ、眠気などこない。
だが、少しその寝顔を見つめているだけで
セットしたタイマーが
60分から57分に減っている事に気付く。
ゲームに入り込んでチセと会話をしている時は
完全にその気で、例え倒れたって構わないとさえ思っていた。
だが、現実世界の自分の部屋で
その数字を眺めている今は
やはり徐々にリアルでの正気に戻る。
ゲームのNPC相手に
何をしているのか、良く分からなってくる・・・。
ゲームの中ではゲームの中での正気だったが
リアルではリアルの正気があった・・・。
そうこうしている間に残り50分。
眠るには、あまりにも短い。
タマはタイマーの数字を見ながら
今回の夜はもう眠るというのは諦める事にした。
が、この1時間が、リアルでの限りある時間である事に変わりはない。
食事に睡眠にお風呂やトイレも含まれる。
一緒に居る時にお風呂に30分入るというのは
チセを3時間一人にするのと同じなのである。
そんな事をリアルの自分の部屋で考えると
ますます自分が何をしてるのか分からなくなってくる。
が、チセをもう絶対に放っておけない感覚だけは消える事は無く
おかしな事だろうと、末期症状であろうと
タマにはこれだけが真実だった。
そして、今回の1時間はシャワータイムにあてる事にし
タマはリアルの浴室へと急いだ。
◇ ◇ ◇
浴室に向かう途中、トイレによりおしっこもしておく。
用を足しながら、やっぱりチセを思い出した。
「はぁぁぁぁ・・・ た、確かに・・・。」
生まれてから何回トイレでおしっこをしたのか分からないが
今までで一番、気持ちがいいおしっこだったと感じてしまって
なんだか恥ずかしいようなこそばゆい感じだった。
実際の身体をもたないはずのAIに
こんな事を教えられるなんて、本当にありえるのか?
結構マジでそんな疑問をもちながら、次は浴室へ・・・
シャワーを身体に当て、その感触をいつもより念入りに味わう。
「はぁぁ・・・ ふふっ 確かに・・・。」
チセがちょっとくすぐったいと言った気持ちに
今頃共感できたのだが、その時に戻れる訳もなく
あの時に同じ気持ちになれなかった事が、少し胸をチクっとさせた。
向こうには用意してなかったボディソープで身体を洗いながら
リアルの自分の身体の匂いと
チセが感じている匂いは同じなのかなーとか考えてしまう。
かなりの末期症状である事は、頭では分かっている。
ゲーム内の事はデジタルなデータでしかなく
匂いなどあるはずがない、本当は空気すら存在しないのだから。
001の匂いには 甘い匂いだという意味が付けられるだけで
その数値をチートで002にでも書き換えてしまえば
きっと違った感想をチセは返してきてしまうだろう。
分かってはいるが、もう、それが嘘であって欲しいと思っている程
タマは末期症状だった。
現実逃避して、もうそんな事など考えずに
どっぷりハマって、チセと幸せに暮らしたい
・・・くらいの事を思い始めていた。
綺麗な肌、好みの顔、心をひきつけてやまない表情や声に仕草・・・。
リアルではあり得ない、長い耳に、見た事のない色の瞳。
美しいものに惹かれているのか
一人の人間として惹かれているのか
それとも、一人の女の子・・・
恋愛の対象として、惹かれてしまっているのか・・・
それはタマにも良く分からなかったが
そこに働いている強い引力には
もう、逆らえそうになかった。
「・・・・末期、乙。」
諦めた様にそう漏らして・・・タマはまたPCへと向かった。
チセの顔を、ただ、見たくて・・・
◇ ◇ ◇
シャワーを終えたタマは部屋へ戻る途中
渇いた喉にカフェオレを流し込もうとキッチンの冷蔵庫をあけたのだが
チセが水を美味しそうに飲んだ表情を思いだし
コップに氷を入れ、シンクの蛇口をひねり水を注いだ。
ゴクッ ゴクッ ・・・
「うんまっ!
へへっ そっかそっか・・・。」
ちょっとチセと同じ気分になれた気がしただけでタマは嬉しかった。
飲んだ分の水を蛇口から足し、そのコップを片手に部屋に戻り
ラフな部屋着に着替えてPCへ。
そして、チセがまだ眠っているのを確認すると
タマは別窓でネット検索を始めた。
目的は、匂いや味や触感を感じられる周辺機器の購入
すなわち、ゲーム内で言うところの、例外病の治療だった。
しかし、中古に、オークション・・・
色々調べはしたのだが、やっぱり金銭的に手が届かない。
そもそも、生活費で精一杯だったりするのだから当たり前だ。
「はぁ・・・ 無理ぽ。
どんな味なんやろなぁ・・・梨とか。
チセ様の・・・ 匂い・・・とか・・・
・・・って! あほかぁ!」
そんな小芝居を一人自分の部屋で演じ終わり
とりあえず、お金もないので別窓は閉じ
コントローラーを首に巻き、タマはゲームへと戻る事にした。
パチッ! チチッ・・・
「痛ッ!?
・・・えッ?!
コントローラー? 故障とかやめてやッ?!」
首に巻いたコントローラーから
電気でも走ったかのような痛みを感じた。
・・・が、タマはその瞬間、痛みよりも
コントローラーが壊れる事を心配していた。
壊れたら愛しのチセに会いに行く事すらできなくなる
今のタマにはそちらの方が大問題なのだ。
慌ててコントローラーを首から外して
色んな角度から異常がないか凝視した。
「・・・大丈夫、かな?
あせったぁぁぁ。
静電気かなんかやろか・・・?
もう・・・頼むで???
壊れたら、また買う余裕なんてあらへんからなぁ?」
万が一壊れていたとしたら
どれくらいの時間チセを放置する事になるのだろうか・・・?
そこまで考えて恐ろしくなったタマは
首をブルブルと振ってその考えを追い払い
気を取り直してゲームへと向かった。
◇ ◇ ◇
ゲームに入ると、洗濯物の事を思い出したので
とりあえず自分の着ていた服とチセの服を
洗濯機へと突っ込んでスタートさせた。
あ、しまった、シャワー行く前に回しとくんやった・・・
これ、間に合わへんよなぁ・・・?
とか、思っていたら
1分程で洗濯は終わり、乾燥まで済んでいた。
流石ゲーム・・・ハイテクや。
そう思いながら、タマは服を着た。
ピピピッ・・・・
丁度そこでタイマーが0になり
60分が経ったことを知らせ
そのすぐ後ちょっとして、チセは目を覚ました。
◇ ◇ ◇
「タ・・・タマッッ!!!」
「いるよー!! 大丈夫!
お洗濯してた!」
「そ、そうか・・・
あ、いや、少しくらいなら
お寝坊しても良いのじゃぞ?
少しは、眠れたのか?」
「うん! 元気やでっ!
それより、もう、くさないかな・・・?
水洗いしかできへんかってんけど・・・。」
「おぉ・・・あれ程の異臭が嘘の様じゃな???
布の匂いとかはもちろんするが
おかしな臭いは消えておるぞ?」
「そ、そんな臭かったんや・・・;
石鹸買う時、洗剤も買わんとやな。
あ、チセ様の服も綺麗にしといたから・・・はいっ。」
「おお・・・おしっこの匂いも消えておるな。
洗濯機め・・・なかなかやりおる。」
「お、おしっこついてたのぉぉ?!」
「ああ、つける気などなかったのじゃが・・・ちょこっとな?」
「嗅覚ないんが、こんなに危険な事やったなんて・・・。」
クンクンクンクン・・・ 匂う訳ないか・・・。
「まぁ、そのうちタマのその故障も治るであろう。
それまでは妾が教えてやるから安心しろ。」
「そっか・・・。」
「そうじゃとも。」
◇ ◇ ◇
日も昇り朝が来ると
チセは出しておいた梨を手に取り齧りだした。
空腹になったら何かを食べる
という事はもうすっかりなじんだ様である。
「あ、皮剥いて小さく切ったげる・・・
ほんとはご飯とかお味噌汁とか食べて欲しいけど
梨とリンゴで大丈夫なん?」
「こ、これは・・・
ガチじゃ!
寝起きの梨は・・・ガチじゃ!
昨日より格段に美味しいぞ!
丸かじりも良いがタマの剥いたのは
もっと美味しいな!
褒めてやるっ♪ んふふふふっ♪」
「そ、そう?! 嬉しいなぁぁ!
じゃぁじゃぁ、じゃんじゃん剥くから いっぱい食べて!
あ、食べ終わったら、出かける前におトイレ行っとこな?」
「おおっ! 食後のおしっこ付きか! それは楽しみじゃな!」
「せ、せやな・・・あはは。」
ジャー・・・
「朝のおしっこも、堪らぬなっ♪」
(/////);
今日のチセ様の破壊力もパない・・・
タマは赤い顔でそう感じるのだった。