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「も・・・もう、やめましょう・・・。ね・・・?」
「だ、だめ・・・ここでやめたら、私の負けじゃないの・・・。」
「もういい。もう、わかったから・・・。」
「おあいこってことで、いいよね?また今度、やろうよ・・・僕、もう止めない・・・。」
「「「「・・・はぁぁぁ。」」」」
「もう遅いから帰ったらどうですか?」
「おう。そうするかな。じゃあな・・・。」
「ばいばい」
「お風呂入りなさいよ。」
なんか不思議な連中だったなぁ。たまにはああいうのも・・・。
ん?
あれ、これって・・・どうやって帰るの?
「どうしたの?忘れ物?」
「俺って・・・どうやって帰ればいいんですか?」
「・・・・・・・・・・・え、まじ?!?!?!?!?!それマジだったの?!?!」
「いや俺は最初っから本気で言ってた」
「だったらさぁ。私んとこ、泊まる?」
「・・・ふぁ?」
「あぁ、それだったらいいんじゃないですか?こうなったのもある意味カイラのせいですし」
「フーナの言うことに一理あるよ。」
「ちょ、地味に責めないでよ、反省してるって。」
「いや、あの、え?」
さすがにそれは抵抗ある。いや、だって、ほら・・・察して。みんな。
「はい。鍵」
,
「鍵?」
合鍵?え、そんな仲?
「あぁ、私アパートやってるの。」
「あぁ!」
かみ合いました。
「シア、案内お願い。203。202でしょ?」
「はーい。おやすみ、カイラ。」
「おやすみ。シア、フーナ、叶斗。」
「うん」
「おやすみ」
そういってカイラの部屋の扉を閉めた。
階段を上がり、フーナは右へ、俺らは左に行った。
「叶斗はこの奥の部屋。突き当たりだからすぐわかるよ。」
「ありがとう。おやすみ」
「おやすみ」
鍵を開ける。
念願の一人暮らしがこんな形で始まるとは思わなかった。