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人気のないところに逃げ込んだつもりだったのに、
なぜか賑やかな話し声が耳に入ってくる。
本能的に頭を上げると、一人の少女がいた。
琥珀色の目で見据えられ、やがて、少女の口が開いた。
「ねぇ、あなた、変な匂いする。。。あ、ダメだ。私この臭い無理!!!!」
「え、あの。」
「も、どっか行って!」
涙ながらに訴える。
「なあ、ここどこだ?俺は薄暗いところに逃げ込んだはずなのに、なんでこんなに明るいんだ?」
「他に聞いてよ!」
逃げようとする少女の腕を掴んだ。
「いやあああああ!!!!」
魂の叫びを聞いた気がした。が、
「教えてくれるまで離しませんけど」
「わ、わかった!話、聞くから!!まず、お風呂はいって!」
「貸してくれないか?」
「わかりましたからぁぁぁ。。。。」
正気を失って真っ白になった少女に罪悪感を覚えながら、後についていった。
そして、ここに来るに至るまでの過程を回想した。