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白と黒


  掌編SF・『精神外科医・ホワイトクイーン』


人間のこころほど神秘なものはない。

汲めども尽きせぬ不可思議な泉のごとくに、無尽蔵な「?」が、あらわれて、有為転変、無数の百花繚乱なドラマを繰り広げる。


が、こころというものに人類がフォーカスして、真正面からその神秘のよってきたる由縁を探索し始めてからは、未だ比較的日が浅い。


「科学」が、人類にとってのプロメテウスの火となり、全てが変わり、こころ、も例外ではない。こころとは? その本質はなにか?

適当な言葉を追求する人々が、たくさんあらわれて、

原始的なサイコロジーも誕生した。

ヴント、ウィリアム・ジェームズ、スキナー、マズロー、その他、偉大な先達の先導のもとで、心理学が体系的システマティックな学問となり、精神医学と共に、どんどん洗練され、進歩してきて…


 そうした「人間の”こころ”をより深く理解するための知の体系」は、同時代の技術科学文明の隆盛ともちろん軌を一にしているがゆえに、加速度的に内容のレベル、qual連絡るity 、quantity も向上進化してきた。

 情報科学やさまざまなコンピュートピアチックなドリームサイエンス的な知見が融合して、全く新たな相貌を、「ココロの科学」は呈し始めたのだ!


 連綿たる、絶え間ないイノヴェーションのひとつの究極形シンボルとして、「総合融合精神医学センター」という豪壮な研究所が首都に創設され、…

 幅広く、最先端の精神科学の研究と、実践治療を行うというはこびとなった。


 その代表者になったのが、”ホワイトクイーン”と異名をとる、史上初の「精神外科医」、白鳥妃沙美しらとりひさみ博士ドクターだった。


精神外科、というまったく新しい医療技術分野の発想や方法論、ノウハウの完成まで、この白鳥ドクターの個人的な、超人的ともいえる才知、手腕、バイタリティに依るところが大きかった。


当初、一プログラマーで、自身がシリコンバレーシンドロームの患者でしかなかった博士は、精神疾患が先天的な場合の、有効な治療法についてさまざまなシミュレーション実験を行うという研究に関わったという奇縁を機縁に、薬物治療はもとより、さまざまなセラピーについての有効性やノウハウについて専門家を凌駕する熟練したエキスパートとなり、その道の『泰斗』にも比肩しうる知識を獲得するに至った。


そうして、サイコセラピーにおける斯界の第一人者、現今の「泰斗」と言われている白鳥兜羅雄しらとりとらお博士こそは、誰あろう彼女の夫で、そのコワモテの風貌と、医師としての技量の卓越さゆえに「ブラックキング」と異名をとり、ふたりの夫唱婦随の研究は、かのキュリー夫人夫妻の偉業になぞらえられたりしているのであった。


「つづく









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