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新たな賢者2

ここセントラル諸島、イグニスの上空高度十数キロメートルの空にある島アイレ。ここには翼人族(エール)と呼ばれる種族が住んでいた。天空の遺跡と呼ばれるこの場所にいる兄妹もまた、導かれし者であった。

「シエル、この遺跡が資格あるものだけが入れると言われている賢者の試練がある遺跡だ。」

「説明口調おつかれ、兄さん。じゃ、行こうか。」

そう言って遺跡の入り口にある紋章の上に立つと、2人は遺跡内へ転移した。

「まさかこの遺跡に来る事になるとはな。」

遺跡内を歩いている時、ソイルが独り言のように言った。

「賢者様は5人いたって話しだし、まぁ私と兄さんの2人にその力がそれぞれ与えられたって事でしょ?」

それが当たり前かのようにシエルが言った。特に何も無く先に進み遺跡の最奥部に着いた2人は、入口にもあった紋章の上に立つと、また別の空間へと転移させられた。そして兄妹の脳内に直接誰かが語りかけてきた。

『我はこの遺跡を創造した者である。この試練を通し、我にその力を示す事が出来た時、我の力をそなたに託そう。』

その声が消えた時、2人の目の前に巨大なドラゴンが現れた。そのドラゴンは体が黒く、白い翼をもっていた。どうやら奥の宝玉を守っているようだった。

「まさか……あれは賢者様の使徒、クルーガードラゴン!?」

「これを倒せってのか?賢者様も鬼畜だな」

とシエルは驚いており、ソイルは苦笑いしていた。クルーガードラゴンは2人に向かって白く輝くブレスを吐くと

「グランドプロテクト」

「ヴェントブレッシング」

ソイルは自分と妹の前に魔法で創り出した壁を出し防ぎ、シエルは自分と兄に守護魔法をかけ、ソイルは攻撃をしかけた。

「グランドエクスプロージョン」

「グランドブレッシング」

超硬強度な岩石でクルーガードラゴンの動きを止めると、ドラゴンを中心とした巨大な爆発が起きた。すかさず追加の加護を妹と自分にかけると、先程の爆発を無傷で終えたドラゴンが煙の中から姿を現し、強烈な咆哮を放った。

「あれも効かないのか。やっぱ1人の攻撃じゃダメそうだな。」

「じゃあ私がカバーするから"アレ”の準備しといてよ」

考えのあった2人はその秘策に取り掛かった。まずはシエルがドラゴンに魔法を放った。

「エアーブレード」

空気を切り裂く刃がいくつもドラゴンに降りかかったが、何も効いていないようだった。しかしドラゴンは狙いをシエルに変えると、黒く禍々しいブレスを吐いた。

「ヴェントチュトラリー」

風がシエルの周りを覆い、ブレスから護った。

「流石だな、妹よ。もう少しだけ耐えててくれ!」

と言うソイルの周りには空中に複数の魔法陣が浮いていた。シエルは言われた通りドラゴンの注意を引きながら、攻撃を繰り返していた。そんな時、

「ウィンドザージ」

風の波動をソイルの魔法陣に放つと、ソイルの周りの魔法陣に追加で幾つも魔法陣が浮かび上がった。だがドラゴンはその攻撃の手を緩めることなく、その巨大で長い尾でシエルをなぎ払うと、シエルは転移をして避け、

「ブラスターショット」

と風撃を何回もドラゴンに叩き込んだ。だがどれも少し動きを止める程度で、あくまでもドラゴンの注意を引く事が目的であったため、シエルにはそれで十分だった。

「こっちは準備できたぞ!合わせてくれ」

ソイルの下に魔法陣が出来ていた。そこにシエルが降りてくると、シエルも魔法陣の中に入り、2人で魔法を唱えた。

「「アダマント・テンペスト!!」」

すると超硬度石を巻き込んだ巨大な嵐がドラゴンに襲いかかった。流石のクルーガードラゴンでも耐えきれなかったのか、大きな呻き声を上げてその場に倒れると、クルーガードラゴンは姿を消した。

「はぁ……はぁ…。やっと倒せたのかな?」

非常に疲れた様子でシエルがソイルに話しかけた。ソイルも「多分な」と言うと、遺跡に転移させられた。

『よくこの試練を達成した。我が紋章を継ぐ子よ、この力を授けるとしよう。我が名はホルスガイア。その紋章に誓い、暗黒神を討ち倒してくれ。その証に埋め込まれている宝玉をもっていけ。頼んだぞ』

そう言うと青い宝玉と、遺跡の紋章から賢者の力が与えられた。

「さっきの光のおかげで魔力が上がったみたい。これで下の世界にいる同じ導かれし者に会いに行けるね。」

ソイルは興奮していた。対して妹のシエルは冷静に受け入れているようだった。2人はアイレに唯一ある村、カエルムに戻った。村人からは祝福され、1晩中宴が開かれた。そして村人達が寝静まったあとの事だった。2人は村長に村の外れに呼び出された。

「ソイルにシエルよ、よくあの試練を受けてくれた。そなたらの父親も喜んでいる事だろう。あの男はアイレでただ一人の選ばれた戦士だと誰もが思っていた。」

村長は祝福の言葉と、少し重い表情を浮かべていた。

「でも実際には違った。父様は賢者の紋章を持っていなかった。」

続くようにシエルが言った。そしてソイルも、

「父様は村に襲いかかってきた殲誓天に殺された。俺達はミストさん、貴方に連れられて一時はこの村から離れたんだ。」

と言い、村長であるミストは深く頷いた。

「そうだ。あの時儂はそなたらを連れて逃げた。それが正しいとかでは無く、ブラストにそれを告げられたからだ。お前達は父の為にもこの村を出るつもりなんじゃろ?」

兄妹は頷いた。そして村長は言い忘れていたことを話した。

「村を出る前に一つ言い忘れていたことがある。お前たちが賢者の試練に合格したあかつきに渡したいものがあるのだ。村の奥にある祠に神器と思われる剣と杖がある。それを持っていきなさい。気を付けるのだぞ。」

兄妹はその後、祠にあった剣と杖を持ち、明日のため、家で休むことにした。翌日の出発の時に村長は顔を出さなかった。ミストとブラストは昔ながらの仲であったため、今まで抑えていた感情が抑えきれなくなりそうになったのだろう。そうして村人達に見送られると、兄妹は遺跡の方へと向かった。

「そういえば兄さんは一番初めにどうやって下まで行ったの?」

「転移しようと思ったが、久々にその方法で行くか。」

そして兄妹は遺跡を通り過ぎてアイレの端の方まで来た。シエルはここまで来たのは初めてだったが、ここまで来たのは初めてだったが、兄が何をする気なのか何となく理解した。

「もしかして…飛び降りたの?」

「よし、いくぞ!」

ソイルはシエルの手を引っ張ってアイレから飛び降りた。

 アイレから飛び降りた兄妹は地上にあるイグニスへと降り立った。

「こんな無茶なことしてたの?」

「まぁあん時はこれが一番早いって思ったからな。でも無事に着けたんだからいいだろ。」

「はぁ、それはそうだけど...。」

そう言いながら北に向かって歩いていると、村へとたどり着いた。村の入り口では村人が2人をやさしく迎え入れた。

「ようこそノルテバーンへ、こんな村ですがゆっくりしていってください。」

兄妹は村人達に話を聞き、この村から西にあるヒューズという火山が大噴火した事、それにより今は2つの村しか残っていないという事を知った。そして村長のいる家に迎え入れられた。

「この島の事は大体分かりました。俺たちに何か出来ることはありますか?」

ソイルが率先して聞いた。村長はソイルの右手をみると、

「それは賢者様の紋章ですかな!?旅の疲れが取れてからでもいいので、ヒューズの南にあるスールバーンという村にも1人、同じ紋章を持つ者が居ます。その方と共に、ヒューズにある賢者の試練へ向かっては頂けませんか?お願い致します。」

と言った。兄妹は同じ賢者の紋章を持つ者が居るという事で、1晩泊まった後スールバーンに向かった。スールバーンもノルテバーンと同じ様な村であった。だがこちらの方が賢者の紋章に敏感であった。

「ようこそノルテバーンへ…って、そっその右手にあるのは...賢者の紋章!!今すぐ村長の所へ案内致します。」

ソイルの村人に村長の家まで案内されると、そのまま奥に通された。中には村長とその息子らしき人物が居た。

「北の村長から聞いている。ヒューズにある試練に向かう事についてはこちらからもお願いしたい。だが家の娘であるヘスティアは既にヒューズに向かっている。そこでじゃがこれを届けて貰えんか?」

そう言うと赤い宝石で作られた御守りを渡された。

「それはバーンクリスタルと呼ばれる、この島では炎の加護があるとされている宝石で出来た御守りじゃ。これをヘスティアに届け、ヒューズの試練を共に行ってもらいたい。」

村長からバーンクリスタルの御守りを受け取ると、早速ヒューズへ向かおうとしたが、そこに居た村長の息子に

「見ず知らずの旅人に任せるのはどうかと思うよ父さん!僕が届けに行って試練を手伝うんじゃダメなの?」

と怒ったように言ったので、兄妹も話を聞かざるを得なかった。

「ロートよ、この方達はヘスティアと同じ賢者様達の末裔なのじゃ。お前が行ったところで怪我をして帰ってきたら、ヘスティアも悲しんでしまうだろう。ここは導かれし者であるこの方達にお願いするべきなのじゃ。」

「でも……」

村長が説得したが、ロートはあまり納得してる様子では無かった。兄妹は複雑な気持ちになったが、すぐヒューズに向かう事にしたのだった。そして、ソイルとシエルは同じ導かれし者であるヘスティアと共に試練を攻略するためにヒューズへ来ていた。

「さすがに熱いね、これヘスティアさんの所に行くまでに溶けそうだよ」

「なんかいい魔法ないのか?」

「あるにはあるけど…痛いよ?」

「ヴェントか、じゃあいいや行くぞ」

そんな会話をしていると目の前の岩群からヒートロックが5体現れた。

「まだここ1階だよね、これ上に行くの?」

「とりあえず上に行ってみようか。ヘスティアさんがいなかったら地下で」

突如として現れたヒートロックを無視して2人は2階に上がっていった。するとヒートロックが粉々に砕け散ったが、それを見ることはなかった。2階に上がった2人だがこの上から音がした。

「上に居そうだね」

とシエルが言うとソイルが「そうだな」というように目を合わせ頷いた。上の階に行こうとした2人だがその前に看板があった。

『ト北ノ東カ北ベ西ヲ……調……』

と書いてあった。まぁ何とかなるだろうと2人はとりあえず北東の方へ向かった。するとそこにはレバーがあった。

「多分これを下げろって事だよね?」

「まぁそうだろうな。でもこれ絶対何かでるだろ」

とあからさまなトラップには気づいた様子で、面倒くさそうにソイルがトラップ魔法を仕掛けに行った。

「フェルスマイン」

そうしてシエルがレバーを下ろすと案の定扉が閉まり、上からゴーレムが降ってきた。しかしこのゴーレムはトラップにかかり、またも粉々になった。

「さすがに弱くね?」

「まぁいいじゃん。後は北西だと思うからそっちも行こ」

そう言って北西の方に向かった。そこにも扉とレバーがあり、何かが出てきそうな雰囲気があった。ソイルがレバーを下ろすと、今度はシエルが"ヴェント”でゴーレムのコアを破壊し、粉々にした。すると看板の辺りで鍵の開く音が鳴った。

「これで開いたな。上に行くか」

シエルは頷くと2人は階段を上がっていった。

2人がヒューズに入る数十分前、ヘスティアはすでにたどり着いていた。

「ここがヒューズ、炎の賢者様が居た部屋がある場所ね。」

そう言うとヘスティアはヒューズ内部へと入っていった。地下と上層へ続くそれぞれの階段を見つけたが、まずは地下の方へ入っていった。

「グォォォ!!!」

低い鳴き声が響くと炎のたてがみをたずさえたモンスターが現れた。そのモンスターはヘスティアに火球を吐き、突進してきた。

「やっぱりこの先に何かあるわけね。こんな所でフレイムキットと会うなんてね。」

その火球を避け、突進してきたフレイムキットの爪を持っていた短剣でなした。だがフレイムキットは壁を蹴り再び突進してきた。今度も短剣で去なし、互いに距離を取った。

「速いわね。でもこれならどう?アトラペ」

するとフレイムキットは足元の魔法陣により拘束された。

「グァァァ」

何とか振り切ろうとしたが、拘束は解けなかった。短剣を弄びながらフレイムキットに近づいていった。

「あなたじゃあこの拘束は解けないでしょうね。ただのモンスターには魔力を一度貯めて放出する事なんて出来ないよね。」

そしてヘスティアが短剣をゆっくり振り下ろすと、刃が当たっていないにも関わらずフレイムキットの首を切り落とした。

「ふふっ、この短剣はね魔力を込められるのよ。」

去り際にそう残して先へ進んだ。しばらくすると鍵のかかった部屋があった。

「まだ入れないわね。上に上がる階段もあったし、そっちの方にいこうかしら。」

そう言って来た道を戻り、階段の所にきた。階段を上がり先へ進むと不思議なくらい何も出てこなかった。

「…こんなにモンスターが出てこないなんて不思議ね。」

そうして更に上の階へ向かった。そこにはただ広い空間があり、奥には石像のような物が(たたず)んでいた。その後ろには箱があり、あの中に鍵がある事は明確だった。

「これ動かないのかしら。…まぁ早く鍵を取って下に向かいましょうか。」

ヘスティアは鍵を取ろうと近づくと急に石像が動き出した。基盤のような模様が赤く光り周りを炎が取り囲み、巨大な剣を持ちこちらへ襲いかかってきた。

『我が領域を犯すものよ、その罪を知れ。』

岩が動く音が下の階からし、階段も閉ざされていた。ヘスティアは冷や汗をかき、

「あれが炎のガーディアン…これが試練ってことね。」

と言い戦闘に入った。ガーディアンが剣を振ると巨大な炎の斬撃が飛んできた。ヘスティアは回避し攻撃に転じたが弾かれてしまった。そしてその隙に火球を喰らってしまった。かなりのダメージを負ったがヘスティアは攻める事を止めなかった。

「スパイラルフレア」

螺旋を描いた炎がガーディアンを攻撃し、その間にヘスティアが距離を詰め、連続でガーディアンを攻撃した。胴体に穴が空き、無数の切り傷ができたが、直ぐに再生した。

「はぁ、はぁ…弱点とかあるのかしら、面倒ね。」

と溜息をこぼした。ガーディアンは魔力を大剣に溜めると、横になぎ払いながらその魔力を放出した。これをジャンプでかわし、今度は短剣で右腕を攻撃した。すると右腕は胴体と切り離され、再生することは無かった。

「どういうことかしら?」

と不思議そうにしながらもガーディアンの攻撃をよけ、今度は左腕に攻撃した。しかし左腕は先程とは違い、再生してしまった。

「攻撃する順番があるわけね。」

と、ガーディアンの攻略法を理解したヘスティアは、3発放たれた火球を避け今度は両脚の関節部分に埋まっている赤い石を狙って攻撃を仕掛けた。

「ツインペネトレイション!」

2つの赤い雷が両足に放たれた。左脚部分には当たり破壊したが、右脚の方は剣で防がれてしまった。

「片方外したか。」

そういい距離を詰め狙おうとした時、ガーディアンの目からビームが飛んできてヘスティアを穿(うが)った。ヘスティアはその勢いでかなり吹き飛ばされてしまい、ガーディアンの追撃を受けそうになったが、すぐに体勢を立て直して追撃を避けた。

「エンチャントフレイム」

ヘスティアの持っていた短剣が炎を纏った。ガーディアンは左手に持った剣をヘスティアに向けて振り下ろすと、ヘスティアは離れるように空中に跳ぶと短剣を左腕に向けて振った。すると炎の斬撃が放たれ左腕にある赤い石を斬ると、再生することはなかった。その影響か、ガーディアンはバランスを崩し倒れてしまった。

「後は右脚だけね。」

ヘスティアは素早くガーディアンの右脚近くに行くとビームが放たれた。

「メガフレア」

炎魔法を唱えビームと相殺させた。その横から右脚にある赤い石を斬り、ガーディアンの胴体にあるコアを背中から貫き、ガーディアンはその場で砕け散った。

「やった…」

すると砕け散った中から鍵がでてきた。その鍵で奥の扉を開け、部屋の奥へと進んで行った。すると突然、

『この試練を果たした者よ。私の名はエトナ、この試練を創った賢者です。あなたに私の力を授けます。その名は"フラム”。炎の神の加護を受ける事のできる力。そしてその宝玉を持っていき、暗黒神を討ち倒すのです。』

という声が聞こえ、ヘスティアは"フラム”を習得し、赤い宝玉を持って試練の部屋の外へ出た。すると二人の男女が外で待っていた。

「あなたがヘスティアさんだよね?初めまして、アイレから来たシエルです。」

「もしかして私と同じ賢者の人たち?初めまして、ヘスティアよ。待たせてごめんなさい。」

「そんな待ってないから大丈夫だぞ。ソイルだよろしく。」

3人は同じ目的を持った者同士だということを知りすぐに仲良くなると、ヘスティアが兄妹にお願いをした。

「私もご一緒していいかしら?急で悪いとは思ってるけど、この宝玉は多分重要なものだから…」

「ま、断る理由も無し。じゃあひとまずスールバーンに戻るか」

「ありがとう」

そういうと3人はヒューズを後にした。

3人はスールバーンに戻ると、村長の家に呼ばれた。ヘスティアはこれまでのことを話し、2人と旅に出ることを村長と弟の前で話した。

「姉さん!なんで、この島から出ないって…」

「ごめんねロート、でも私は行ってくるわ」

「もういいよ…じゃあ、頑張ってね。」

ロートはそう吐き捨てるように自室へ戻ってしまった。村長は

「あいつの事は心配しなくていい、ヘスティアよ、お前のやりたいようにやるのがいいだろう。気をつけて行くのだぞ。」

「ありがとうございます。行ってまいります。」

そう言うと3人は翌日スールバーンを出発した。

「とりあえずセントラルに行こうか」

「おk」

「分かったわ。それじゃあここから東にあるイグニスポートから船で行きましょう。」

そう言うと3人はフォースパーロンへと向かった。辺りは少し暑く、3人は少し汗をかいていた。

「ほんと暑いねここ」

「そう?まぁ確かにこの辺は暑いわね」

と言っていると、辺りの火山岩達が動き出し、ヒートゴーレムになった。

「うぉ!急にヒートゴーレムかよめんどいな」

と面倒くさそうにソイルが言った。しかし

「まぁこういう系は俺に任せとけ」

とソイルはヒートゴーレムの攻撃を避けながら近づき、魔法を唱えた。

「ローシュディストラクション」

その魔法を受けたヒートゴーレムは崩れ始め、やがて消滅した。

「こいつ相手に四位階魔法はやりすぎだったか?」

「まぁいいじゃん倒せたんだし」

「呆気なかったわね」

と流れ作業のようにモンスターを討伐した3人はフォースパーロンからセントラルに向かうのだった。




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