女装での留学命令
一
二年前に開通した鉄道。その列車内で、ジェゼロ王の長子であるユマ・ジェゼロは、女装姿でユマ・ハウスとして乗車していた。
高速で流れていく景色を眺めつつ、思い出す。
神の国と称されているジェゼロ国は、小国だ。建国は前人類滅亡とほぼ同時期で三百余年、神の使いとして代々王族だけが王位を継いできた。ジェゼロ王家は血の審判を受け認められたものであり、直系の女子のみが王位を継げる。その審判があるからこそ、神の国と称される。
現国王のエラ・ジェゼロは自分の祖母にあたる前国王サウラ・ジェゼロよりもまともだと考えられていたが、違った質の悪さがある。
出国が命じられたのは五日前だった。
同盟国の一つであるジェーム帝国が建てたジョセフコット研究所。それに付随するジョセフコット研究校へ、ユマ・ハウス嬢として留学をしてくるようにと命じられた。あれは打診や相談とは言わない。命令だ。
ジェゼロ王の子として行けば、待遇は最上級だろうが、自由がない。それに、諸事情で女装を得意としていることもあり、身元を隠すためともろもろの安全を鑑みて女性として留学、ジェゼロの名も無論隠してのこととなった。
列車の硝子に映る自分の顔は並みの美少女は目でもない程の美麗さがある。研究を重ねた化粧と体系を隠すように話し合われた服のお陰で、誰がどう見たって、女だ。
「なーに自分に見とれてるんだ」
ため息をついているとナゲル・ハザキに呆れ交じりに声をかけられる。短髪の黒髪に漆黒の瞳をもった今回の被害者二号だ。ナゲルは医学科への留学と言う名目で僕と共にジョセフコット研究校のあるヒスラの街へ向かっている。
「まあ、相変わらず綺麗な顔だと思ってたけど、そうじゃなくて……」
「なんだ? 帰るか放浪旅に切り替えるなら手伝ってやるぞ?」
幼馴染は暢気にそんなことを言う。
親とはいえ王からの命令だ。うちの家系的に脱走をしないとは言い切れないが、今のところ、大人しくヒスラに向かう予定だ。
「国外には興味があったし、女装で行けって言うのも……まぁ、下手に男の姿で行くよりも気が楽だからいいんだけど……もう少し、あの人は深慮深さを持って欲しい。あれは権力与えちゃダメな種類だよ」
「代々そういう駄目な人が継いでも国が回るように制度を作った偉人に感謝しなきゃな」
血で継ぐという事は、時として愚王が産まれる。だが神の許しなく、王を打ち取り新たに統治することはできない。それは国の終わりを意味する。
神の国として他国から敬われ、神が守る国と言われているので大きな戦争や災害にも見舞われていない。ただ、神の許へ行ける王がいなければ、途端にその加護が失われてしまう。
ただ、好き勝手に王ができるかと言われれば、今の治世では議会院が実際の方針や制度を作っている。王も多くの権限を持っているが、好き勝手にできるわけではない。
「まあ、エラ様だってお前の事を考えてだろ。王様としちゃあれだけど、周囲にちゃんとした人が多いから」
「それにしたって、準備期間が短すぎるっ」
「それなー」
ナゲルが空笑いを漏らす。
出発の日取りを決めるときに、あの母は五日後に帝国と一緒に行けばいいと言ったのだ。
定例の会談にはリンドウ・イーリスが来ていた。大物の一人だから、無論大量の警護に連れてきていた。大所帯に人が何人か増えてもわからないだろうと。今は冬の終わりで、次の冬の始まりまでの留学を五日で準備しろと言ったのだ。僕はまだましな方だ。警護の者たちは更に短く三・四日しか準備期間がなかったと言っていた。
「まあ実際、帝国の帰還に乗じて連れてってもらえば、まさかお前が一緒とか誰も思わないだろ。事前準備で察知されるほどの準備もできなかったくらいだしな」
国王陛下なりの配慮と言えば聞こえがいい。
「……母は深慮深く計画して、先を見据えた計画を立てる人じゃないよ。まあ、横暴を止める人がいなかったってことは、周りが良しとした結果だからね」
もしも、議会院やベンジャミン先生が駄目だと判断したら、流石にここにはいない。母の無謀な計画に一理を見出し、決行を決めたのは母の手綱を握る人たちだ。僕が断固拒否することもなかったのも大きい。
僕自身、留学はいい機会だと思ったからここにきている。
「僕の方はともかくフジカさんもよく許したよね」
ナゲルの家系は比較的いい血筋だ。と言ってもそれは母方の方だ。ナゲルの母のフジカ・ハザキは医師であり獣医だ。気が強い美人が選んだのは城の馬番を代々継ぐ家系のホルーだった。フジカはシューセイ・ハザキ外務統括の一人娘で、シューセイ・ハザキは議会院長を長く勤めていた。城内ではかなりの意見力を持っている。
ナゲルの母親は比較的まともな人なので危険が付きまといそうな僕との留学に許可を出すのは意外だった。
「お前のお守り代が出てほぼタダで留学できるし。このままだと親父の仕事を継いで馬番一択だからなぁ、それを避けさせるには留学で医師としての箔付けがあればって考えたんだろ。まあ、俺は馬番が嫌って訳じゃないけど、馬なし馬車って言われる自動車が台頭すれば安定職でもなくなるしな」
ジェゼロは基本的には職業自由選択が認められているが、ナゲルの父方の家系は代々息子が城の馬番を継いでいた。
小国のジェゼロでは医術を専門に学べる学校がない。多くは留学するか国内の病院で学ぶ。箔付けを求めるならば医者は留学が必須なのだ。
ナゲルにも確かな利があるならばいい。
ナゲルは僕と幼馴染で王の子達ともただの友人関係を許されている。見知らぬ土地に一緒に赴いてくれるならば正直心強い。ナゲルの留学はベンジャミン先生がシューセイ・ハザキとナゲルの父のホルーに打診してくれたと聞いている。先生は一緒に来ることは叶わない。代わりにと考えてくれたのだろう。
「ユマ様、リンドウ様がお越しになられました」
連結部の警護をしていたリリー・ケイトが車両に戻ると声をかけてくる。薄髪はぎりぎり束ねられる程度の短さで青い目をした二十代半ばの女性だ。
許可を出すとすぐにリリーがリンドウ・イーリスを連れて入ってくる。
落ち着いた雰囲気の女性で若くはない。威圧感はないが、厳しい女教授のような、彼女の前で失敗は許されないと背筋を伸ばさせる雰囲気がある。
「揺れるのでそのままで結構です」
立ち上がろうとしたが、先に制される。
今乗っているのは帝国列車の中でも特殊な車両だ。帝国の要人の為の列車で一両丸々が一つの部屋のようになっている。列車としては破格の広さだが、それほど大きさがあるわけではない。固定されたテーブルと椅子があり、そこへリンドウも腰かけた。
計三両が同型で、要人がどこにいるか特定されないためらしく、その内一つを使わせてもらっている。無論、他にも警護兵の車両なども連なっているがここから出る事は許可されていないので見学できないのが残念だ。
席にリンドウが座ると、すぐに彼女が連れて来た侍女が茶を準備した。手際の良さに驚く。視線をリンドウに戻すと、ジェゼロで見せていた表情よりも厳しい目でこちらを見据えていた。
「ジェゼロ王より、あなたをユマ・ハウスとして接する事を許されています。今後は私が留学支援をするユマ・ハウスとして接します。あなたも、立場弁えるように」
リンドウが僕をジェゼロにいた時同様に王の子として扱えば身分を宣伝するようなものだ。名を謀り、国を出る以上その程度の覚悟はできている。
「わかりました。今回は随分とご無理をお願いしてしまいました。受け入れていただき感謝を」
眼鏡の奥の目が細くなる。だが笑っているのではない。
「ユマ。見た目はとても美しいですが、所作がまるで下民の侍女か男のようね」
あからさまな嫌味に、扉の前に立つリリーが眉を顰めるのが見える。
言葉だけでなく、明らかに態度を変えられ、背筋を伸ばす。帝国内でも帝王の左腕と呼ばれている人だ。逆らってはならない雰囲気が放たれている。
身構えつつも、指摘を肯定する。
「正直にお話をしますと、僕のこの格好はただの趣味で、家の思惑ではないため淑女教育を受けておりません。剣の稽古はしても、踊りや作法については習ってきたこともございません。そもそも、母を見ていただければ教養の程度はわかるかと」
女装を始めた時、周りは混乱していたらしい。本当の理由が隠されていたからだが、僕がジェゼロ王の座を狙っていると考えているとか、男と偽り育てていたのではないかと考える議会員も出たと聞くほどだ。まさか自己防衛がそんな問題に発展するとは思ってもみなかった。精々奇異の目で見られるだけだと思っていたのだ。
そして、母はあまり女性らしくない人だ。なぜかジェゼロ王は男と認識とれることが多いので、都合に合わせて正式な場では男のような恰好をする。普段着は特に制約がないのに、母はスカートを履かないし、王としての格に全く相応しくない楽な格好ばかりをしている。それを知っているリンドウが納得とも呆れとも取れる顔をした。
「僕の見た目がいいのは天賦の才で、女装に違和感が出ないのは趣味です。ジェゼロではこの格好でも女として過ごしたわけではないので、むしろ女らしく振舞う事はしませんでした。ご指摘の通り、僕の所作は女性としては美しくありません」
認めるとリリーが項垂れている。ナゲルに関してはそうだよなーと納得顔だ。やれと言われれば女性らしくはできるが、それは村娘程度で女に見えるが気品はない。リンドウが求める水準ではない。
「はぁ……確かに、学力に関しては申し分ないのに、他の教育はあまり徹底されていないものね」
「リンドウ様のご支援で留学する以上、恥にならないように善処はさせていただきます」
名目上は帝王ではなくリンドウの推薦での入学になる。来年にと誘っていたことが、一年も早まった上、準備期間が短かったのはリンドウも同じだ。むしろ、滞在先への依頼や根回しなど、会談どころではなかったのではないだろうか……。かといって、来年になったら母の気が変わっていても不思議はないので無理をして引き受けてくれた事を申し訳なく思っている。無論、何の思惑もなくではないだろう。利益のない慈善なら本当に金に困っている優秀な者にすればいいだけだ。
「あら、いい心掛けね」
ふっとリンドウが毒を含んだ笑みを浮かべる。
「あなた達を受け入れるのは帝王陛下とも旧知の方の屋敷になるのだけれど。淑女教育に関しても知見のある方。何よりも、研究校が始まるまでにひと月も時間があるのは幸いね」
優雅な手つきでカップを待つ。断続的な揺れがあるのに、不思議と揺らぎがない。見た目は華奢だが、かなりしっかりした体幹を持っている。
「わかりました。次にお会いするときにはご期待に沿える姿をお見せいたします」
リンドウからの申し出はこちらからお願いしたいことだ。否はない。
「もちろん、あなただけではなく、あなたの護衛その他の教育もするように伝えましょう。特に、そちらのお嬢さんには、警護ではなく侍女としての教育をしていただかなければならないでしょうから」
リンドウから死角になっていると油断して威嚇的な表情をしていたリリーの顔がすっと青くなる。
「ゆっ、ユマ様っ!」
「……リリーは警護として連れてきています」
「三人しかいない警護の中で女性はたった一人。侍女も連れていない状態で、共に留学するのはそちらのサル。普通、警護を付けるような家の娘が、身の回りの世話をする女性を一人も付けないなど、頭が可笑しいとしか言えないこと。よろしい? 性別は差別ではなく区別。男が子を産めないように女は孕ませることができない。個体としての知力体力がどれだけ優れたとしてもそれは神が決めた覆しようのない真理。偽りでも女性として過ごすからには、ユマ・ハウスを守る女性が必要なのですよ。傍に追従しても不思議がない侍女としての所作を体得できないと言うのならば、国に帰る準備をさせなさい。代わりは帝国が手配しましょう」
リリーに視線すら向けずに、リンドウが言い切る。
「……そうですね。リリーに意思を確認して、無理ならば帝国からおひとりお借りするかもしれません」
「ユマ様。他国の警護など必要ございません。学校が始まるまでには、完璧に侍女としての役目を果たせるようにいたします」
リリーが悲鳴に近い決意表明をする。
「メリバルには無理だと思えばすぐに交代要員を手配させるように伝えておきましょう」
立場上直接言い返すことは許されないのでリリーは歯をくいしばって耐えている。
ジェーム帝王がどれだけ尊重しても、ジェゼロはのどかなただの小国だ。
「警護の教育などはカシス・メーデーに伝えておきましょう」
「わかりました」
カシスは国王付きのベンジャミン先生が直接今回の警護長をと打診をした人だ。リンドウも彼に対しては及第点を出している。
「それと、わたくしがこれだけ手をかけるのだから、それ相応の結果は出していただかなければなりませんよ」
鳶色の瞳がじっとこちらを見てくる。今回僕は旧人類美術学科で学ぶ。ナゲルのような医術科ならばまだしも。成績優秀以外では結果の出しようがない。
「これだけよくしていただくのですから、成績以外で返すことができればいいのですが。僕がリンドウ様にお返しできるようなものが浮かびません」
富の権力も桁違いにある。僕個人で多少の金を稼ぐ事はできているが、彼女から見れば自分の商売など子供の遊びのようなものだろう。
「恩を仇で返すつもりがないのならば十分だけれど……。わたくしはヒスラの街へわざわざ出向くことが難しいでしょうから、帝都まで報告へ来てもらいましょうか」
「帝都ですか?」
一瞬どちらの帝都だろうかと頭を過ぎるが、真の帝都と呼ばれる場所は選ばれた者しか入れない場所だと聞いているので表向きの場所だろう。
「それは楽しみですね。機を見て伺わせていただきます」
一般的に認識されている帝都には巨大な教会があると聞いている。是非見学をしたい。
「それと、ジェゼロの風景やエラ様や妹君達の姿絵などを描いてもらえるかしら。ジェゼロ城に飾られていた絵は中々のものでしたから」
何のことはないように言われる。これが帝王からの依頼ならば二つ返事をできたが、いくら帝王の妹君でもできないことがあると首を横に振った。
「申し訳ありませんが、ジェゼロ王の姿絵などは基本国外へは出せません。それに国内の景色も秘匿が必要な箇所が多く、母と議会院の確認が必要です。国防に係わる事ですから取引に関してはジェゼロ王を通していただく必要があります」
一瞬だけ不機嫌に凄むような雰囲気が漏れたがすぐに覆い隠された。
「では、留学先で二・三絵を描いてもらいましょう。風景画とできれば花の絵を」
「わかりました。大きさや希望の雰囲気などがあれば事前にお知らせください」
「あら、好きに描くだけではないの?」
「他の方がどのように創作されるかは存じ上げかねますが。母からは飾る場所や描くもので依頼を出してもらうことが多いです。寝室か客間か、飾る場所の壁の色や空間の大きさ、それに光の入り方。描きたい衝動で描く絵もありますが、それはあくまでも自分の為の絵です。依頼で描く場合の絵はその場に合わなければどれだけ綺麗でも違和感が出ますから」
母は城の廊下にも何枚か絵を飾ってくれている。それを評価されたのはあるべき場所に飾られた絵だったからだ。この列車に飾られたとしても、心を動かすことはない。
「わかりました。後日手紙で依頼を送りましょう。相応の報酬は別で用意を」
「今回の留学費用の感謝として受け取っていただければ」
「地方の優秀な若者に支援をするのはいつもの事。依頼した作品の代金を惜しむほど吝嗇ではなくてよ」
「それは失礼しました」
因みに母はケチ……もとい節約家で三枚買うから一枚まけろと言ってきた。正直母に絵を売ると元が取れない。展示用と割り切っている。
「あなた達を預かるメリバル・アーサーは信用に足る方。それにジョセフコット研究所の所長であるヘリオドールも陛下を裏切ることはないでしょう。ヒスラは女神教会の力も強い街。十分に注意をするように。メリバル本人には出自を伝えるけれど、使用人たちはあなたをただのどこかの有力者の娘程度にしか見ない事実を忘れないように」
「承知しました」
その後はリンドウが連れてきていた侍女が今後の予定を説明し、車両を後にした。
「ユマ様っ」
リリーが目を眇めて抗議する。母の警護についている時はもっと事務的で感情を排しているが、素は感情的なようだ。可愛らしい抗議というよりも、純粋に怒りが見える。
「リリー。警護としての身体能力や忠誠に疑問は持っていないけれど、女性的な仕事が嫌で城警護に着いたと聞いている。僕が女性として過ごす以上、男性警護や女性であっても警護では同行できない場合や不自然になることも出るかもしれない。侍女や付き人として偽るための作法や技能は習得してもらった方が都合はいいと思ってる。だけど、それを強制は僕にはできないから、不服であれば今の間に教えて欲しい」
ジェゼロにいる間、女装をしていても女性として過ごしたことはない。この車両内では同じことが許されているが、乗り換えてリンドウと別れてからは完全に女性のユマ・ハウスとして過ごさなければならない場面が増えるだろう。女性の付き人が体術に優れていればとても心強い。
「……ユマ様は、私に侍女であることをお望みですか?」
青い目に憤りの色が写り込んでする。母が彼女を推したのは性癖からだ。男に対して興味がないと言うリリーは見苦しくない程度には整えているもののあまり見た目には頓着をしていない。体は男性警備に負けないよう鍛えぬいている。ジェゼロは同性愛などに非難は大きくない。他の独身と同じように少し税金が高くなるだけだ。それでも、男社会である城警備として生活してきたリリーに今更女性らしい仕事をしろというのは侮辱的だろう。
意思を尊重するのは簡単だ。
「僕は、リリーがか弱い侍女に見えればなおいいと思っている」
まっすぐに見返して言う。一度目を瞑ってからリリーは息を吐いた。
「……承知しました。ただ、日々の鍛錬は変わらずに行わせてください。服装など、ユマ様のように仕込み武器等をできるように改良を手伝って頂ければ有難いと思います」
そう返されて、ほっとする。それまで黙っていたナゲルが賛同する。
「まぁー、もし俺がユマを襲うとしたら、カシスさんやミトーが一緒の時じゃなく、侍女の恰好したリリーか一人の時狙うだろうから、相手を油断させるって意味じゃ美味しい役どころだと思いますよ」
ナゲルがにっと笑みを浮かべる。
「一番に敵を屠れる場所に、息を潜めて隠れるのはカシス隊長にもできないんだから」
ナゲルの助言にリリーが毒々しい笑みを返した。
「……そうね。女を武器に使うなんて糞くらえだけど。女が武器を隠し持てばいいだけだものね」
「どうせ刀は大々的には持てないんだし、短剣での戦闘訓練強化っすねー」
「暗器をもっと持ってくるべきだったわね」
ナゲルがやる気を仰ぐのはいいが、リリーは女性だから母の警護についていたわけではない。ごりごりの武闘派だからだ。正直、リリーが本気になったら人死にが出そうで怖い。
別作品の子供の話になるので、そちらのネタバレが含まれていますが、
単品で読める作品として書いています。
興味があればそちらも読んでみてください。
今回から改行を入れて読みやすくする挑戦を始めました。地味に面倒です。