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ある男子高校生が魔王(女)に惚れられたらしいですよ?  作者: 高良 トウ
4章 魔王様と仲を深めるらしいですよ?
51/52

51話 魔王様達の仇の目的が分かったようですよ?

遅れてしまい、本当にすみませんでした!これからは毎週投稿しています!

 視界が暗くなってから数分ぐらいだろうか?いや、本当は数秒なのかもしれないが、僕にとってはその数秒が何倍も遅く感じた。


「よいしょっ」


 そんな声と共に僕の視界がクリアになる。辺りを見渡すと、別段何の変哲もない普通の部屋だった。壁紙や机など黒色を基調としているからか、どこか不気味さを感じさせる部屋だった。


「ここは……?」

「僕の部屋だよ」


 頭上からニョイっと現れたメイゲルの頭部にビクッとした。そして、その反動で後ろに倒れ、後頭部を地面に激突した。


「いつっ!」


 どうやら僕は椅子に座らされていたようだ。僕の目の前で倒れている椅子を見てそう判断する。


「アハハッ驚かせちゃったかな?」


 そんな僕の様子を見てケラケラと笑うメイゲルがいた。少しも悪いとは思っていなさそうな態度にゲンナリする。僕は身を起こし、メイゲルに向き直る。


「で、なんで僕はここに連れてこられたんですか?」


 思い切り打ち付けてしまった後頭部を擦りながら聞く。急に連れてこられたんだから、それくらいは聞いておきたい。メイゲルはそれにうーんっと少し考えて言った。


「菜糸君はゾルイの事知っちゃったからね〜、魔王様には内緒にしてって話を……」

「それ……わざわざ自分の部屋に招き入れる必要ないですよね?」

「ーーーー」


 メイゲルが一瞬驚愕の表情をしたがすぐにフッと微笑んだ。


「へぇ……なんでそう思うの?魔王様に聞かれたくないからかもしれないよ?」

「魔王様が四六時中僕達を見ているわけでもないし……そもそも、メイゲルさんがそんなヘマはしません。誰にも気づかれないように話をするなんて造作もないはずですよ?」


 別空間なんてものを作ってしまうくらいの力を持っているメイゲルだ。その場で誰にも聞かれないようするなんて朝飯前だろう。なのに、わざわざ自分の部屋に呼んだって事は話以上の何かあるのだろう。


「ハハハッ!いや〜菜糸君、だんだん面白くなってきたね♬」


 僕の反応を見て嬉しそうに笑う。まぁ、こんな世界に住んでいたら、色々と自分から考えないと生きていけないからね……魔王様に助けてもらうっていう選択肢もあるけど、それは最終手段だ。てか、正直言うと、女の子に頼るのがとても情けない……!


「お察しの通り、話だけじゃないんだ」


 メイゲルはそう言って妖しく目を光らせる。そして、指をパチンッと一回鳴らす。すると、上から何故かグンセオが落ちてきた。


「な、何だ!?敵襲か!?」


 突然の事にグンセオは困惑している。僕も何故グンセオを呼んだのか分からない。そして、メイゲルは役者は揃ったとばかりに手をパンッと叩く。


「さて、二人には提案があります」


 その顔は笑顔だった。しかし、僕達はメイゲルのこの笑顔をした時は、ロクな事を考えていない事を知っている。


「僕達全員で剣技披露大会に出よう♬」

「「はぁ?」」


 何考えてるんだこの人は。


「あ、もちろんガムイにもこの事言ってるから♬」

「ちょっと待て!?俺は出るつもりだったけど、このヘナチョコも出るのか!?」

「誰がヘナチョコだ!?」


 グンセオとは後でゆっくり話し合う必要があるようだ。まぁ、そんな事より、僕自身が困惑している。


「何で僕が出るんですか!?絶対勝てませんよ!?」


 僕は必死にメイゲルに抗議する。ヘナチョコじゃないにしても、魔族とやり合ったら今度こそ死ぬ自信がある。メイゲルはそんな僕の講義を想定していたように僕達を諭す。


「まぁ、まず落ち着いて?順番に話すから」


 メイゲルはそう言って説明を始めた。


「まず、菜糸君とグンセオを僕の部屋に招き入れた理由ね。もし、廊下や食堂だとあの子に聞かれてるかもしれないってのが理由」

「あの子?」

「リアスだよ」


 リアスに聞かれているってどういう事だ?と困惑していると、メイゲルが説明する。


「リアスは常に監視用のコウモリを城中に放っているんだ。僕でも把握しきれないほどの数を。そのコウモリは何も無くてもその場で起こった事をリアスに報告する。コウモリ自体魔力とかないから、僕の索敵にも引っかからないんだよね……」


 なるほど。どこから見ているか分からないコウモリを警戒して僕とグンセオを自分の部屋に招き入れたって事か。


「でも、別に剣技披露大会に出る事ぐらい、リアスさんの知られても別に問題ないんじゃ…」

「いや、多分この話を聞いたら間違いなくリアスも出ると言うよ。ゾルイが関わってる事を知ったらなおさらね。リアスにはこの剣技披露大会じゃなくて、魔王様自身を守ってほしいから、聞かれないようにしたいんだ」

「魔王様自身を……?」


 どういう事?と聞く前にメイゲルが言った。


「ゾルイの目的が剣技披露大会じゃなくて、魔王様だって事だよ」

「なっ!?」


 思わず言葉を失う。グンセオも目を見開き驚愕していた。でも、どこにそんな根拠が……。


「何でゾルイが急に手紙を出して、剣技披露大会に出るなんて伝えたと思う?」

「何でって……四天王と決着を付けるため……とか?」

「違うよ……剣技披露大会の優勝カップは魔王様が直接渡すんだ」


 マジか……!魔王様はそんな事一度も言わなかったから知らなかった。


「なるほどな……その優勝カップの授与の時を狙ってるってわけか……クソっ!!」

「恐らく。多分手紙を出した意図は僕らの挑発だろうね。『俺を止めれるなら止めてみろ』あたりが妥当かな」


 そうか……四天王との決着を付けたいとかそういうのじゃない……ゾルイは……魔王様と同時に四天王全員を捻り潰そうとしてるのか……。




















お読みくださり、ありがとうございます!

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