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ある男子高校生が魔王(女)に惚れられたらしいですよ?  作者: 高良 トウ
4章 魔王様と仲を深めるらしいですよ?
44/52

44話 魔王様と話したいらしいですよ?

少し遅くなりました

「う〜ん……」


僕は悩んでいた。流石に今の状況を打破しなければならない。このまま魔王様話せないなんて僕泣くよ?とにかく一回しっかり謝って……


「あ」


ふと前を見ると、魔王様が壁の影からこちらを覗いていた。魔王様は、僕に気づかれた瞬間、バタバタと走って行ってしまった。……話かけるところからか……。このまま追いかけ回すよりも、何か作戦を考えた方が話しかけやすいかも。


作戦1 作業している間に話かける


初めに思いついた作戦だ。魔王様は立場的に何かしらの雑務をしているだろう。作業している時に話かけられれば、すぐに逃げるなんて事はしないだろう。もちろん逃走対策はするけど。


(いた……)


魔王様が何処にいるか探していると、食堂で食事を摂っているところだった。これ、今がチャンスなんじゃないか?雑務ではないが、今は食事を摂ってるから、急に逃げるという事はないだろう。多分。


「おーい!魔王様ー!!」

「んぐっ!?」


声をかけた瞬間、壮大に咽せた。急いで近くにあった水?(にしては薄く赤みがかっている)を飲み干した。そしてふぅと一息する。なんか悪い事をしちゃったかな……?


「あのー?魔王様〜?」

「!??!?」


肩にポンっと手を置いただけなのに、すごい勢いで赤面し、食堂から出ようとする。だが甘い!逃走した場合に備え、食堂の鍵は掛けさせてもらった。これで少しは足止めがーー


バキッ!


魔王様は扉を粉砕して逃走していった。それも体当たりで。ま、まぁ、こんな木の扉では魔王様を止めれるわけないか……と無理矢理納得する。これは次の作戦を考えた方がいいかも……。


作戦2 誰かに協力してもらう


逆に何故これに気づかなかったって自分でも思う。僕を見て逃げるのであれば、他の誰かに手伝ってもらえればいい。例えば僕の言葉を代弁してもらうとか。そうとなれば早速、手伝ってくれるか聞いてみよう!


「断る」

「えぇ……」


速攻で断られた。まずはグンセオに声をかけた。理由としては、一番頼みやすかったってのがある。ロズイルの一件で、少しぐらいは信頼しあえる仲間ーーだと思ってたんだけどなぁ……。僕の勘違いだったみたいだ。


「何故俺が、貴様などに協力せねばならん」

「そこをなんとか!!」


頭を下げて頼む。普段なら絶対にしたくない事だが、このまま魔王様に避けられ続けるのは精神的にキツイ。どうにかしてまた魔王様と話したい。そのためならプライドなどドブにでも捨ててこよう。


「知らん!何故貴様と魔王様の仲を取り持たねばならん!正直なところ、この状況は俺にとって都合がいい。原因は気に食わんがな」


このクズ野郎がぁ……!!でもまぁ、グンセオの言いたい事は分かる。僕だって、グンセオと魔王様が話さなくなったらガッツポーズをするだろう。そしてグンセオを指差して笑う。


「分かったなら他を当たれ!!」


そう言ってグンセオはズカズカと歩いていった。あの場面で「諦めろ」と言わないあたり、やはり憎みきれないんだよなぁグンセオって。さて、次は誰に当たるか……。正直グンセオをなんとか言いくるめて協力してもらおうと思っていたから、次誰に当たるか決めていない。どうしようか……。


「あれ?菜糸さん?」


思案していると、フヨフヨと浮きながらメイゲルが僕を見下ろしていた。あ、メイゲルならしてくれるかもしれない。


「ねぇ、メイゲルさん」

「?どうしたんですか?」


メイゲルに頼むと、すぐにOKをしてくれた。最初からメイゲルに頼んどけばよかった……。さて、どうしてもらうかと考える。足止めとかだろうか?先程はドアが壊れやすかったから逃げられたけど、メイゲルならばそう簡単には逃げられないだろう。そこで、僕が説得……うん、ありだな。


「それじゃあーー」

「ほえ?」


メイゲルに足止めを頼もうと顔を上げると、目の前に魔王様の顔があった。魔王様も僕も状況が掴みきれず、お互いの顔を見合ってキョトンとしている。


「なんか色々考えていたみたいだけど……こっちの方が楽でしょ?」


指を立てて、ウインクしながら微笑んでいる。確かにそうだ。魔王様を連れてきて貰えれれば、説得とかも容易いだろう。でもね……?心の準備と言うものがある。急な事に、お互いが状況を理解した瞬間、僕も魔王様も顔が真っ赤になる。お互いに、首がもげるのではないかと言うほど、全力で顔を逸らした。ど、どどどうしよう……!?


(い、一旦離れて……)


ゴンッ


ゴンッ?何故だろう。何もない場所で、壁にぶつかった感触がある。それは、魔王様も一緒の様で、何もない場所で手を動かしている。


「また逃げるかもだし……魔法牢作っちゃった♫」

「作っちゃった♫じゃないよ!?魔法牢ってどういう事!?」

「凶悪な犯罪者やモンスターを収容する時などに使われる魔法です。どんなに魔力や攻撃を加えても絶対に壊れないそうです……」


魔王様がこの壁の説明をしてくれた。要約すると、『どんな魔法や攻撃でも壊れない壁に閉じ込められちゃった!』って事か。……どこのラノベだよ。










お読みいただき、ありがとうございます!

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