銀河帝国戦記~なぜか悪の帝国の兵隊として働かされることになってしまった~《短編バージョン》
俺の名前は銀河乃翔平。
今から俺が体験した話を話す。
銀河系の、地球とは異なる星系…。
その星系を支配していたのが、銀河帝国。
近隣の惑星を侵略し、その勢力を拡大していた。
その方面軍の総司令官となっていたのが、ダークナイト。
そのダークナイトが率いるザコ兵士となっていたのが、俺たちだった。
そう、俺は今、ある惑星を銀河帝国の支配下にするため、ダークナイトの指揮のもと、トルーパーと呼ばれる帝国のザコ兵士の1人として、まさに出撃命令を受け、出撃しようとしていたところ。
なんでこんなことに…。
記憶をさかのぼる。
ああ…、頭が痛い…。
それでもやっとのことで思い出したのは、その日は親とケンカして家出して、あてもなく歩き回っていた記憶。
その次の記憶は、映画館に入り、あるSF映画を見に行ったこと。
そういえば、そのSF映画には確か、銀河帝国のような悪の帝国が出てきて、ダークナイトのような黒いお面をかぶった将軍が出てきたような…。
もしや、それが…?
俺が意識を取り戻してから、今までの経緯があの映画の内容に酷似していたこと。
そしてあの映画に登場する悪の帝国や、その手先の将軍や、ザコ兵士にいたるまで、登場人物なども、この銀河帝国やダークナイトや、トルーパーという名のザコ兵士も…。
まるっきりそっくりではないか。
「おい、何やってる、もう出撃の時間だぞ。」
俺たちの部隊は促されるままに、目的地の惑星へと出撃していった。